FX裁量トレード無料講座#007徹底分析!トレンド転換を制する者はトレードを制す!
FX
はじめに
この講座ではトレード歴30年のEA職人が裁量トレードのノウハウを無料でお伝えしてまいります。私は名前の通りEAの開発を得意としておりますが、裁量トレードが苦手な訳ではありません。
実際、EAを運用しつつ裁量トレードも並行して行っており、16年前の脱サラ以降年単位で負けたことがありません。
その30年で培った知識をテクニカル分析を中心に、いつもお世話になっているフォロワーのみなさまへご提供したく思います。
私のEAに関してはこちらの記事をご参考になさってください。
#006レンジ発生前の共通点!3種類のレンジ~プロはこのレンジで確実に稼ぐ
の続きです。
永遠のテーマ
今回のお話はトレンド転換です。トレーダーにとって永遠のテーマですよね。トレンドフォローをするにもレンジ逆張りをするにも、このトレンド転換を深く理解しているかどうかでパフォーマンスの差が劇的に開きます。
例えばトレンドフォローをする場合、そのトレンドがまだまだ続くのか?そろそろ転換してしまうのか?気になりますよね。
レンジ逆張りでも―――レンジの上下限でバチン!とエントリーする場合は別ですが―――1分足のような短期足に切り替えてエントリーする場合、そのレベルでのトレンド転換を察知する能力が問われ、そのタイミングは早いに越したことはありません。
では初めにトレンド転換の特徴について思い付くことを洗い出してみます。先へ読み進む前に、みなさんもブレインストーミングしてみてください。
トレンド転換ってどんな特徴があったかな?どう言う状況なのかな?
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考えましたか?
トレンド転換とは
- 1. 売りと買いのバランスが逆転 当たり前過ぎて怒られそうですが、チャートを眺めるときこれを常に意識しているのとしていないのとでは察知する速度や精度が劇的に変わります。これを常に意識することで認識能力が磨かれると私は考えています。
- 2. 押し戻りが徐々に深くなる 上昇トレンド中の場合は押しが、下落中は戻りが深くなると言う意味です。これも考えてみれば当たり前のことです。上昇中、その圧力が徐々に弱まる訳ですから押しが深くなると。
- 3. 抜けが徐々に浅くなる これも同じです。例えば上昇トレンド。高値を更新し続けているのでトレンドが継続していることはしているが、その更新幅が段々狭くなってくる…つまり上昇圧力が弱まっている…圧力のバランスがそろそろ逆転するかも知れない…つまりトレンド転換の予兆です。
- 4. 乱高下する バブル崩壊やリーマンショック時の株や為替を見ると非常に分かり易いですが、暴落前にバイイングクライマックスと言って急騰したりボラティリティが拡大して乱高下になったりします。
- 5. ヒゲ・スパイク・ダマシ頻発 乱高下のメカニズムを理解した今であればこの理由も分かりますね。
- 6. 意味のあるレート付近 これは上位足の話ですが、他のトレーダーが注目しているレート、取引が活発だったレート付近…など。注目されていると言うことはそこで決済したり新規エントリーしたりなどの注文が集まっている可能性が高い。
- 7. テクニカルが機能し難くなる 様々な思惑が重なり合う場所で参加者がみんな迷っているため不規則な値動きをしがち。
レンジの講座でもお話ししましたが、トレンド転換する瞬間は売り買いが拮抗します。と言うより、売り買いが拮抗するからチョットした切っ掛けや材料でトレンドが転換する…と言った方が正しいですね。
バランスよく拮抗しているからチョット力を加えただけで大きく傾く…これが乱高下の正体。
取引が活発だったと言うことはその時のポジションをまだ保有しているトレーダーが多数残っている可能性が高い、つまり撤退注文などが集まっている可能性も高い。
注文が集まっている場所なので注文の偏りによってバランスが転換する可能性が他の場所と比べて高い。
ダイバージェンスとは
如何だったでしょうか?トレンド転換の特徴をザックリご説明しましたが、日頃このようなことを意識しながらチャートを分析し、トレードされていますでしょうか?「意外と気にすることが多いな…」
と感じた方もいらっしゃるのでは?
さて、このトレンド転換の特徴の中で特に2と3の現象を合わせてダイバージェンスと言います。日本語で言うと逆行現象ですね。
生のチャート(ローソク足やバーなど)は上昇しているのにオシレーター系のインジケーターは下落している…つまり逆行していることを指す用語なのですが、では上昇トレンド中にオシレーター系のインジケーターが下落するのはどういう時か?と言うと勢いが減衰している時ですよね。
つまり『2. 押し戻りが徐々に深くなる』と『3. 抜けが徐々に浅くなる』に他ならないと。
百聞は一見に如かず!←これ多いですが仕方ありません。
先程ご説明したトレンド転換の特徴を思い出しながらこのチャートをガン見してみてください。※水平線を引いてありますのでそちらをガイドに分析してみてください。
如何でしょうか?気付いたことはありますでしょうか?
それではこうするとどうでしょう?ここまで描けば分かりますね。
安値更新してから進んだ値幅が青矢印ですが、これがどんどん短くなっているかと思います。売り圧力の逓減です。
一方で赤矢印、つまり戻りはどんどん深くなっています(※値幅より下落の波との比率に注目してください)。
そしていよいよトレンド転換となった時、売りが加速して左から5番目の青矢印が前回より少し長くなっています。セリンググライマックスです。
その直前の赤矢印(左から4番目)が本の僅かだけ高値を更新してますが、これはダマシに終わります。同時に「テクニカルが無視され始めたのでは?」と察することが出来ます。
そしてついに安値を更新出来なくなり高値を更新し始めました。トレンド転換確定です。
■私の開発したEAもよろしくお願いします。
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