米国株式投資の真実を伝える 川田重信の「メディアで鍛える米国株式講座」 [Vol.18]2021年10月11日配信
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米国株式投資の真実を伝える
川田重信の「メディアで鍛える米国株式講座」
[Vol.18]2021年10月11日配信
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***目次***
マーケット振り返り
今週のズバリ!
今週のピックアップ記事
【投資手法】【優良企業と投資パフォーマンス】【米国社会動態】【日本人論】
投資のヒント
正しい手法で「盆栽」ではなく「巨木」を育てよう
川田のお散歩
「リーダーの本棚 人事院総裁 川本裕子氏 いつも世界広げてくれる」
活動情報
質問コーナー
2000万円達成ペースメーカー
出所:金融庁 資産運用シミュレーションを基にエグゼトラスト株式会社作成
※上記数字はあくまでシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではございません。また手数料、税金は考慮しておりません。
読み方:想定利回りと達成年限
3~4%なら30年以上:ラップファンドやバランス型の投信がこれ
5~7%でも25年はかかるよ:米国以外の株式投信だとこうかな
8~10%なら20年ほど:控えめにみたS&P500の上昇率だとこうだ
S&P500のパフォーマンス実績(配当再投資1970-2021)
正しいリスクテイクで早期に2000万円達成しよう
川田のメッセージはすこぶる簡単。2000万円の達成には余裕資金にできるだけ効率的に働いてもらうことだ。そのためには当事者の皆さんがリスク・リワード(見返り)の意味を正しく理解することが大事だ。毎週メルマガを読む前にこのテーブルを眺め、正しい投資姿勢を確認しよう。
さあ、2000万円達成までのカウントダウンを今すぐ始めよう!
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1.マーケット振り返り(10月4日~10月8日)
<主要指数>
・NYダウ +1.2%
・S&P500指数 +0.8%
・ナスダック総合指数 +0.1%
=駆け足バージョン=
債務上限問題やインフレ懸念から長期金利が上昇したことを受けて下落しましたが、債務上限が引き上げられてデフォルト懸念が後退したため、反発しました。雇用統計は市場予想を下回ったものの、影響は限定的でした。
=ちょっとだけ詳しく=
前週からの債務上限問題が続き、原油価格の上昇なども懸念されて長期金利が上昇したことから、下落で始まりました。その後、景況感の改善をきっかけに景気敏感株が物色されて下落に一巡感が出た時点で債務上限の引き上げが議会で合意されたと報道され、投資家心理が改善しました。インフレ懸念や金融引き締め観測を背景に長期金利が上昇して6月上旬以来の1.6%台に上昇したことから成長株は値が重かったものの、金融やエネルギーなどの景気敏感株が買われて市場全体は反発しました。金曜日に発表された9月の雇用統計では非農業部門就業者数が前月比19万4000人の増加と市場予想の50万人を下回りましたが、株式市場に対する影響は限定的でした。
S&P500指数チャート 過去1年間
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2.今週のズバリ!
これだけは知っておいてほしい情報をお届けするコーナーです。
反発したが・・・
9月末における懸念材料はとりあえず織り込まれたか、先延ばしされた。それを受けて株式市場は反発したが、NYダウは過去6週間で2回目の上昇だったし、ナスダック総合指数の上昇はわずかだから、大きなものではなかった。実体経済は強く見通しも悪くないため(あくまでスピード調整)、この程度の反発は当然だろう。週末の雇用統計には驚かされたが、失業率が大きく低下しており、非農業部門就業者数で行われた「季節調整」がうまく働かなかったとの解釈が妥当なのだろう。市場の反応もそれに沿ったものになった。
長期金利
米国の債務上限問題は12月上旬まで6週間先延ばしされたが、長期金利の上昇は止まっていない。FRBの姿勢に加えて、インフレ懸念と景気の強さを織り込む展開だからだ。長期金利は1.6%と6月3日以来の1.6%台乗せとなった。今年の最高は3月末の1.74%なので、景気の強さを織り込む金利上昇であれば、この水準までは株式市場にとって容認できるだろう。なお、インフレに関しては今週発表される消費者物価指数と生産者物価指数が注目される。
業績発表
