【フジトミ】東京石油市場は全面安、円高・海外安を嫌気して
(東京原油・石油製品)
17日の東京原油・石油製品は週明けの海外原油安と円高を嫌気して急落。原油期先9月限は前週末比830円安の3万7010円、ガソリン期先10月限は同820円安の5万0210円、灯油期先10月限は同700円安の4万8370円。
連休明けの海外原油は反落へ。米国の原油供給拡大を認識して値崩れを強いられたとみる。地政学リスクで買い進まれた側面もあったが、そのリスク買いの解消も週明けの海外原油の一段安につながったとみる。東京市場は海外原油の軟化と円高のダブルパンチを浴びて朝方から下げ幅を拡大する展開に。前週末の大引けに東京は思惑買いが台頭し、大きく値を跳ばしたが、その反動安を考慮すれば、まだ下げ足りないともいえる。原油先限は3万7010円まで下落したが、何とか3万7000円を維持し、円安一服やWTIの下げ幅縮小を好感して昼以降は戻り歩調をみせたものの、強引に買い進まれた東京はまだ割高といえる。
(東京貴金属)
17日の東京金は円高を嫌気して大きく売られる。金期先2月限は前週末比22円安の4475円、白金期先2月限は同23円安の3395円。
連休明けのNY金は一段と急伸し、1300ドルを意識する水準までさらに上伸している。しかし、東京金は円高進行を嫌気して朝方から軟調な展開を強いられ、10時以降、下げ幅を拡大した。NY金の上げ幅縮小が東京金の下げ幅拡大に寄与していたが、さらなる円高も売り材料に。週末に米国は外国為替報告を明らかにしており、ここで円相場の水準が20%弱いことを明らかにした。このため、円高が今後とも進行するとみられ、しばらく東京金の上値抵抗線になるとみられ、一旦買いは解消へ。昼前に金は4480円を下回る場面もみせた。NY金は15時前に1290ドルを下回ったが、リスク後退の利食い売りが台頭したためで、円高に変わりなく、東京金は下げ幅を拡大し、4470円台に沈んでしまった。
(東京ゴム)
17日の東京ゴムは期近高・期先安。期先8月限は前週末比2.0円安の216.5円。
当限の急伸もあり、期先にかけての下げ渋りをもたらしていた。10時台に先限は221円台まで上伸したが、上海ゴムの上伸を好感したため。しかし、戻りは限定的で、円高基調もくすぶっており、東京ゴムは昼にかけて売り込まれ、昼過ぎに216円台まで下落し、朝方の高値から5円の下げをみせていた。引けにかけても売り直されており、215円割れも意識した軟調地合いが予想される。
(東京トウモロコシ)
17日の東京トウモロコシは円高とシカゴ安を受けて下落。期先3月限は前週末比210円安の2万1350円。
朝方は円高進行を受けた投げが台頭し、期先3月月限は2万1500円で始まり、一気に2万4500円に値を消した。その後、アッサリ2万1500円台を回復し、連休明けのシカゴ高に対する期待もあり、思惑買いに大きく戻した。しかし、一段の円高や再開したシカゴ安を受けて、昼に先限は2万1500円を下回った。再開したシカゴが序盤、上伸していたが、その後、売り直された。米コーンベルトの降雨が期待外れの見通しで、失望売りを浴びたとみる。円高とシカゴ安を加味すれば、週明けの東京は下げ渋りが顕著だった。前週末にシカゴ高を無視して強引に売られた反動もあり、朝方の下げ渋りにつながったとみられる。目先が明朝発表される作付進捗率が注目される。14時前に先限ば2万1400円を下回ったが、15時過ぎに期先は大幅安を強いられた。
(東京米国産大豆)
17日の東京一般大豆は期先中心に下落。期先2月限は前週末比450円安の4万6630円。
新甫4月限が発会したが、バイカイ中心で動意薄。その他限月は円高進行もあり、軟調地合いを強いられ、下げ渋っていた2月限は急落している。その2月限の急落で、新甫4月限のサヤは買われ過ぎともいえる。シカゴを取り巻く需給バランスから売りが無難だが、しばらくは流動性の確保が需要である。
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