FX裁量トレード無料講座#006レンジ発生前の共通点!3種類のレンジ~プロはこのレンジで確実に稼ぐ
FX
はじめに
この講座ではトレード歴30年のEA職人が裁量トレードのノウハウを無料でお伝えしてまいります。私は名前の通りEAの開発を得意としておりますが、裁量トレードが苦手な訳ではありません。
実際、EAを運用しつつ裁量トレードも並行して行っており、16年前の脱サラ以降年単位で負けたことがありません。
その30年で培った知識をテクニカル分析を中心に、いつもお世話になっているフォロワーのみなさまへご提供したく思います。
私のEAに関してはこちらの記事をご参考になさってください。
#005逆張りを狙う相場環境2種類とその識別方法
の続きです。
バランスの拮抗と崩壊
今回もレンジ相場について解説します。前回の記事で逆張りで狙うべき局面には2種類あり、それは…
- レンジ トレンドの途中で発生する調整
- 乱高下 トレンド転換時
どちらも売りと買いのバランスが拮抗した状態であり、つまりブレイクアウトとはそのバランスが崩れ、どちらかに偏った状態であると言えます。
バランスが崩れた理由は指標発表によるもの、要人発言によるもの、意図的なもの、自然発生的なもの…様々考えられますが、FXは複雑系なので正確な理由を知ることは誰にも出来ません。
しかしご安心ください。
それらを統合した最終的な結果はみなさんも持っているチャートに表示されます。様々な参加者の様々な思惑が重なり、最終的にどうなったのか?の足跡はチャートで知ることが出来るので、個々のトレーダーが何故売ったのか?買ったのか?の理由を知る必要はありません。
とにかくバランスが崩れた…その事実だけを認識すればよいことだけを覚えておいてください。
気付くのがいつも遅い
こちらは前回の記事でも使ったチャートですが、逆張りに使えそうな相場環境が3つあることは認識できるかと思います。こちらは4時間足なのでレンジに入ったことを確認したら短期足に切り替え、その状況を利用してデイトレードなどを行う訳ですが、リアルタイムでチャートを分析していると…
「レンジ相場だ!」
と認識した頃には随分時間が経過しており…
「もうそろそろレンジが終わってしまうのではないか…」
と不安になったり、それでも相場環境に従って逆張りすると、そういう時に限ってトレンドが発生し…
「俺がエントリーしたときに限って!」
と悔しい思いをした経験があると思います。
そしてこのようなチャート解説をしているFX講師の説明を聞いてこう思った筈です。
「終わったチャートでならどうとでも言える。リアルタイムでそれを事前に察知出来なければ意味がないんだよ!」
と。
はい、それでは教えます。
レンジの種類3つ
この中にレンジが3つありますが、最も予測し易かったのはどれだと思いますか?もちろん左側の状況にも依りますが、この画面だけで言うと真ん中のボラティリティが収束していくレンジが最も予想し易く稼ぎやすい相場環境です。
逆に一番右側の拡散型レンジは予想が難しく稼ぎにくい。理由は分かりますでしょうか?
まず拡散型ですが、高値や安値を更新しながら進んでいるので、リアルタイムではレンジブレイクアウトと区別するのが困難です。
上級者になればマルチタイムフレーム分析などでその精度を上げることも出来ますが、初中級者のうちは無理にこのような相場環境でトレードをする必要はありません。
得意な相場環境で確実に利益を積み上げ、苦手な相場環境では資金を守る。無駄なチャレンジで利益を吐き出さない。
耳にタコで聞きたくない話かも知れませんが、これ以外に裁量トレードで生計を立てる方法はありません。
次に収束型のレンジですが、拡散型の逆で安値も高値も更新しない、つまり三角持ち合いに入るので予測がし易い。
例えば大きく動いた後、急激にボラティリティが収束し元気が無くなりローソク足1本1本の値幅が段々短くなることがあります。
これだけでも調整に入ったことを察知できるかと思いますが、例えば上昇トレンド中このような状況になり、押し目を作ったとします。
その後、再び高値を更新しようと上昇するも更新できず下落…認識し易いですよね。
高値を更新してしまうと「そのままブレイクしてしまうのか?トレンドが続いているのか?」と疑いたくなりますが、更新しなかったことで上昇圧力が弱まったと分かります。
であれば、これからレンジに入る可能性も高いので再びトレンドが発生するまでの間、逆張りでコツコツ稼ぐことが出来ます。
レンジ発生前の共通点
それでは別のチャートを使ってレンジの共通点を探してみましょう。ご覧のように相場には収束⇔拡散を繰り返す性質があります。
特に大きな値動きの後はその性質が顕著になっていることがお分かり頂けるかと思います。
このことから、レンジ入りを早期発見する為には先ず大きな値動きを探せばよいことが分かります。
指標時など大きな値動きは突然始まるので、その方向、値幅、タイミングを予測することは非常に困難ですが、ボラティリティの収束に関しては「大きな値動きの後」なので、まるで後出しジャンケンのように予測が簡単。
初心者は大きな値動きに目が行ってしまい、このようなチャートを見ると大きな陰線に注目し…
「どうすればあの下落を獲ることが出来ただろう?」「あの下落の兆候を知る方法は無いだろうか?共通点は無いだろうか?」「それを知らせてくれるインジケーターやシグナル配信は無いだろうか?」
という研究に時間と労力を費やしますが、それを『この世に存在しない物を探し続ける』の比喩として聖杯探しと言います。
勝ち組と負け組の見ている世界の違い
長い間勝ち続けているトレーダー、マーケットから安定収入を得ているトレーダーはそのような派手な値動きで大衆が右往左往した後の落ち着いた相場環境、テクニカルが機能し易い相場環境で小さく確実に利益を積み重ねています。大きく稼げる可能性はあるけど安定しない相場環境でトレードしたがるのが素人。大きくは稼げないけど安定した収益が見込める相場環境でのみトレードするのがプロ。
では最後に、何故大きく動いた後はレンジになり易いのか?についての説明をしてこの記事を〆ます。
まず突然大きく動く理由ですが、これは多くの参加者が同じ方向にエントリーしたから…ではありません。
投資額1000万円以下の個人トレーダーがライブ配信などで示しを合わせ、同じタイミングでエントリー…そんなことは起こっていませんよね。もしそんなことをやろうとすれば違法行為になりますので逮捕されます。
そうではなく、相場が急騰急落するのはごく少数の大口投機家(AIや自動売買含む)による仕込みが主な原因で、その目的はポジション集めや決済によるものですが、いくら大口でも資金量には限界がありますので長くは続きません。
大きく動いた後のレンジ、ボラティリティの収束はその限界を迎えたことによるもので、プロの個人トレーダーはそのタイミングを察知しておこぼれを頂きます。
『ここから再び大きなマネーは流入してこない』という想定の下で。
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