今日、10月11日はコロンブスデーで米国の債券市場は休み。株式市場は営業日だが、水曜日以降に第3四半期(7-9月期)の決算発表が本格化する。いつものように銀行株から始まり、企業や個人に対する貸し出し動向などからマクロ経済の経済実体における状況が投資家にもたらされる。また、運輸関連企業からは物流や旅行の現状、製造業からは原材料や労務費などのコストの増加が利益率に与える影響が分かる。各銘柄の株価にとっては1株当たり利益(EPS)と市場予想との比較が重視されるが、市場全体を考える上では、こうしたマクロ経済から受けた影響を読むことが大切だ(現実には、証券会社のストラテジストが分析した結果を読むことになるが)。
10月の下落記録
10月は9月に続いて市場が大きく動くことが多い月だ。1928年以降で1日の株価下落率が7.5%以上になった日は25回あるが、そのうちの8回が10月だ(下表参照)。目先は9月の懸念材料が大きく再燃することは考えられず、企業業績やマクロ経済指標でこれだけ大きな下落の要因は見当たらないから、あるとすれば地政学的要因か自然災害だろう。
■S&P500指数 90年間チャート
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3.今週のピックアップ記事
資産形成に役立つ情報を、私が得た情報の中から気になるものをセレクトしランキング、極々私的な見解でコメントするコーナーです。
【投資手法】
【1】日経新聞 大機小機 長期投資、決め手は忍耐力 10/6
株式投資は努力より運・不運によるという見方は根強く、カジノと同じようにみられがち。
投資の世界の先人たちは、証券投資に成功する鍵は長期投資に徹することだと唱える。
突如として市場下落に見舞われ、不安のもとで投資方針を貫き通すには、強い忍耐力が必要だ。投資家が最終的に手にする収益の裏には、ここまで乗り越えてきた苦難と試練がある。こう考えれば、投資収益は決して不労所得ではないはずである。
【川田コメント】
下記の日本株を「忍耐力」で持ち続けたらどうなったか?忍耐力が報われるのは米国株式であって日本株にそれは当てはまらない。
株式投資をネガティブなものにしているのは日本人自らの選択だと思う。
日本株市場が米国株式のように右肩上がりなら、投資した人とそうでない人の格差が拡大する。この「不労所得」での格差拡大を望まない意識、無意識が日本株の株価形成に確実に影響を与えてきた。
こういうの「陰謀史観」ていう?そうかもしれない。でも私は自信ある。日本株の投資魅力向上を望まないのは日本人自身だと!
【優良企業と投資パフォーマンス】
【2】FT ラリー・フィンク(ブラックロック)
The ten trillion dollar man: how Larry Fink became king of Wall St
ブラックロックのラリー・フィンク会長は、いま『ウォール街のキング』という記事。彼の生い立ち、ファーストボストンでのキャリア、そして独立を経てその後の快進撃だ。いまや同社の運用資産残高は10兆ドル、1100兆円だ。ETFでは競合のバンガードやステートストリートをしり目に快走している。
同社は1999年10月1日にIPOしたがその後株価は50数倍に上昇している。直近の時価総額は14兆円ぐらい。
【川田コメント】
同社は今ウォール街で最も注目を集める会社で、フィンク氏は同社の創設者であり、会長兼CEOだ。
社会的にも大きな影響力を持つ同社は投資対象としてはどうだろう?同社は1999年10月1日に上場して、直近まで株価は50倍強に成長している。その間のナスダック100はITバブルと金融危機を経ているので5.6倍程度でブラックロックの圧勝だ。
しかし、2009年の金融危機以降だとナスダック100のパフォーマンスがブラックロックより相当に良い。
何故この話題を持ち出したのか?運用業界の覇者であるブラックロックを投資対象として考えると、また別の顔を見えてくる。個別銘柄選択の難しさを指摘しておきたかったまでだ。
■ご参考
ブラックロックは受託者として、この数年、事業会社に書簡を送り、企業行動によって社会的な要請を反映するように呼びかけている。
ラリー・フィンク 2021 letter to CEOs | ブラックロック・ジャパン株式会社」
【米国社会動態】
【3】フォーブス米長者番付発表 コロナ禍でも大富豪の資産は増加
Forbes Oct 5 “The 2021 Forbes 400 List of Richest Americans”
40回目となる米国の金持ち400人の合計資産は、前年の3.2兆ドルから4.5兆ドル(約400兆円)と1年間に40%も増えた。
上位20人の資産合計は1.8兆ドル。4年連続1位はアマゾン創業者のJeff Bezos氏で、資産は220億ドル増の2,010億ドル(22兆円)に達した。個人資産が2,000億ドルを超えたのはForbesの集計の歴史でも初めて。
