〇〇億に到達する専業トレーダーのライフ、思考、そして数々のトレード手法公開 1
前回記事では、専業トレーダー氏の日常を垣間見ると共に、手法はゴトー日のトレードを教えていただきましたが、今回は、専業トレーダーと取引先である証券会社、FX会社といった金融機関との関係について書きながら、最後にトレード手法に言及する取材となりました。
専業トレーダー氏の現在の主戦場は、FX、CFDだと書きましたが、既に日本国内のFX会社では口座凍結されたところが1/3に至っています。
スキャルピングや日を跨がないデイトレードで勝っているタイミングで決まって口座凍結に遭遇したのだそうです。しかし、日を跨いでオーバーナイトするトレードで勝っていても何らの警告さえも来ません。
これには訳があります。
最近ではよく知られた話ですが、FX会社が顧客からの通貨の注文を受けた際、リクイディティ・プロバイダ-(Liquidity Provider、以下LP)と呼ばれる国際間の決済業務を行なう銀行に発注を行ないます。一般的には、FX会社は複数のLPから提示されるレートを見て注文を行ないます。
このLPに注文を流す行為をA-BOOKと呼びます。
FX会社の中には、LPに注文を流さずに、自らも売買を行なう所謂ディーリングを行なう部署を持ち、自らが顧客の取引相手となる業者もありますが、この自社が取引相手となる行為をB-BOOKと言います。
A-BOOK、B-BOOKの併用するFX会社もあれば、殆どB-BOOK、完全にA-BOOKというところもあります。
よく言われることにB-BOOKは顧客の取引相手になるので、顧客の負けは即FX会社の利益になることは疑問だという指摘があります。
しかし、LPに流しても流さなくても結果は同じであることから金融の規制当局も問題視していないという背景があります。
さて、少々脱線しましたが、このB-BOOKのFX会社が、専業トレーダー氏の取引相手である時に、高速な回転売買を行なうスキャルピングやデイトレードで多数のトレードを行なうと、FX会社のディーリングの担当者やシステムが対処できなくてFX会社の収益が圧迫されます。
FX会社の利用規約にもそのような顧客は退場処分となるという記載もあり、結果、専業トレーダー氏は口座凍結に至ったということです。
トレードが上手になり勝てるようになると口座凍結の憂き目に会いますが、資金量によっても勝ち易かったり勝ち難くなるということもあります。
専業トレーダー氏の感覚では資金量が数千万円でまだまだロット数も小さな時は、比較的想定通りに勝てる。
しかし、億を超えてロット数が増えて来るとヘッジファンドなどが、専業トレーダー氏の玉を潰しにやって来る。狙われるということが発生し出して勝てなくなるのだそうです。
そういう点からも、FXで目指せる資産は20億円くらいが限度ではないかと考えているそうで、その金額に到達する前に株への投資に完全に切り替えて行くという計画です。
株式への投資という意味では、今は先進国を中心に企業株価を上げるためにお札を沢山刷ってお金がジャブジャブという状態ですが、後何か月、あと何年かはわからないが、確実にクラッシュが来ると考えています。
よく言われるクラッシュ後の株価が底値の時に、最も強いのは現金を持っている者だという言葉通り、現金、FXトレード、CFDトレードと資金を動かし徐々に増やしながら、その時を待っています。
トレードで資金を増やせる方法を知っている人ならではの、正に理想的な投資方法を覗けたような気がしました。
さて、今回も専業トレーダー氏からのトレード手法を2つ解説をしていただきました。
1つは、指標トレードです。
鍵となるツールはブルームバーグ、ロイターの情報だそうです。
例えば雇用統計の場合、一早くニュースで数字を知り米国の経済がポジティブだったらドル円は上がる。ドル円ロング、ユーロドルショートを入れる。という至極単純だけれども、かなりの確率で勝利することが出来ます。
速いニュースと言えば、ブルームバーグ、ロイターですが、FX会社のヒロセFX、JFXではロイターが無料で使えるので、このグループ会社である2つのFX会社に口座を持つことはおすすめだとのことです。
2つ目は、米国以外でもその機会が狙える雇用統計にカナダの雇用統計がある。
米国、カナダの同日の雇用統計がたまにあるが、米国経済がポジティブで、カナダ経済がネガティブな時、ドルカナダはものすごく吹き上がる。ドルカナダロングで相当おいしい思いが出来るので、先程のロイターの情報が見られる環境を整えて試して見て欲しいとのことでした。
今回もトレード手法を含め様々なヒアリングが出来ましたが、トレード手法というとテクニカル分析を想起しがちです。
しかし、専業トレーダー氏の手法は、カレンダーの中にあるイベントタイミングでの特徴ある値動きを捉えるという考え方であり、そのようなパターンを専業トレーダー氏は多数、いや、無数に持っていることが資金を増やしてきた理由であることが分かったような気がしました。
今後の専業トレーダー氏の手法公開により、読者が多数、無数の手法を身に着けて行けば〇〇億円トレーダーになることは決して夢物語ではないのではないでしょうか。
written by Hayakawa
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