「面倒、面倒、やりたくない」を断ち行動に移す心理トリガー
こんにちは、下山です。
「焦りました」
と株アカデミーの生徒さんから
言われました。
前回のメルマガで、
「トレードに慣れてしまうと、
どうしても基礎がおろそかになるので、
自分は今も定期的に過去トレをやっています」
という話をさせてもらいました。
『過去トレ』とは過去の株価を使って行う
トレードの基礎練習ですが、
この話を聞いた株アカデミーの生徒さんから
こんな言葉が届きました。
「下山先生でも過去トレをやっているなんて。
私もやらないといけないと焦りました。
利益が出るようになったので油断していました。」
と。
野球でたとえるなら
過去トレは素振りみたいなものです。
プロ野球選手がプロになったからといって
素振りをやめないのと同じように、
トレードで稼げるようになったからといって
基礎的な練習はやめません。
人間は忘れる生き物ですから。
たとえば、こんな経験ありませんか?
1回読んであらすじが分かっている本でも、
もう1回読み返してみたら
忘れている部分がけっこうあって
意外と新鮮な気持ちで読めた、みたいな。
自分も先日、久しぶりに
漫画『スラムダンク』を読み返してみたら、
「ああ、そうだったなあ」
と思うシーンもたくさんあって
思っていた以上に楽しめました。
これまで何度も読んだ漫画なんですけどね。
こんな感じで忘れるのが人間ですから、
「1回理解したから大丈夫」と慢心しないことです。
大事なことは何度も何度も復習するべきです。
毎日がむしゃらにやる必要はありませんが、
トレードで稼ぎたいと思うのなら、
定期的な練習は欠かせません。
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面倒、面倒、やりたくないを断ち切れ
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でも面倒なんですよね。
自分も正直「面倒だ」と思う時もあって、
過去トレに取り掛かるまで、
かなり時間がかかることもあります。
いったん始めてしまえば、スーっと進められて
何でもなくなるんですけど、
重い腰を上げて取り掛かるには
大きなエネルギーが必要です。
ですから、「面倒だ」と思う気持ちも
よく分かるのですが、
ただ、面倒だからといって放置していたら
人生変わらないままです。
できるだけエネルギーを使わず、
なんとかラクに取り掛かるため、
工夫すべきでしょう。
ここでアドバイスを1つ。
「なかなか取り掛かることができない」
を少しでも減らすためのコツがあります。
あなた自身にタイマーを仕掛ける方法です。
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いつ何をするか決める、これだけ。
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「if-thenプランニング」
という言葉を聞いたことはありますか?
心理学によって実証されている方法ですが、
あなたの脳にタイマーを仕掛ける方法です。
たとえば
「16時になったら過去トレを始める」
というように。
たったこれだけのことです。
たったこれだけのことですが、
意外と効果があります。
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“ただ決めるのではなく、
事前に「いつ」「何を」やるかを、
はっきりと決めておくーーーー
これで実行できる確率は
2倍から3倍も高くなります。”
ハイディ・グラント・ハルバーソン
『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学
(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)』
2017年6月25日 第1刷
2019年6月19日 第4刷
P.25より
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あなたの実行力が2倍、3倍になれば
それだけで人生変わると思いませんか?
あなたがどうしても取りかかれないことに
一度試してみてください。
必ずしも時間で決めなくても
良いかもしれませんね。
たとえば自分は
「ゲームに負けたら腕立て伏せ10回」
というルールを決めていますが、
このように
「どういう時」「何をするのか」という感じで
決めておくのも良いでしょう。
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「続きが気になる」気持ちを利用する。
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「でもこれだけだと
やっぱり実行に移せそうにない」
そう思ったあなたに
もう1つ紹介したいコツがあります。
「気持ちがのってきたところであえてやめておく」
というものです。
たとえば過去トレをしている時、
「翌日の株価が気になる」
そんな場面であえて終わっておけば
次に始める時のモチベーションにつながります。
これも心理学に基づいた話で
「ツアイガルニク効果」と言います。
未達成のものほど記憶に残りやすい
という性質を人間は持っています。
『スラムダンク』を読んでいても
良い場面で1冊が終わるので
次の巻、また次の巻、
というように止まらなくなってしまいがちですが、
中途半端なところで終わられると
どうしても気になるんですよね。
ですから、その性質を利用して
あえて次の株価が気になるようなタイミングで
過去トレを終わるのも効果的です。
ちなみにこのメルマガは
週に2回配信させてもらっていますが、
「これ書きたいなあ」と思うことがあっても
あえて書き終わらせず、止めておくことがあります。
そうすると、
次に書き始める時のモチベーションになって
少ないエネルギーで始められたりします。
著名な作家の中にも
こういう執筆の仕方をしている方がいるようです。
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カスタマイズが最後の肝
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2つのコツを紹介しましたが、
1つ覚えておいていただきたいのは、
「万能の方法は無い」ということです。
10人いれば10人それぞれ性格や考え方は違います。
万人に効く方法というのはありません。
ですから、
あなたなりにカスタマイズすることも
時には必要です。
今回話したコツも
試して効果が感じられればそれでOKですが、
もし効果が感じられないのなら、
あなたなりに少しアレンジしてみてください。
これは株トレードの手法にも言えることですが、
あなたに最もあった方法を探し当てることが
結果を出す上でとても重要です。
本日も最後までご覧いただき
ありがとうございます。
下山敬三
よろしいですか?