2位は資産額が前年比約3倍になったElon Mask氏の1,905億ドル。3位にはFBの株価上昇で、Mark Zuckerberg氏が入った。4位のBill Gates氏がトップ2にならなかったのは、過去30年で初めて。Gates氏はMelinda French氏との離婚で570億ドル(6兆円超)を分与したことが影響。
ランキングに新規登場は44人:仮想通貨創業者のSam Bankman-Fried氏(29歳とリストの中で最年少)の資産は225億ドルに達した。
400位に入るための資産下限は21億ドルから29億ドル(3,200億円)に高まった。金持ち400人中女性は56人で前年と同じ。
400人中282人は相続等ではなく、自分で作った資産。金持ちの住居別ではカルフォルニア州が前年の100人から89人に減ったが、最も多かった。
67人の金持ちが住むNY州が2位で、3位はテキサス州とフロリダ州の37人。
純資産の20%以上を寄付した人の数は10人から8人に減った一方、資産の1%以下を寄付した人の数は127人から156人に増えた。
【川田コメント】
米国の金持ちは桁が違いすぎて、どう評価すべきか分からない。「カネの量がその人へのリスペクト(尊敬)や“徳”の証し」という拝金趣味は日本ではもちろん通じない。しかし、この資産を世の中のために有効に使うなら、日本はいざ知らず米国では一定のリスペクトを集めるようだ。
ところでそのおカネは「創った」のではなく、他人から「巻き上げた」とか「搾取」だろうと思う人がいるかもしれない。こういうのを「やっかみ」というのだろうか?他人をやっかむヒマがあるなら自分で「価値」を「創造」してそれを社会に還元するのが「資本主義の掟」なのだろう。
おりしも岸田新総裁が「金融所得の税率上げ議論へ 政府、一律引き上げや累進案」を提唱している(注)。「投資のヒント」で後述するが、投資の「利確」分をチョキチョキ持っていかれたら「盆栽」どころか「サボテン」になってしまう。もっと富を創ってから納税したい、そう思っている人は多いとは思う。
ここで取り上げた金持ちランキングとは別の次元の話しになってしまった。だから「フォーブス」の話題は趣向が合わないのだ、ブツブツ。
【日本人論】
【4】日経新聞 「日本戻らぬ」 ノーベル物理学賞、真鍋氏の教訓 協調優先で頭脳流出 10/9
日本に戻りたくないのは「調和」の中で生きる能力がないから――。日本からの「頭脳流出」を防ぐ重要な教訓が含まれる。
「日本人は互いに邪魔しないように協調する」、「米国では他人が感じることをあまり気にする必要がない」。自身には米国が合っていた。
2001年の記事「所管が違う様々な研究機関との間の忍耐がいる調整業務、研究スタッフの不足、本音を率直に話さない日本独特の習慣――。米国では考えられなかった本来の研究以外の苦労が重くのしかかっていたことが言葉の端々からうかがえた」。
米国では「上司が寛大で、研究で何でもやりたいことができた。コンピューターを使いたいだけ使えた」。
日本の科学技術の現状「好奇心に駆られた研究が少なくなっている」と指摘。
真鍋氏が構造的な問題として指摘、科学者と政策決定者のコミュニケーション欠如。
Newsweek (ニューズウィーク日本版)2021年10/12号【アメリカが愛する大谷翔平】
この号では大谷がMLB史上いかに凄いことをやってのけているのか。それと同時にいかに優れた人間性を備えているのか?
「彼こそ新時代のアメリカンヒーローだ」と題する記事で、大谷を激賞。彼は人種や国籍を問わず全てのアメリカ人に受け入れられている、というメッセージをいくつもの例証で訴える。
年齢を重ねれば、人は純粋さを失う。そして本当のヒーローなどいるわけがないと悟る。これまでの国民的ヒーローだった野球選手も危険な薬物を使っていたじゃないか。そう嘆いているところに大谷が出現した。
イチローの時代までは、その才能で球界のヒーローにはなれたが、国籍と人種ゆえにアメリカ社会の一員とは見なされなかった。
大谷フィーバーで特筆すべきは、彼の人種や国籍を気にするファンがほとんどいない点だ。
この60年でアメリカのヒーローはすべて死んでしまった。しかし今は大谷翔平がいる。国民に素敵な夢を見させてくれるアメリカの神話はまだ生きている。アメリカ人はまた一歩、前へ進んでいける。もう人種など気にしない社会に向かって
【川田コメント】
真鍋先生と大谷に共通しているのは、学問的業績や野球の成績でブッチギリなことだ。そして、その突出ぶりは客観的な数字で誰の目にも明らかだ。アメリカは、こういう突出した能力の持ち主やヒーローを人種、国籍を問わず素直に賞賛するが、ここはアメリカを理解する上で重要だ。
