パニックより怖い。豪雨に株暴落..あまりの恐怖でフリーズする理由
こんにちは、下山です。
コロナ感染拡大が、
やはり止まリません。
いくら気をつけていても
人が動き、交流すれば感染が拡大する、
仕方ないことです。
「舞台でクラスターが発生した」
との報道もありましたが、
今後もこういうニュースを
耳にすることになりそうです。
年末に開催される
お笑いのM1グランプリの1回戦は
無観客で行われるそうですが、
舞台やお笑いなど、
お客さんがその場にいてこそ成立するような形式のものは特に、
苦しい時期が続くのかもしれません。
ただ、こういう時期だからこそ
今までになかった新しいものも生まれることでしょう。
新しい舞台、新しいお笑い、
様々なジャンルで今までになかった
新たなものがきっと発明されます。
新たなエンターテイメント産業が
生まれる可能性もあります。
そういうものが自分たちをもっと楽しませてくれること
期待したいところです。
でも、1つ思うことは
「本質は変わらない」ということです。
舞台でも、お笑いでも何でもそうですが
たとえ新たな形式が生まれても
「本質」は変わりません。
そして、その「本質」を知っている人間が、
次の世界で「新しい何か」を生み出すのだと思います。
お笑いの世界で言うと、
志村けんさんやダウンタウンの松本人志さんが
思い浮かびます。
志村けんさんは
ずっとチャップリンを観ていた、と聞きます。
また、ダウンタウンの松本さんは
「毎晩落語を聴いている」
という話をTVでされていました。
「古典芸能からも学び、本質を捉えているからこそ
新しいお笑いを世に生み出すことができたのではないか」
と感じます。
また、本質を捉えているからこそ
時代や国境を越えて愛され続けるのです。
志村けんさんは
台湾でもすごく人気だったそうです。
また、ダウンタウンの番組が好きな
フランス人と会ったこともありますし、
Amazonプライムで配信されている
松本人志さん監修のドキュメンタルは
そのフォーマットが他国でも使われています。
何が言いたいかというと、
「本質を知っている人間は強い」ということです。
本質を知っていれば
様々な状況に対応できますし、
時代の流れに合わせて
新しいものを生み出すこともできます。
そして何より感じるのは
「本質を知っている人間の自信」です。
どんな状況にも対応できる自信を持っていることは
ある意味で最強だと言えます。
これは投資にも通じる話で、
投資の本質を理解している人間は
ありとあらゆる相場環境に対応することができて
生き残ることができます。
ですから、もしあなたが
投資で勝てずに困っているとしたら、
「投資の本質を理解すること」に
意識を傾けてみてください。
「とにかく投資で勝つ方法を知りたい」
と考え目先の利益にとらわれている方が
多いように感じますが、
本質を捉える視点をどうぞ忘れないでください。
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パニックよりも麻痺
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「新しいコンテンツ」という話でいうと、
Amazonプライムで先日、「FREEZ」という
松本人志さん監修コンテンツの
シーズン2が公開されていました。
「目の前で何が起きても動くな」
というシンプルなゲームですが、
これを見て1つ思い出した話があります。
「人は極度の恐怖を感じると、麻痺して動けなくなる」
という話です。
一般的に、
「人は過度な恐怖を感じたとき
パニックを起こす」
と考えられがちですが、
必ずしもそうではありません。
むしろ動けなくなってしまうケースが多いのです。
たとえば火事で、一刻も早く逃げなければいけないのに
身体が動かなくなってしまったり・・・
7月の豪雨では九州を中心に
残念ながら多くの方が犠牲になってしまいましたが、
おそらく急激な増水に過度な恐怖を覚えて
動けなくなってしまったケースも
あったのではないかと想像します。
トレードでも急激な暴落に
頭が真っ白になってしまい、
何もできなくなってしまう方も
実際にいらっしゃいます。
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なぜ身体が動かなくなるのか?
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でも、
なぜ1秒でも早く
逃げなければいけないような
逼迫した場面で、
動けなくなるのでしょう?
実はその理由は
いまだきちんと解明されていません。
しかし、人間だけでなく、
多くの動物も危機的状況において
同じような麻痺反応が見られることから、
動物が生き延びるために
備えられた本能だという説が有力です。
でもこの話、疑問に思いませんか?
野生動物もいざという時、動けなくなったら
食べられてしまいそうですよね。
さっさと逃げる方が
助かる可能性は高くなりそうですが・・・
野生動物の世界では、
他の動物におそわれたとき、
動かなくなると生き残れる可能性があります。
その理由は、この話に隠されています。
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ライオンは、病気や腐敗した獲物を食べるのを避ければ、
生き延びて遺伝子を伝える可能性が高くなる。
多くの捕食動物は、
もがいていない獲物には興味を失う。
戦いがなければ、食欲もわかないのだ。
それは食中毒を避けるための太古からのやり方である。
アマンダ・リプリー
『生き残る判断 生き残れない行動(株式会社光文社)』
2009年12月25日 初版第1刷発行
P.288
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ライオンなども
食中毒でお腹をこわしたくないので、
獲物が動かない=腐っている
と判断すると食べません。
だからこそ、
動物にはフリーズするシステムが
本能に組み込まれていて、
人間にも、それがそのまま
備わっている可能性があります。
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とにかくまずは備える。
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台風や、豪雨、地震、津波などの災害、
株価暴落など
あなたの恐怖心を煽る出来事は
これからも必ず起こります。
そんなとき、
フリーズしてしまうと命を落としかねません。
もちろん、
そこにとどまっていて
結果的に助かるケースもありますが、
たとえば大型台風や大津波が
迫っているときは迅速な避難が
あなたの命を救います。
ですからフリーズすることは
避けなければならないわけですが、
そのために重要なことの一つは
やはり「備え」です。
備えがあれば
いざという時の安心感も高まりますし、
恐怖心も和らぐでしょう。
トレードも同じですよね。
お金を相場に投じている限りは
あらゆるケースに備えておくべきです。
それができなければ、
いざという時、
固まってしまい、
何もできないまま
ただ資金が尽きるのを
見守るだけになります。
本日も最後までご覧いただき
ありがとうございます。
下山敬三
よろしいですか?