ゴーン被告逃亡の黒幕

こんにちは、下山です。



今日は新年3連休明けの初日ということで

普段以上に疲れている方も多いかもしれません。



そういえば、新年に、

「今年こそ〇〇するぞ！」

と目標を立てた方も多いかと思いますが、

守れていますか？



昨日までの３連休、

結局ダラダラ過ごしてしまい、

やろうと思っていたことが全くできてなくて

すでに新年の目標も破ってしまい、

罪悪感にさいなまれたまま

出勤された方も多いかもしれません。



でも、安心してください。

それ、あなただけじゃありません。



こんなデータがあります。

↓

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3000人以上を対象にしたイギリスの調査では、

新年の誓いの88パーセントが破られたという。


チップ・ハース＆ダン・ハース
『決定力！（早川書房）』
2016年11月15日発行
P.16より

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新年の目標なんて破られて当然です。



ですから、目標を守れていなくても

罪悪感を持つ必要もありませんし、

気にする必要はありません。



明日からまた新しい一日が始まります。



気持ちを切り替えて、

できるだけ未来の楽しいことに

目を向けながら

焦らず一歩ずつ進まれてください。



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ゴーン被告逃亡の黒幕

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さて、年末から

「ゴーン被告の逃亡」が話題ですね。



あなたはどう思いますか？



「日本のルールがどうであれ、

日本に来た以上はルールに従え」



「有罪になりたくないから逃げたんだ」

といった批判がある一方で、



「あんな状況なら逃げたくなる気持ちも分からないでもない」

という同情の声もあり、様々な見方があります。

ネットでは「検察もグルだった」とか

「妻が黒幕」という記事も見かけます。



「ゴーン被告は無罪判決の可能性もあり、

もしそうなると

検察だけではなく、日本政府や日産にとっても

都合が悪いのでゴーン被告の逃亡は

検察の思惑通りだった」とか、



いろんな情報が流れていて

真偽のほどは分かりませんが、

ただ1つ確実に言えることは

ウソの情報も山ほどある、ということです。



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私たちは、何かが真実であってほしいと思うと、

それを裏づける状況にスポットライトを当てる。

そして、スポットライトの当たった状況から結論を導き出し、

合理的な判断を下したつもりになるのだ。


チップ・ハース＆ダン・ハース
『決定力！（早川書房）』
2016年11月15日発行　P.27

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とあるように、

人は自分が見たいようにしか現実を見ません。



ゴーン被告のことが嫌いな人は

ネガティブな記事ばかり見ますし、

ゴーン被告が好きな人は

好意的な記事にひかれるでしょう。



人が情報を完璧にフラットに見ることは

とても難しいことです。



だからこそ、憶測に基づいた

何の根拠もない話が堂々と成立してしまうのです。



ぜひあなたはどうでも良いフェイクに

惑わされないようお気をつけください。



「いえ、私は大丈夫です。

情報をフラットに見ることができる自信があります」と

もしあなたが思うのなら、

次の文章を読んでみてください。

そして感想を聞かせてください。



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理不尽な契約

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唐突ですが、ヴァン・ヘイレン

というロックバンドをご存知でしょうか？



1970年代から1980年代、

絶大な人気をほこったバンドですが

音楽に興味がなくても

名前くらいは聞いたことが

あるのではないかと思います。



ヴァン・ヘイレンは、

その人気さゆえに度を越した悪ふざけや

横柄な態度が噂されることもありました。



横柄な態度に関して有名なのは

「M＆Mのチョコレートを

ボウルいっぱいに入れて置いておけ」

という話です。



しかも、茶色のチョコは一つ残らず

取り除かなければいけない、とか。



なんとこれが契約条項に入っていたそうです。



さて、この話を聞いて

あなたはヴァン・ヘイレンに対し

何を思いますか？



「破天荒で面白い」と思いますか？



おそらく大半の方は

「調子乗ってるなあ」とか「横柄だ」とか、

ネガティブな印象を持つのではないでしょうか。



ただ、次の文章を読んだらいかがでしょう？



なぜこんな要求が

契約条項に入っていたのか？

その理由について書かれています。

↓

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"契約に「M＆Ms条項」が盛り込まれていたのには、

明確な目的があった。

この第126条にはこう書かれていた。

「楽屋に茶色抜きのM＆Msチョコレートを用意すること。

これに違反した場合は、ショーをキャンセルのうえ、

全額の補償を求めるものとする」。


この条項は、無数の技術仕様のど真ん中に

こっそりと隠されていた。

ロスは新しい会場に着くと、

楽屋に直行し、M＆Ms入りのボウルを確認した。

茶色のM＆Msが一粒でもあると、

設備全体の総点検を要求した。

「間違いなく技術的なミスが見つかる。

契約書を読んでいないからだ。

・・・"

チップ・ハース＆ダン・ハース
『決定力！（早川書房）』
2016年11月15日発行
P.48


※ロスは、ヴァン・ヘイレンのボーカルです。


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スタッフが

きちんと契約書を読んでいることを確認するため、

一見理不尽な契約条項が

あえて含まれていたということです。



いかがでしょう？おそらく

あなたのヴァン・ヘイレンに対するイメージは

一瞬にしてひっくり返ったのではないでしょうか？



人間は物事を多面的に見ることが苦手です。



ヴァン・ヘイレンに対するイメージが

コロコロと変わってしまったあなたは

ぜひそのことを肝に命じてください。



片側からしか物事を見られずに

損をするのは、あなたです。



特にトレードで稼ぎたいのであれば

なおさら注意が必要です。



あなたがポジションを持てば

たちまち情報にバイアスがかかるでしょう。



たとえば年始、日経平均株価は

いきなり下落で始まりましたが、

それを見てどう思いましたか？



もしあなたが

買いポジションを持っていたなら、

「中東のことはあるけど、でも。。。」



というように

下落を受け入れようとせず、

「絶好の買い場」というような

記事の見出しに心動いたりしませんでしたか。



今年こそはぜひ、

情報のバイアスを回避しましょう。

それだけでも状況はずいぶん変わります。



本日も最後まで

ご覧くださいましてありがとうございます。




下山敬三