アメリカは「自由と自治」を求めて新大陸に渡ってきたプロテスタントが自らの理念を実現するための実験国家だ。そして建国の理念に賛同し、その実現のために有為な人材なら積極的に受け入れている。
だから世界中のタレント(才能)を受け入れる仕組みが至る所にある。学問しかりスポーツしかりだ。しかし、アメリカに受け入れられるにはそのタレントがダントツでないとダメで、ここがキモだ。
それでもなお、人種、国籍、宗教で差別、区別がある。真鍋さんや大谷の存在がその障壁を低くしているところにアメリカの進歩があると記事はいうのだ。なんとも複雑な国だ。ただし汚点にも見える自国の負の側面を公衆にさらけ出して議論の俎上に乗せるところがアメリカ人らしい。普通の日本人にそんな気質は備わってないし、それだけのエネルギーない。
さて凡人がアメリカに居場所を見つけようとするとハードルは相当に高い。それがなければ、おカネでその権利を買うことになる。それも中途半端な金額ではない。
我々は世界中から米国に集まるビジネス界のタレントに稼いでもらい、その果実を米国株式投資で受け取るのが理にかなっていると思う。
■真鍋先生の英語は聞き取りやすい
ところで真鍋先生は90歳ながら大変にお元気ですね。先生の英語での記者会見を見てほしい。日本人には聞き取りやすいし単語も平易だ。学問的にこれだけ突出した業績をたたき出すと、英語の訛りや発音にいちゃもんを付ける人はいない。みんなが彼の英語に耳を傾けるのだ。大谷選手はインタビューではまだ通訳を伴っている。彼の仕事は英語をペラペラ話すことではないが、そのうち通訳なしで登場して欲しい。
真鍋先生TVインタビュー動画
恐竜から氷河期「進化の研究は楽しい」同僚は「気候界のマイケル・ジョーダン」と賞賛(2021年10月6日) - YouTube
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4.投資のヒント
「投資手法」や「銘柄紹介」だけでなく、「気になった指標や発言」や「社会や政治の動き」を書くコーナーです。
【運用形成】
正しい手法で「盆栽」ではなく「巨木」を育てよう
頻繁な売買はパフォーマンスを傷める!
資産形成において短期売買はメリットよりデメリットが大きいと感ずる。その理由はいくつもあるが、今回検証する「税金」もその1つだ。
先日来、マネックス証券の開示情報を基に、短期売買している人の投資パフォーマンスがベンチマークのS&P500指数に比べて劣っていることが多いと、お伝えしている。パフォーマンス毀損の原因はいくつも考えられるが、売買ごとに源泉徴収で税金分を差し引かれる分も大きい。
今回は「利確」に伴う納税に加え、証券会社に支払う手数料の影響も併せて調べてみた。
■「盆栽」ポートフォリオってなに?
個人投資家は「利確」すると売却益に対して原則20.315%の税金がかかる。頻繁な売買を重ねると、その都度投資資金は現金化される。売却直後に反対売買すれば、そのお金は休まず働いていることになる。しかし、ある期間現金で待機させておくならそのお金はリスクを負って働いてない。
つまり「利確」すると
①税金分だけ投資資金が減額される
②「利確」後に間を置くと、その期間はおカネが市場で働いておらずリスクを負わないので儲けのチャンスを逃す。もちろん損をする確率も減るが投資効率が減退するのだ。
つまり頻繁な売買は資産形成の二重の意味で投資効率を損ねている。
もちろん、高値で「利確」して安値で買い直せば投資効率は上がる。しかし実際はどうだろう?上述のマネックス証券の例を待つまでもなく、なかなか難易度の高い投資手法だ。
ところで「利確」主義のポートフォリオは、少し枝が伸びるとチョキチョキとそれを切る盆栽にも似ていて私はこれを「盆栽ポートフォリオ」と勝手に命名している。一方、長期投資では、株価が大きく上昇して“巨木”のように成長したのちに、その“巨木”の伸びた一部(20%)を税金として払うので、投資効率は優れているのだ。我々が資産運用で目指すのは“盆栽”ではなくあくまで“巨木”であるべきだ。
ちなみに、営業マンの言い成り、自暴自棄、そして過度な回転売買とレバレッジで資産を「サボテン」にしてしまう人が時々いるので注意しよう。
■具体例で確認
100万円の投資資金を10年間運用する3つのケースを想定する、「盆栽」、「盆栽に手数料」、そして「ほったらかし」の三つだ。どのケースも投資元本は100万円からスタートして運用期間は10年だ。また、どのケースも年率リターンは10%でそれが10年間続く。
「盆栽」:短期の売買を繰り返す手法だ。1年間に投資資金(1年目は100万円)分だけ売り買い(売100+買100万円)する。その場合の投資元本は取引で獲た売却益の20%が減額する。
