裁量トレードの代表的な手法まとめ ─ 7つの考え方と、それぞれの練習のしかた
はじめに
裁量トレードの手法を調べると、たくさんの名前が出てきます。 ブレイクアウト、押し目買い、逆張り、トレンドフォロー……。
どれも説明を読むと分かった気になります。 ところが実際のチャートの前に座ると、「いまがその場面なのか」が分からない。
この記事では、よく使われる 7 つの考え方を並べて、それぞれの難しいところと練習で見るところをまとめます。 どの手法が良いかではなく、自分に合うかを確かめる練習のしかたを書きます。
この記事で分かること
- 裁量トレードでよく使われる 7 つの考え方
- それぞれの、その場では判断しにくいところ
- どの手法にも共通する、練習のしかた
7 つの考え方の一覧
- トレンドフォロー:乗り遅れ、利を伸ばすこと
- 押し目買い・戻り売り:どこまで押すか
- ブレイクアウト:だまし
- レンジの逆張り:レンジが終わる場面
- 水平線(サポート・レジスタンス):線を引く場所
- 移動平均線などのインジケーター:サインが出ても、場面が合っていないことがある
- 時間帯・経済指標で場面を選ぶ:同じ時間帯でも、日によって動きが違う
(:のあとは、それぞれの難しいところ)
どれも「こうすればうまくいく」と決まるものではありません。 ここでは練習の題材として並べます。
1. トレンドフォロー
上がり続けている、または下がり続けている流れに、同じ方向で乗る考え方です。
- 難しいところ:流れに気づいたときには、もう大きく動いたあとに見える。入ったあとも、どこで利益を確定するかで迷う
- 練習で見るところ:流れが続くと判断した理由を、入る前に書く。利益を確定した位置と、そのあとの値動きを比べる
2. 押し目買い・戻り売り
流れの中の一時的な逆の動き(押し・戻り)を待ってから、流れの方向に入る考え方です。
- 難しいところ:押し目がどこで終わるかは、その場では分からない。待ちすぎると乗り遅れ、早すぎると押しの途中で捕まる
- 練習で見るところ:入る位置と見送る条件を先に書き、待ちすぎと早すぎのどちらが多いかを数える
くわしくは、こちらの記事にまとめています。
▶ 押し目買い・戻り売りとは ─ 「どこまで押すか」を練習する https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/127183
3. ブレイクアウト
それまでの高値・安値や、値動きの幅の上限・下限を抜けたところで、抜けた方向に入る考え方です。
- 難しいところ:抜けたように見えて、すぐに戻る「だまし」がある。抜けた瞬間には、本物かだましかは決まっていない
- 練習で見るところ:入る前に「本物かだましか」と理由を書き、だましだった場面の共通点を探す
くわしくは、こちらの記事にまとめています。
▶ ブレイクアウト手法とは ─ 「だまし」と練習のしかた https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/127082
4. レンジの逆張り
一定の幅を行き来している相場(レンジ)で、上限近くで売り、下限近くで買う考え方です。
- 難しいところ:レンジはいつか終わる。終わるときは、逆張りの方向と反対に大きく動きやすい
- 練習で見るところ:レンジが終わったと判断する条件と、損切りの位置を先に決めておく
5. 水平線(サポート・レジスタンス)
何度も止められた価格に水平の線を引き、その線の近くでの値動きを見て判断する考え方です。
- 難しいところ:どこに線を引くかは人によって違う。引きすぎると、どの線も意味がありそうに見える
- 練習で見るところ:線を引いた理由を書き、その線で実際に止まったか・抜けたかを記録する
6. 移動平均線などのインジケーター
移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI などのインジケーターを使って、流れや行き過ぎを判断する考え方です。
- 難しいところ:同じサインでも、流れのある場面とない場面で、そのあとの動きが変わる
- 練習で見るところ:サインだけで入らず、「いまはどんな場面か」を一言書いてから入る
7. 時間帯・経済指標で場面を選ぶ
値動きが出やすい時間帯や、経済指標の発表の前後など、場面を選んで取引する考え方です。
- 難しいところ:同じ時間帯でも、日によって動きが大きく違う。指標の直後は、値が大きく振れやすい
- 練習で見るところ:時間帯や指標ごとに場面を分けて、自分の判断がどの場面で合いやすいかを見る
どの手法も、場面を見た数で身につく
