MT5で裁量トレードを練習する方法まとめ ─ デモ口座・テスター・過去検証の使い分け
はじめに
裁量トレードの練習をしたいとき、MT5 の中だけでも方法はいくつかあります。 デモ口座、ストラテジーテスター、過去のチャート。 どれも「練習」と呼ばれますが、練習できることはそれぞれ違います。
この記事では、MT5 でできる練習の方法を並べて、何に向いているかを整理します。
この記事で分かること
- MT5 でできる 4 つの練習の方法
- 5 つの見かたで比べた、それぞれの向き不向き
- 目的ごとの使い分けと、練習の順番の一例
MT5 でできる練習は 4 つ
1. デモ口座で練習する
仮想のお金で、いま動いている相場を取引します。
- 実際の値動き・スプレッドで注文できる
- 注文の出し方や、画面の操作に慣れられる
- 相場が動くのを待つので、練習できる回数が時間に縛られる
- 過去の特定の場面(大きな指標の日など)を選んで練習することはできない
2. ストラテジーテスターを使う
ストラテジーテスターは、MT5 に入っている、自動売買のプログラム(EA)を過去のデータで試すための機能です。
- ルールをプログラムにできれば、長い期間を短い時間で試せる
- チャートを動かしながら見るモードもあり、見ている時点より先の足は表示されない
- ただし、手で注文して練習するための機能ではない
- 「なんとなくここは入りたくない」のような、プログラムにしにくい判断は試せない
3. 過去のチャートを手でスクロールする
チャートを左へ戻し、少しずつ右へ進めながら判断します。
- 道具が要らず、今日から始められる
- 先の足が画面の右側に残っているので、答えが目に入りやすい
- 注文・損益・理由の記録は、すべて手作業
先が見えてしまうと何が起きるかは、こちらの記事にくわしく書いています。
▶ 先が見えると練習にならない理由 ─ 過去検証に「後知恵」が入る3つの場面 https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/126818
4. 過去の足を 1 本ずつ再生して練習する
過去のチャートを 1 本ずつ進めながら、仮想口座で注文します。 MT5 用のインジケーターなどの道具を使います。
- 先の足を見ずに判断できる(道具のしくみによる)
- 再生の速さを変えられるので、短い時間で回数を増やせる
- 過去の日を選んで練習できるものが多い(道具による)
- 道具を入れる手間がかかる。費用がかかるものもある
5 つの見かたで比べる
先の値動きが見えるか
- デモ口座:見えない(まだ起きていない)
- ストラテジーテスター:見えない
- 手でスクロール:見えやすい
- 1 本ずつ再生:見えない(道具のしくみによる)
練習できる回数
- デモ口座:相場の速さのまま。少ない
- ストラテジーテスター:多い(プログラムにできるルールだけ)
- 手でスクロール:多い
- 1 本ずつ再生:多い
場面を選べるか
- デモ口座:選べない
- ストラテジーテスター:期間を選べる
- 手でスクロール:選べる
- 1 本ずつ再生:選べる(道具による)
手で注文する練習になるか
- デモ口座:なる
- ストラテジーテスター:ならない(自動売買の検証のための機能)
- 手でスクロール:ならない(注文は頭の中か、紙の上)
- 1 本ずつ再生:なる(道具による)
記録が残るか
- デモ口座:注文の履歴は残る。入った理由は自分で書く
- ストラテジーテスター:結果の一覧が出る
- 手でスクロール:すべて手で書く
- 1 本ずつ再生:道具による
目的ごとの使い分け
どれか 1 つが正しいということはありません。練習したいことで選びます。
- 注文の操作に慣れたい → デモ口座
- プログラムにできるルールを、長い期間で確かめたい → ストラテジーテスター
- ルールの当たりをつけたい。まずは手軽に始めたい → 手でスクロール
- 先を知らない場面で、判断を数多く練習したい → 1 本ずつ再生
裁量トレードで身につけたいのは、「ここで入るか、見送るか」の判断です。 判断は、先を知らない場面を数多く見ることでしか練習できません。 回数と「先が見えないこと」の両方がそろうのは、4 つ目の方法です。
練習の順番の一例
- 試したいルールを文章にする
- 手でスクロールして、ルールの当たりをつける
- 1 本ずつ再生して、先を知らない場面で判断をくり返し、記録をためる
- 記録を見直して、ルールを 1 か所だけ直す
- デモ口座で、いまの相場での注文の出し方と、約定・スプレッドに慣れる
ルールの書き方から振り返りまでの手順は、こちらの記事にまとめています。
▶ FXの過去検証(バックテスト)とは? やり方・手順・続け方の全体ガイド https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/126878
道具で手間を減らす
MT5 用のインジケーター「FX過去検証トレーナー」は、4 つ目の方法のための練習用のツールです。 過去のチャートを 1 本ずつ再生して、仮想口座で注文と記録ができます。
- 練習用の銘柄を別に作り、そこへ過去の足を 1 本ずつ入れていきます。先の足はデータとして存在しないので、スクロールしても見えません
- 普段使っているインジケーターと配色が、練習チャートにそのまま写ります(全部ではありません)
- 入った理由・切った理由を、1 回ごとにトレードノートへ残せます
- 途中で保存して、次の日に続きから再開できます
できないこともあります。
- インジケーターなので、実際の発注はしません。自動売買のプログラム(EA)でもありません
- ストラテジーテスターの中では動きません
- 手数料・スワップは計算に入りません。設定した最小の足(既定は 1 分足)より細かい値動きも再現しません
- 口座通貨は日本円のみ、対応は MT5(Windows)のみです
MT5 でこのツールを使って練習する手順は、こちらの記事にまとめています。
▶ MT5で「先が見えない」過去検証をする方法 ─ 手でスクロールする落とし穴と、1本ずつ再生する練習 https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/126682
まとめ
- MT5 の練習は、デモ口座・ストラテジーテスター・手でスクロール・1 本ずつ再生の 4 つ
- 比べる見かたは、先が見えるか・回数・場面・手で注文するか・記録
- 判断の練習には、先を知らない場面を数多く見られる方法が向いている
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裁量トレードでよく使われる7つの考え方と、それぞれの難しいところ・練習で見るところ。
▶ 裁量トレードの代表的な手法まとめ ─ 7つの考え方と、それぞれの練習のしかた
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/127390
練習ツールについて
この記事で紹介した練習は、MT5 用のインジケーター「FX過去検証トレーナー」でできます。 過去のチャートを 1 本ずつ再生し、仮想口座で注文・記録・振り返りまで行える練習用のツールです。
7 日間の試用版があります。 すべての機能を、使用の制限なしで 7 日間試せます。
お使いの MT5 で動くか、普段のインジケーターが使えるかを、先に確かめられます。
▶ 試用版(商品ID 87387)
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/87387
続けて練習したい方は、製品版をご覧ください。
試用版で書いたトレードノートと保存した検証は、そのまま製品版で開けます。
▶ 製品版(商品ID 86765)
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/86765
ご注意
- このツールは練習のための道具です。利益を保証するものではありません。実際の発注は行いません。
- この記事は練習の方法の紹介です。特定の売買や手法をすすめるものではありません。