「盆栽に手数料」:「盆栽」と同じ運用をするが、証券会社に売買金額の0.5%を手数料として支払う。ネット証券なら0.5%以下だろうが対面証券なら1%ぐらいチャージするのが普通だ。ここでは便宜的に0.5%にしてみた。
「ほったらかし」:1年目の年初に全額(100万円)投資してそれを10年間保持する。10年目の年末に売却し、売却益の20%を税金として払う。
■10年投資
盆栽10年:投資額100万円 毎年1回転(=投資金額分を売買)する場合
盆栽(手数料)10年:投資額100万円 毎年手数料を払って1回転(=投資金額分を売買)
ほったらかし10年:投資額100万円 10年保有して売る場合
■20年投資
ではこの10年を20年と30年に延長したらどうなるだろう?つまり、「盆栽」、「盆栽に手数料」、「ほったらかし」の出口を各々20年と30年後に据えるわけだ。
盆栽20年:
盆栽(手数料)20年
ほったらかし20年
■30年投資
盆栽30年
盆栽(手数料)30年
ほったらかし30年
■「ほったらかし」と「盆栽」、「盆栽に手数料」では投資成果に大差
上記の結果を下記に一覧表に纏めてみた。
当初の100万円も年率10%なら7年で2倍(72の法則)になる。このペースでいくと20年の「ほったらかし」なら5.6倍(558万円)程度に増える。一方で「盆栽」なら466万円で「盆栽に手数料」なら380万円にしかならない。
投資期間が30年ならその差は大きく広がる。「ほったらかし」なら手元に1416万円残るのに「盆栽」なら1006万円、「盆栽に手数料」なら「ほったらかし」の半分ほどの740万円だ。これは大きい。
そして次に当初金額1000万円のケースも試算してみた。ここまでくるとマンション1つぐらいの差がついてくる。
また利益金額と納税額にも注目してほしい。つまり「利確」でちまちま納税するより、「巨木」を刈り取って正々堂々と納税したほうがより納税者として大きな義務を果たすことができる。
ただし、問題は証券会社の取り分だ。「盆栽に手数料」と「ほったらかし」の手数料累計を比べてみてほしい。いまの証券会社は「ほったらかし」をやられると証券経営が立ち行かない。ここは証券会社の課題だが、売買手数料ではなく管理資産に対する手数料方式がその解決策になろう。
10年投資
「盆栽に手数料」では証券会社への手数料が加味されている。この手数料は売買金額の0.5%だが、10年間の総額15.1万円は当初元本100万円の15%だ。10年後の資産金額(195万円)に対しても7.7%にも相当する。
「ほったらかし」は、「盆栽」や「盆栽に手数料」と比べて投資家の値上がり益は大きいし、税務署にとっても納税額が増える。これは課税の繰り延べ効果の影響が大きいからだ。また「ほったらかし」では投資の最初の入口と10年後の出口でだけ手数料を払うので負担が軽微だ。この金額では証券会社の経営が成り立たない。
20年投資
当初の100万円は
「盆栽」なら20年後に466万円に増え4.6倍だ。
「盆栽に手数料」は証券会社に手数料を45万円も払うので投資資金は380万円にしかならない。この手数料45万円は当初の100万円に対して45%、380万円に対して12%に相当する。
「ほったらかし」だとなんと投資元本は555万円(手数料控除後)に育つ。支払い手数料は3.9万円と僅かな金額だ。
30年投資
30年も経つと売買頻度や手数料の差がさらに大きくパフォーマンスに効いてくる。100万円でスタートして30年後に投資家の元には「盆栽」なら1006万円、「盆栽に手数料」は740万円そして「ほったらかし」なら1416万円。「盆栽に手数料」とは倍近く違う。
■投資家へのメッセージ
100万円を年率10%で10年間の運用を想定してみた。年率10%はまさに超長期のS&P500指数の年率リターンだ。したがって、今回の我々の調査は極めて現実的なケースといえる。
■今回の研究結果の示唆
意味のない短期売買はパフォーマンスを傷める
回転売買大歓迎の証券マンに踊らされるな
時間の経過とともに資産が雪だるまのように増える複利運用に改めて注目
100万円なら気にならない差も1000万円でビックリそして、表にはないが1億円ならその大きさに驚愕するはず
皆さんが投資になにを求めるかは各人各様だ。しかし資産形成がその目的なら「盆栽」ではなく「ほったらかし」で「巨木」育成を実践しよう
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新連載「これでばっちり!米国株式を使った資産形成術のすべて」
はじめに
今回、資産形成に必要な基本的な内容を網羅した連載シリーズを始めます。全体の構成は以下のように考えています。
我々はどのような時代に生きているのか?
