【無料商品付き】2025年12月16日23:15、GOLDの価格チャート|その“裏側”で起きていたこと
介入余波LiveGAP(無料版)が捉えた三角通貨パリティの歪みと、GAPの+→−反転
こんにちは、TriParity Labs Tokyo の Kaz です! 前回の記事では、三角通貨パリティ(AB×BC=AC)の「歪み」は本当に存在するのか?という問いに対して、LiveGAP(無料)で21トライアッドのGAPを“価格差(pips)”として可視化し、ようやく具体的に答えられる段階に来た——という話をしました。
また別記事では、介入余波ProのNOWCASTが“どんな世界”を見ているのかを共有しました。今回はその流れを受けて、具体例(WHEN/WHEREが特定できる実例)を提示します。
題材は、2025年12月16日 23:15(東京時間)の GOLD(XAUJPY)5分足。価格チャートの裏側で、三角通貨パリティに何が起きていたのかを、録画とスライドで検証します。(数倍速↓)
検証対象:5分足の“あのレッグ”の前後で何が起きたか
今回の検証ポイントはシンプルです。5分足チャートで黄色枠で囲った区間(下落前の挙動)において、通貨パリティの裏側で何が起きていたのか?(以下は介入余波Proの新バージョン4.0の画像(近日中リリース予定))
すべての始まりは「三角通貨パリティ」という均衡関係
三角通貨パリティは、以下のような“均衡関係”です。
XAUUSD × USDJPY = XAUJPY
左辺(AB×BC)で算出できるのが 理論値、右辺(AC)が 実際に市場で取引されるLIVE価格。理屈としては一致しているべきですが、現実の市場では一瞬だけズレる——それがGAPです。
観測装置:TriParity LiveGAPが測っているもの(+と−の意味)
介入余波LiveGAPは、理論値(SYN)とLIVE価格の差分(GAP)をリアルタイムで測ります。
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GAP(+):LIVE価格が理論値より上(上振れ)
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GAP(−):LIVE価格が理論値より下(下振れ)
この「符号」が、今回の検証で重要になります。
WHENが分かる:23:16:11、最初の異常を捉える(BAND=OUT)
介入余波LiveGAPでは、理論レンジ(SYN Bid/Ask)から外れた場合を BAND=OUT としてハイライトします。
ここで、最初に“異常”が捉えられたのが 23:16:11。
さらに世界時計により、同じ瞬間が
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TOKYO 23:16
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LONDON 14:16
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NEW YORK 09:16
であることが一目で分かります。つまり「いつ起きたか(WHEN)」が、検証可能な形で残ります。
これは“データエラーではない”可能性が高い:Quality=OK
次に重要なのが Quality=OK。これは少なくとも、ティック遅延やスプレッド急拡大などの“データ要因”よりも、市場そのものの歪み(価格形成の非同期/フロー)を疑える条件が整っている、という意味合いになります。
今回いちばん興味深い点:わずか30秒でGAPが「+→−」へ反転
そして本題です。23:16:11 の初動では、GAPは プラス(+) でした。ところが 30秒後(23:16:41)、GAPは マイナス(−)へ反転しています。
この「+→−反転」は、ただの“ズレ”より一段おもしろい現象です。なぜなら、均衡へ戻ろうとする過程で、反対側へ振れる(行き過ぎる)ような挙動が観測されているからです。
解釈:価格形成の“非同期性”=バトンの受け渡し
私はこの現象を、リレーのバトン受け渡しに例えています。
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どれか1つのレッグが先に動く
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他のレッグが追いついて補正する
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その瞬間に「歪み」が生まれ、そして消える
この“受け渡しの瞬間”が、今回の + → − の反転として見えている可能性があります。
現実:この歪みは“一瞬で消滅”する(一般人が裁定を取れない理由)
録画も投資ナビ+に投稿しておりますが、正直に言います。この歪みは秒速で発生→消滅し、ブローカーや配信レートの影響も強く受けます。目視で確認してクリックして裁定、という行為は現実的ではありません。(詳しくはこちらの投稿をご覧ください。⇒「HFTだけが知るFXの「物理法則」- 個人トレーダーが見逃している5つの市場の真実」)
だからこそ、LiveGAPは“儲け話のツール”ではなく、歪みが本当に存在することを立証し、WHEN/WHEREを記録する観測ダッシュボードとして設計しています。
「観測した事実」をどう“実戦”に繋げるか?
ここからが、介入余波シリーズの役割分担です。LiveGAPは「観測」。では実戦は?
介入余波Pro:狙うのは“歪みそのもの”ではなく「歪みの後に起きる反動」
ここで一枚目のチャート(介入余波Pro)に話を戻します。私は今回の記事で、こういう流れを提示したい。
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LiveGAPで「GAP(歪み)が実在する」ことを確認する
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その上で、介入余波Proのシグナル発生をトリガーに“反動”を見込んでショートを検討する(※例示)
つまり、一般人が一瞬の裁定機会を取るのではなく、歪みの後に起きやすい反動を、シグナルで捉えるという考え方です。
役割分担:無料の観測ツールと、実戦ツール
最後にまとめると、役割分担はこの通りです。
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介入余波LiveGAP(無料):歪みの“発生”を観測し、記録する(キーワード:WHEN/WHERE)
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介入余波Pro:歪みが出た後の“戻り/反転の兆し”をシグナルで捉える(キーワード:ACTION)
【介入余波 Pro】三通貨パリティ分析インジケーター 3点セット(Scanner+Catcher+Nowcast MTF)for MT5※ローンチ価格で販売中/レスポンス性能&ロジック強化した v4.0 を近日リリース予定
まとめ:市場の“生々しい挙動”が可視化された
今回のXAUJPY(23:15)局面では、
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BAND=OUT が点灯
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Quality=OK のまま歪みを観測
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GAPが+→−に反転する結果的挙動
が確認できました。
見えなかった歪みを捉えることで、市場理解は新たな次元へ進みます。これからは、こうした実例を積み重ねながら、「いつ・どのTriadで・どんな符号で起きるのか」を検証していきます。