【フジトミ】東京原油・ゴムが急反発
(東京原油・石油製品)
5日の東京原油・石油製品は海外原油の急反発もあり、急伸。原油期先9月限は前日比1130円高の3万6940円、ガソリン期先10月限は同1020円高の5万0140円、灯油期先10月限は同1160円高の4万8390円。
NY石油製品の急伸に追随してWTIやブレントが大きな出直りをみせ、WTIは51ドル台へ。円高一服もあり、東京石油市場は夜間で安値から1000円前後の戻りをみせるなど、急伸している。夜間取引後に発表された米APIの在庫統計は強い内容だったが、期待先行で買い進まれた経緯もあるがけに、WTI期近5月限は51.30ドル示現後、上げ幅を縮小。東京の日中取引では一段と上伸した後、買いは一服へ、前から円安一服の中、WTIが買い直され、東京原油は高値更新へ。ただ、昼に再開した日経平均株価の下落によって円高気味に推移したため、東京石油市場の上昇はひとまず後退した。14時以降、NY石油製品の上げ幅拡大に乗じてWTIも買い進まれており、東京は再び買い進まれ、原油先限で3万6900円台に乗せた。夜間では当然ながら、米EIAの発表に注目。もし、弱気な内容になっても下げ渋ることになれば、ファンド資金のシフトが窺えるだけに、一段の戻り賛成となる。
(東京貴金属)
5日の東京金は円安進行でしっかり。金期先2月限は前日比3円高の4452円、白金期先2月限は同37円高の3428円。
東京金は狭いレンジの中、薄商いを強いられている。日中取引では朝方、夜間の高値を更新し、4460円台で推移していたが、円安が決め手だった。その円安が一服すると、ズルズルと水準を切り下げ、昼過ぎには日経平均株価の下落によって円高がさらに進行したため、夜間の安値である4451円まで値を崩した。日経平均株価は引けにかけて戻りをみせており、円安がまた進行したこともあり、東京金はやや買い直されていた。
(東京ゴム)
5日の東京ゴムは急反発。期先8月限は前日比14.0円高の250.7円。
東京ゴムは前日の大幅安を解消する以上の急反発を演じている。朝方から円安を好感した買いに戻りをみせ、早々に240円台を回復。その後は連休明けの上海待ちの様相をみせた。市場では上海ゴムの下落を期待していたようだが、期待に反して上伸しており、東京は上げ幅を拡大。11時前には245円を上抜き、昼過ぎには247円台へ。先限9月限の一代の高値は3月30日の247.2円だったが、これを上抜いている。当限の急騰が東京期先での買い戻しを助長したといえる。当限に大衆筋の売りがかなりみられるため、取引所は前週、その処分を進める通達を出しているが、なかなか整理商いは進まず、当限は連日の上伸をみせている。これを警戒して期先の売りが買い戻されたといえる。14時半には249円台にのせたが、当限の上げ幅拡大が影響したとみられ、当限の内部要因の動きには引き続き警戒すべき。そして15時前に250円を示現した。本日の上昇の特徴として、昼以降の高値更新後の調整安はほとんどなく、買い煽られていた。かなり強引に買われ過ぎだったといえるが、引けにかけて急伸したこともあり、夜間では250円を越えた展開も予想されるが。
(東京トウモロコシ)
5日の東京トウモロコシはシカゴの値崩れにイマイチ反応薄で、下げ渋りをみせていた。期先3月限は前日と変わらずの2万1860円。
円高一服も、シカゴコーンは引けにかけて急落しており、東京トウモロコシの一段安も予想されたが、前日、高値から大きく値を消していただけに、夜間では売り手控えもあり、下げは限定的だった。その後、シカゴ安を再評価して2万1800円を下回ったが、物足りない下げだったといえる。9時に再開したシカゴコーンはシカゴ大豆の上伸を好感して戻りをみせており、昼にかけての東京の戻りを助長したが、円高進行と戻りをみせていたシカゴの上げ幅縮小で、また売り直された。しかし、全般に下げ渋りは否めず。その下げ渋りが影響して、13時台に入って値崩れをみせたが、円高がキッカケだった。スタンスは戻り売りが無難。
(東京米国産大豆)
5日の東京一般大豆は再開後のシカゴ急伸を好感して戻りをみせている。期先2月限は前日比10円高の4万6710円。
9時に再開したシカゴ大豆が急伸しているが、中国による米国大豆の大量成約が期待されての動きとみられる。6日、7日に米中首脳会談が予定されており、中国の国家主席が訪米するたびに、米国大豆の大量成約を行っているため、その連想買いとみられる。しかし、知ったらしまいの展開になるとみられ、下げ渋りをみせ、かなり割高な値位置とみられる東京の修正安はまだまだこれからとみる。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=14239
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