自立した日本人と自立に欠かせない資産形成
株式市場は米国にしかないの?
日米株式文化の違い
知っておくべき米国市場の特徴
S&P500とは
なぜ米国は強いのか
おすすめの投資戦略~コア・サテライト投資~
コア部分の投資戦略
サテライト部分の投資戦略
何を買ったら良いのか
情報源と投資
第1話 我々はどういう時代に生きているのか? (その2)
■どうなる日本人?
先週(その1)は「最後に自分の城は自分で守ろう」という意味のメッセージで締めくくりました。
ところでここで改めて「我々はどういう時代に生きているのか?」を確認するための分かりやすい解説を見つけたのでご紹介したいと思います。
■「資本主義対社会主義」を整理
そもそも現代の日本の経済社会システムは、「資本主義」という経済体制にあります。いま我々が抱えている問題もこの資本主義というシステムだから起こっているものが多いです。そこで、ここでは改めて「資本主義」と対極にある「社会主義」について簡単に整理しておきたいと思います。
「資本主義」をシンプルに表現するならば、「“個人が自由にお金儲けをしてもいい”という社会を目指すもの」といえます。一方で「社会主義」ならば「お金はみんな(つまり国)で管理してみんなで平等に分けよう」になります。
以下、「資本主義とは? 社会主義とは? 小学生にもわかりやすく解説 - ページ 2 / 2 - 中学受験ナビ」を参考にしました。
■資本主義の特徴
①自由な競争が発生して経済が発展。競争があると人々は競争に勝とうと頑張ったり、新しいことを考えたりします。その結果、社会全体の経済が発展する傾向にある。
②勝つ者と負ける者が現れ、社会格差が生まれる。言い換えると「貧富の差」が必然的に生まれる。
■社会主義の特徴
①全てみんなのもの(国のもの)となるので国民全員が平等になる。
②競争がなくなることで経済の発展が停滞してしまうことが多々ある。
■資本主義と社会主義の歴史
■4つの歴史的なできごと
資本主義と社会主義の転換期を、4つの歴史的のできごとで整理。
①産業革命:18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の産業の変革と石炭利用によるエネルギー革命、それに伴う社会構造の変革
②ロシア革命:1917年にロシア帝国で起きた2度の革命。史上初の社会主義国家樹立につながった
③第二次世界大戦終戦:日独伊三国同盟を中心とする枢軸国陣営と、英米ソ連などの連合国陣営との間の戦争
④ソ連崩壊:1991年12月25日にソ連が崩壊。米国が名実共に唯一の超大国
1989年に東西冷戦が終了し、米国が世界で唯一の大国になりました。その後、市場経済とグローバル化が進展し、それを劇的に推進したのがインターネットなどの通信技術です。
■日本人の気質に馴染まない西洋で生まれた「資本主義」
どこの国であれ資本主義を標榜し市場経済を導入すれば「失業」と「倒産」がつきもので、個人レベルでは常に格差拡大の圧力がかかる。これが資本主義の基本的な特徴です。
資本主義は元々日本にあった仕組みではありません。しかし世界に門戸を開きグローバル化の中で、欧米の主流の仕組みを取り入れることは避けられない選択だったのでしょう。
元々馴染んでいない仕組みを無理やり導入しているので、日本の現状の労働、金融市場は十分に機能しないことがあります。
■日本人は「失業」と「倒産」が苦手
資本主義の特徴である「失業」と「倒産」があるから経済資源の最適な配分が促進され、人的資源も経済のニーズに合わせた方向に配置されます。
日本人はこの2つが大の苦手のようです。しかしこれらを避けながら経済発展を続けるのは容易ではありません。社会主義が資本主義に経済発展で追いつかなかったのは、そのせいです。
それでも日本は戦後、資本主義の特徴である「競争」や市場機能を通じた「社会資源の最適な配分」を上手に取り入れ、時には最も「成功した社会主義国」と言われたこともあります。それは、例えば官僚主導の産業政策や銀行を中核にした間接金融を使った資金配分、さらには終身雇用、年功序列等々が、ある時期までは有効に機能したからです。
それが戦後の高度成長期を経て東西の冷戦が終了したころを境に、どうも上手くいっていません。
■いつまでたっても「象の鼻の付け根」
日本人の今のメンタリティーとして、米国のような極端な格差社会は望まないし、コミュニケーションに異質な他人がいる多様性社会も実はめんどくさいと思っているのが本音でしょう。
その一方で、貧しくなったとはいえ、いますぐ何かを抜本的に変えないとダメなほど食い詰めているわけではない。
そしていまの日本が抱える一番の問題は人口の高齢化ですが、人はだれでも年を取れば新しいシステムに適応するのは億劫になります。若者のために“美田を残す”ための努力や貢献が必要なのですが、皆さんどうお感じになりますか?
