3/21 FOMC通過
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昨夜のFOMCは政策金利は据え置き。ドットプロットは24年は4.6%と75bps利下げで据え置き。25年のFF金利の中央値は3.6%から3.9%。長期FF金利中央値は2.5%から2.6%に上昇。
●3/20声明
・インフレ率が目標に戻りつつあるという確信が高まるまで利下げは行わない ・インフレ率が2%目標まで持続的に上昇しているとの確信が深まるまでは利下げに踏み切らないと考えている。
●パウエル議長発言
・インフレは大幅に緩和したが依然として高すぎる
・労働需要は依然として労働供給を上回っている
・年内のどこかの時点で利下げに踏み切る可能性が高いが見通しは不透明であり、引き続きリスクに注意を払っている
・必要に応じて金利を高水準に長く維持する用意がある
・商品価格が急速に下がることはないだろう。下落幅は緩やかになると予想
・1月のCPIとPCEの数値はかなり高かったが、季節調整によるものかもしれない
・労働市場が大幅に弱まれば利下げを開始する理由になる
・今年上半期はインフレがやや強まる傾向がある
・失業率は上昇すると予想している
まずドットプロットは25年、長期はやや上方修正しましたが24年は据え置きで上方修正が予測されていただけにドル売りで反応。パウエル議長もインフレ低下の軟調は季節要因的な部分があるかもしれないと濁したようなややハト的な発言を受けドル売りが加速しました。大統領選挙前ということもあり景気後退を起こす可能性がありそうな過度な引き締め方向への発言は避けたような印象を受けました。
6月利下げの可能性を排除しないような内容となっており市場は6月利下げを7割近く織り込んでいます。
●経済見通し
・金利
24年5.1%→4.6%→4.6%
25年3.9%→3.6%→3.9%
26年2.9%→2.9%→3.1%
長期2.5%→2.5%→2.6%
・GDP
24年1.5%→1.4%→2.1%
25年1.8%→1.8%→2%
26年1.8%→1.9%→2%
長期1.8%→1.8%→1.8%
・失業率
24年4.1%→4.1%→4%
25年4.1%→4.1%→4.1%
26年4.1%→4%
長期4%→4%→4.1%→4.1%
・PCE
24年2.5%→2.4%→2.4%
25年2.2%→2.1%→2.2%
26年、長期2%→2%→2%
・コアPCE
24年2.6%→2.4%→2.6%
25年2.3%→2.2%→2.2%
26年2%→2%→2%
また経済見通のコアPCEの24年は上方修正、GDPも上方修正。この辺はコンセンサス通りだったかと思います。
発表を受け短期金利は低下しましたが長期金利はほぼ変動なしと今後のマーケットはやはりインフレ動向次第となりそうです。
本日はBOE理事会が行われます。プレビュに大まかな予測を載せてあるのでそちらを確認してください。
3/16 怒涛の中銀WEEK - ファンダメンタルズとテクニカルから読み解く相場分析 - 投資ナビ+ - 世界のトレード手法・ツールが集まるマーケットプレイス - GogoJungle
昨日は英CPIの発表があり前年比はヘッドライン、コア共に市場予測に沿った形で大きく低下。中銀も予測通りかやや想定より高いといったところでしょう。しかしPPIは原油価格の影響を受け上昇、CPI前月比では住宅価格が上がっていることにより依然強い結果と楽観視は出来ないでしょう。
ツイートもしましたが本日のベイリー総裁の文言が変わるのかに注目です。
またその前に各国PMIの発表もあるためレポート内容とともに注目です。ユーロ圏、イギリスは若干の改善を市場は予想していますが少々厳しそうな印象。
◇株式市場
Is it OK?