7 つの考え方は、どれも説明を読めば理解できます。 難しいのは、その場面がいま目の前に来ているかどうかを、先を知らないまま判断することです。
過去のチャートを見返すと、どの手法もうまくいく場面がすぐに見つかります。 それは、そのあとの値動きが見えているからです。
先が見えてしまうと練習にならない理由は、こちらの記事にくわしく書いています。
▶ 先が見えると練習にならない理由 ─ 過去検証に「後知恵」が入る3つの場面 https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/126818
どの手法にも共通する練習の手順
- 手法を 1 つ選び、決まりを文章にする:どの時間足で、どんな場面で、どこで入り、どこで損切りするか
- 場面の途中で止めて、判断と理由を先に書く:入る・見送る、その理由
- 足を 1 本ずつ進め、結果を見てから○×をつける:先に書いたことは直さない
- 場面の数を重ねる:1 つの手法で、同じ決まりの場面を数多く見る
- 合わなかった場面の共通点を探す:決まりを直すか、その場面を避けるかを決める
損切りの位置は、どの手法でも先に決めておくことになります。 考え方と練習のしかたは、こちらの記事にまとめています。
▶ 損切りの位置の決め方 ─ 根拠のある場所に置く https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/127283
道具で練習する
MT5 用のインジケーター「FX過去検証トレーナー」は、過去のチャートを 1 本ずつ再生して、仮想口座で注文と記録ができる練習用のツールです。
- 先の足はデータとして存在しないので、場面の結果は、再生するまで見えません
- ふだん使っているインジケーターと配色が、練習のチャートにそのまま写ります(使えないインジケーターもあります)
- 同じ通貨ペアの上位足を最大 3 つ並べて、同じ時刻で動かせます。手で引いた線も、ほかの画面に写ります
- 経済指標はチャートに縦線で出ます。再生している時刻より先の指標は、結果を伏せて表示します
- トレードノートに、入った理由と切った理由を残せます。あとから ○× をつけて振り返れます
できないこともあります。
- どの手法が良いかを教えてくれる機能はありません。判断するのは自分です
- 他の銘柄名を直接読むインジケーターや、実際の日時で判断するインジケーターなど、使えないものがあります。無料版で確かめてください
- 時刻はサーバー時刻です(日本時間への切り替えはありません)
- 手数料・スワップは計算に入りません。口座通貨は日本円のみ、対応は MT5(Windows)のみです
MT5 でこのツールを使って練習する手順は、こちらの記事にまとめています。
▶ MT5で「先が見えない」過去検証をする方法 ─ 手でスクロールする落とし穴と、1本ずつ再生する練習 https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/126682
まとめ
- 裁量トレードの代表的な考え方は、トレンドフォロー・押し目買い・ブレイクアウト・レンジの逆張り・水平線・インジケーター・時間帯と指標の 7 つ
- どれも説明は分かりやすいが、「いまがその場面か」を先を知らないまま判断するところが難しい
- 手法を 1 つ選び、決まりを文章にし、先を知らない場面で数を重ねる
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練習ツールについて
この記事で紹介した練習は、MT5 用のインジケーター「FX過去検証トレーナー」でできます。 過去のチャートを 1 本ずつ再生し、仮想口座で注文・記録・振り返りまで行える練習用のツールです。
7 日間の試用版があります。 すべての機能を、使用の制限なしで 7 日間試せます。
お使いの MT5 で動くか、普段のインジケーターが使えるかを、先に確かめられます。
▶ 試用版(商品ID 87387)
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/87387
続けて練習したい方は、製品版をご覧ください。
試用版で書いたトレードノートと保存した検証は、そのまま製品版で開けます。
▶ 製品版(商品ID 86765)
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/86765
ご注意
- このツールは練習のための道具です。利益を保証するものではありません。実際の発注は行いません。
- この記事は練習の方法の紹介です。特定の売買や手法をすすめるものではありません。