したがって我々の日本には、今後に明るい材料は少ないと思っています。となれば平均的な労働者の立ち位置は、これまでもそしてこれからもグローバルで見ればまさにミラノヴィッチの象の鼻の付け根に位置する先進国の中間層でしょう。つまり世界の先進国の中の出遅れ中間層が多いままということです。
■日本人は増やすのが下手
ところで、日本がこのままジリ貧なら、そして我々の賃金が伸びないなら、自己防衛が必要です。つまり資産を自分で増やして自分の身は自分で守る、です。
ただし、日本人はおカネでおカネを殖やすことに、とにかくことさらの罪悪感を感じるようです。というより、メディアがそうやって洗脳しているのだと思いますよ。今回も岸田新首相になってから金融所得の税率引き上げを議論しようとしています。「貯蓄から投資」の掛け声とは真逆の動きですよね。
ところで、日本人の金融資産は日銀から定期的に統計数字が発表されています。
日本の家計の金融資産金額
家計の金融資産、6月末は1992兆円で過去最高 賞与支給で現預金増(ロイター) - Yahoo!ニュース 9/17
「家計が保有する金融資産残高は6月末時点で1992兆円で前年比6.3%増加。現預金の増加や、株高による株式や投資信託の残高増加で過去最高を更新。
家計の金融資産のうち、「現金・預金」は前年比4.0%増の1072兆円。賞与の支給が押し上げ要因。預金残高は870兆円で過去最高となった。
「株式等」は30.0%増の210兆円、「投資信託」は28.7%増の89兆円。投信の残高は過去最高。
一方で米国はFRB(連邦準備制度理事会)が公表しています。
米の家計の金融資産金額
米家計金融資産が最大に 6月141兆ドル、株高追い風
6月末の家計(非営利団体含む)の金融資産は141兆ドル(約1京5600兆円)と2021年末より5兆ドル増え、過去最多を更新。株高で富裕層を中心に資産の価値が膨らんだ。
富の格差は広がっている。FRBの昨年末時点の試算によると、所得階層で上位1%の米国民だけで、国民全体が持つ株式・投信の43%を握っている。
「日本では運用リターンによる金融資産の伸びが小さい」
日本人は積極的に資産運用しないから持っている資産が増えません。つまりおカネでおカネを増やそうとしないことがこの金融資産の伸びの差になっています。
次回は、この厳しい現実を直視した上で我々がなすべきことはなにか?これをお話ししてみたいと思います。
→第二話に続く
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5.川田のお散歩
◇◇日経新聞 「リーダーの本棚 人事院総裁 川本裕子氏 いつも世界広げてくれる」10/2◇◇
この欄では日本のリーダーの読書遍歴が分かるのでいつも興味深く読む。この人の略歴をみればエリートを絵に描いたようなキャリアだ。
かわもと・ゆうこ 1958年生まれ。82年東京大卒、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行。マッキンゼー東京支社、早稲田大教授などを経て、2021年6月から現職。
こういう秀才の読書遍歴でいつも実感するのが小さい時から読書のスピードが驚異的に早いこと。さらに恐ろしく早熟で幼い頃から社会や文化、そして科学への興味が当時の自分の年齢と比較して随分差があることが一目瞭然。
【私の読書遍歴】
《座右の書》
『「常識」の研究』(山本七平著、文春文庫)
→私は何冊か読んだがどの本も価値がある。
《その他愛読書など》
(1)『自由からの逃走』(エーリッヒ・フロム著、日高六郎訳、東京創元社)
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(3)『最底辺の10億人』(ポール・コリアー著、中谷和男訳、日経BP)
(4)『それでも金融はすばらしい』(ロバート・J・シラー著、山形浩生・守岡桜訳、東洋経済新報社)
(5)『規制改革』(川本明著、中公新書)。1990年代半ばごろの日本は「規制緩和」という考え方だったが、政府の課題を考えるうえで重要なとらえ方を示した。
(6)『「わかる」とはどういうことか』(山鳥重著、ちくま新書)
(7)『九年前の祈り』(小野正嗣著、講談社文庫)。痛みと優しさといった人間の深いところに迫り、希望が持てる読後感。
(8)『熱い恋』(フランソワーズ・サガン著、朝吹登水子訳、新潮文庫)
(9)『森おばけ』(中川李枝子作、山脇百合子絵、福音館書店)
■記事から気になった箇所
小学生や中学生の頃に図書館にある本を読みつくした。
中学では特にフランソワーズ・サガンが好きでした。朝吹登水子さんの翻訳は文章がすごく美しく、瀟洒(しょうしゃ)で孤独な雰囲気。パリの風景の描写も非常に印象的。
→1冊購入してみました。ブラームスはお好き (新潮文庫) | フランソワーズ サガン, Francoise Sagan, 朝吹 登水子 |本 | 通販 | Amazon
