FX裁量トレード無料講座#008トレンド転換のシグナル
FX
はじめに
この講座ではトレード歴30年のEA職人が裁量トレードのノウハウを無料でお伝えしてまいります。私は名前の通りEAの開発を得意としておりますが、裁量トレードが苦手な訳ではありません。
実際、EAを運用しつつ裁量トレードも並行して行っており、16年前の脱サラ以降年単位で負けたことがありません。
その30年で培った知識をテクニカル分析を中心に、いつもお世話になっているフォロワーのみなさまへご提供したく思います。
私のEAに関してはこちらの記事をご参考になさってください。
#007徹底分析!トレンド転換を制する者はトレードを制す!
の続きです。
意識してトレーニングすると効果倍増(筋トレと同じ)
前回の記事で学んだトレンド転換についての知識を意識しながら日々チャートと向き合い続けることで、みなさんのトレーダーとしての腕が磨かれ、グングン上達することでしょう。コツを掴むまである程度時間は掛かりますが諦めず続けることが肝心です(もちろん個人差はあります)。
FX参加者の8割以上が、なんとなくチャートを眺め、なんとなくエントリーし、なんとなくエグジットし、勝った負けたと一喜一憂しています。毎回違うことを考え、違うことを意識しながらチャートを眺めている…ボンヤリとした基準で分析したつもりになっている。
ここに優位性があります。言っている意味分かりますでしょうか?
たまに「相場で勝つには負けてる人の反対のことをすればいい」なんて意地悪なことを言う人いますが、これはある意味正しいです。
但し、多くの人が想像しているような―――負け組がショートしたらロング、ロングしたらショート―――のように「負けてるトレーダーの反対注文を続けていれば勝てる!」ということではなく、負け組トレーダーが普段やっていることをやらず、負け組トレーダーが普段やっていないことをやる…という意味です。
その負け組トレーダーが普段やっていない事の1つが、確りとした基準を以ってチャートを分析する…です。そしてそれを諦めずに続ける…これも負け組トレーダーには出来ないことの1つです。
負け組トレーダーといえば手法をとっかえひっかえしたりインジケーターを何枚も重ねて表示したり…ですよね。だったらそれを反面教師にして我々はそのようなことをしなければいいのです。
実は怖くない乱高下
それでは前回とは異なるリアルチャートを使ってトレンド転換を観察してみましょう。前回は下落トレンドから上昇への転換でしたが今回は上昇トレンドからの転換です。もちろん意識することはどちらの方向でも同じです。
トレンド転換に近付くに連れ、高値更新に時間が掛かるようになっています。それと同時に抜けも段々浅くなっています。もうみなさんお馴染みのダイバージェンスですね。
そしていよいよトレンド転換か?というところで値動きが激しくなりボラティリティが上がっています。これも天井圏、底値圏によく出現するチャートパターンです。
#005逆張りを狙う相場環境2種類でも解説しましたが、ここ天井圏はレンジになり易いので更に1分足などの短期足に切り替え○印の部分でエントリーすることも可能です。
「なぜ短期足に切り替える必要があるのか?レンジの上下限に指値を置いてエントリーするのではダメなのか?」
についてですが、もちろん相場に絶対はありませんのでダメではありませんが、その場合ダマシに遭うリスクを受け入れる必要があります。
特にこのようなボラティリティ上昇局面では小さなオーバーシュートが頻出しますのでテクニカル通りに反応しないことが平時よりも多くなります。つまりどこまで落ちていくか、どこまで戻っていくかをピンポイントで当てるのが普段より一段と難しくなると。
これに対処する方法はいくつかあります。例えば…
- バッファを設ける どこまで落ちるか分からないので狙い目を線(ライン)ではなく面(プレーン)で捉える。
- 短期足に切り替える 基準とする時間足より短い足で、例えば下落中なら陽線1本確定で「下落が止まった」と判断したりする。値幅が大きい場合は短期足でWボトムなどのチャートパターン形成を待つ。
- 分割エントリー 考え方としてはバッファを設けるに似ている。どこまで落ちるのか分からない為幅を持たせ下落の場合、少しずつ買い下がる。
トレンド転換のシグナル
他のチャートも見てみましょう。周囲のローソク足に比べ長いヒゲ(スパイク)のある場所をマークしました。
スパイクは下位足で観察するとA字やV字の往って来いになっており、つまりこれはボラティリティ上昇の痕跡でもありますのでこれまでの話とも繋がりますがトレンド転換時に頻出します。
このチャートは4時間足でヒゲの長さが30~100pipsあります。そのヒゲが出現した後の値動きを注意深く観察してみてください。
殆どのケースでヒゲとは反対方向へ、ヒゲの長さ以上にレートが進んでいることが見て取れます。たまに失敗しているケースもありますが、ヒゲの数倍以上進んでいるケースもありますのでヒゲに優位性があることは明らかだと思います。
実際にトレードするときは下位足と組合せ、エントリータイミングやリスクリワード比を考慮しながら行います。
何故なら同じスパイクでも指標時のように超短時間で往って来いになったのか、ゆっくり戻って来たのか、戻る途中で攻防があったのか…の過程によって優位性が変わるからです。
単純に「スパイクが出現したからエントリー!」とやっているだけではFXで安定した収入を得ることは出来ません。
■私の開発したEAもよろしくお願いします。
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