ドル指数は下降チャネルライン上抜け、ユーロはその逆 ~鏑木 NEWS~
ドル指数は下降チャネルライン上抜け
ドル高の勢いはユーロにもストレートに反映。週明け、ドル指数は下降チャネルラインの上限を突破して始まり、逆にユーロは下降チャネルライン下限を下回って始まりました。 ドル指数の基調も下落から上昇に転じています。ユーロドル相場の大局は上昇トレンドからボックス底練りへと変わりました。 ユーロの大局については以前次の通りコメント 「ユーロドル相場が昨年3月と12月でダブルボトムを形成したのか、あるいは底練りのボックス相場でこの先、トリプルボトムを付けるのかがポイントになりそうです。週足チャートでは昨年12月3日ダブルボトムを付けてから現在まで上昇チャネルライン内で推移しています。チャネルライン下限は現在1.1000近辺。これを週足引け値で下回れば、ボックス内の動きとして、その下限レベル1.05まで下落はあってもおかしくありません。これはトリプルボトム系。しかしダブルボトムを付けているなら、上昇チャネルライン内の推移が続くでしょう」。 トリプルボトムの様相を呈していますが、今週再びチャネルライン内に戻れば、それは強気トリガーとなりますが、下限ラインに阻まれると、戻り売りの相場が展開されます。この先のユーロ圏のイベント(6月23日英国の欧州連合離脱の是非を問う国民投票)、その前に米国側のイベント、雇用統計やFOMCがあり、情勢に振り回される相場展開になりそうです。 ユーロの大局は上昇トレンド形成から底練りへと変化しましたので、当面の買い姿勢は延期となります。 25日のストラテジー「現在のチャネルライン下限、買いで対処します。ストップは1.1030以下の引け値に設定。これが入れば、数日この市場から退出します」。 26日、1.1200台まで戻しましたが、27日急落。チャネルライン下限で買った投資家はまだストップアウトレベルには来ていませんが、週明け下に抜けていますので、一旦ロングは撤収します。 申し訳ないですが、ユーロドルはイベント終了まで様子見とします。次の下値レベルは1.08近辺を想定しますが、6月23日の英国民投票までは不透明な状況ですので、短期では明確な指針が持てません。短期ではそれまでは戻り売りになるでしょう。チャネルライン下限への戻りを待ちます。その近辺が売りのポイントになりますが、筆者の相場観が依然として悪い状況ですので、ユーロからは少し離れて見ておきます。情報提供元:鏑木高明の「相場サイクルとパターン分析」