本や映画などの邦題が変えられるのがすごく気になっています。翻訳本は好きですが、だんだんと原書で読むように。
高校は通学時間などを利用して文庫本を1日1冊といった感じで、様々なジャンルを。
ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』とか、けっこう難しい原書
大学では社会心理学。エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』。欧州でルネサンス以来、人間を従来の束縛から解放してきた自由が、逆にナチズムのような全体主義のイデオロギーに人々を向かわせてしまった。
オックスフォード大の大学院。知的マラソンのようなコースで、膨大な文献を読んでエッセー。若き日のポール・コリアー先生と一対一で話し合う授業を続けました。
【川田コメント】
知への興味が尽きることがない、そういう人っているよ
川本さんは「文庫本を1日1冊」のペースで読破していたという。川田は地元富山の進学校だったが、クラスメイトに推理小説を1日1冊と言っていた友人がいた。彼は東大文学部を出て学者になった。15歳にしてこの難解な本を1日1冊と聞いて驚愕したのを覚えている。彼なんかガリガリ勉強しているふうはまったく無かったな。
学習や情報処理に優れた人は幼い時から知的好奇心が旺盛だ。川本さんもそうだけど、押し付けられて勉強したふうは微塵もない。知の地平線へ向かって冒険するのがとにかく楽しくてしょうがない、そういう人達なのだろう。
■オツムのキャパは個人差が大きい
川本さんのような「知の探求者」はどうしてこうも若い時から早熟なのか?幼少の時から家族の団らんの場でこういう問題を議論する習慣もあったのではないかと推察する。
私の育った環境は、そもそも学問や勉強とは縁がない。そのためだろうか世界情勢や哲学、文学に興味が掻き立てられることはなかった。だから“こんだけ覚えて理解して、それを答案用紙にぶつけるだけ”という勉強の仕方だ。これだと高校受験はなんとかなるが大学受験には通用しない。
勉強は強要してできるもんじゃない。そもそも“オツム”のキャパには埋め難い個人差がある。あとはそのオツムの上にどんなソフトウエアを走らせるかだ。それは理数系、英語、文学、哲学、社会科学等、個々人で異なる。川本さんはキャパはデカい、演算速度は速い、の人なのだろう。
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6.今後の活動情報
◇10月20日(水)午前11時 ストックボイス
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7.質問コーナー
質問(要約)
市場の過熱感はどのように判断すればいいのでしょうか?過熱感を感じる場合、コアは持ち続けるとしても、サテライトのポジション・リスクは下げたいと思います。大きな指標は、S&P500指数のPER、米国10年債利回り、米国マネーサプライ(M2)だと思っていますが、ご意見よろしくお願いします。
お答え
「S&P500指数のPER、米国10年債利回り、米国マネーサプライ(M2)」 どれも正しいのでしょうが、絶対ではないです。
実際に運用してみるとこれらの指標がいかに相対的(一概に有効性が言えない)か分かります。PERにしても金利にしても、ある数字以上または以下でマーケットが必ず反応するということはあり得ません。一度たりとも、過去の相場が再現されることは無いです。
では、どうすべきか?一番確実なのは損切りルールでしょう。ただし信念があれば保有し続ける、と投資の指南書には書いてありませんか?しかし相場が大荒れで想定外に株価が値を崩すと、その信念とやらも揺らぎませんか?
実際にマーケットが崩れれば経済のファンダメンタルズも影響を受け、あれほど盤石と思っていた手持ち銘柄の業績もダメージを受け、それが株価に反映されることになります。
これは金融危機でも直近の新型コロナウイルス危機でもそうでした。その意味で相場に絶対はないのは、どの世界でも一緒でしょう。
そこでこの損切りの具体的なルールですが、これは各自それぞれで
①買値からX%安でロスカット
②XXドル以下なら強制売却
でしょう。あらかじめストップロス・オーダーを入れておかないと、時差もありますし、見てると気持ちが揺らぐし、です。
決算発表でぶれたところを売りたたきに行くのは踏ん切りがついて良いのですが、やってみると 上手くいかないこともあります。チャレンジして体で覚えていただくしかないですね。一緒に学びましょう。───────────────────────────────────
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