【フジトミ】東京株式市場反発か　円高一服を好感

　米国株式市場は小幅高。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.1％上昇して2360.16、ダウ工業株30種平均は39.03ドル（0.2％）高の20689.24ドル。貿易収支は市場の予想通り赤字幅が縮小となり、赤字額は4ヵ月ぶりの低水準となった。2月の米製造業受注も市場の予想通りの増加となった。セクター別では原油価格の上昇を好感しエネルギーが堅調に推移した。総体的には、本日公表されるFOMC議事録や明日から開催される米中首脳会談、金曜日発表の3月雇用統計を控え、前日終値を挟んで方向感のない展開となった。

　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物５月限は前日比79セント（1.57％）高い１バレル＝51.03ドルで取引を終了。終値としては３月７日以来の高水準となった。米原油在庫の減少予想を背景に反発した。北海のバザード油田が予定外の操業停止に入ったことも追い風となった。

　前日のOSE225先物６月限は前日の日中取引の終値に比べ110円高の１万8930円だった。１ドル＝110円割れを試した円相場もNY為替市場では円買い圧力が弱まった。本日の日経平均は、自律反発の展開となりそうだ。北朝鮮が早朝に飛翔体を日本海に向け発射した。昨日は、米中首脳会談を前に様々な憶測をよんだだけに、地政学的リスクが再び台頭すのか、注意が必用だ。米中首脳会談や米雇用統計の発表を控え、高寄り後は様子見姿勢が強まり伸び悩む公算が大きい。

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【買い材料】

・米国株式市場－ダウ3日ぶり小幅反発　エネルギー株が高い

・NYダウ上昇(20689.24、+39.03)

・ナスダック上昇（5898.61、+3.93）

・米電気自動車メーカーのテスラ  5.8％急伸し上場来高値を更新　時価総額はフォード超え

・欧州株式市場－小幅上昇　英FT100は4日ぶりの反発

・NY原油先物－反発、3/8以来の高い水準（51.03、+0.79）

・NY為替－ドル円110円後半、リスク回避の円買い一服

・恐怖指数VIXは11.79、前日比低下

・日銀のETF買入れによる需給下支え期待

・新年度入りによる資金流入期待

・CME225先物は大阪取引所比で上昇（18900、+80）

【売り材料】

・トランプ政権、政策運営に不透明感

・北朝鮮が飛翔体を発射＝韓国軍

・北朝鮮地政学リスク

・ギリシャ、債務危機再燃

・フランス大統領選挙への不透明感

・円上昇、米中首脳会談警戒などで逃避買い＝ＮＹ市場

・シリア、化学兵器で空爆か

・東芝、決算発表の再々延期の可能性

【その他注目点】

・米国株式市場＝ほぼ横ばい、企業決算など控え様子見ムード

・米債券市場－反落　FOMC議事録を前にポジション調整

・米債券市場＝10年債利回りが一時低下、トランプ政権の政策実行力を不安視

・NY金先物－続伸　有事の金買いが続くも上げは一服

・米2月貿易収支 -436億ドル〔予想 448億ドルの赤字〕（前回発表値 485億ドルの赤字）・米2月製造業受注指数（前月比）+1.0％〔予想 +1.0％〕（前回 +1.2％）

・トランプ政権、税制改革でＶＡＴや炭素税の導入検討＝米紙

・インフラ計画、規模は1兆ドル上回る可能性＝トランプ米大統領

・金融規制改革法の改正を検討＝トランプ米大統領

・ボルカールールは複雑すぎ、一部実行できず＝タルーロＦＲＢ理事

・オバマケア改廃法案復活への動きは「概念的な段階」＝ライアン下院議長

・米リッチモンド連銀総裁が辞任、金融政策情報漏えいの可能性で

・ギリシャ支援めぐる合意、向こう数週間で可能＝モスコビシ欧州委員

《スケジュール》

14:00　　浜田宏一内閣官房参与が上田ハーローのウェブライブで講演　

16:50　　3月仏サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値

16:55　　3月独サービス部門ＰＭＩ改定値

17:00　　3月ユーロ圏サービス部門ＰＭＩ改定値

17:30　　3月英サービス部門ＰＭＩ

未定　 　ポーランド中銀、政策金利発表

20:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数

21:15　　3月ＡＤＰ全米雇用報告

21:30　　ブリハ英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）委員、講演

23:00　　3月米サプライマネジメント協会(ＩＳＭ）非製造業指数

23:30　　ＥＩＡ週間在庫統計

6日03:00　　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨（3月14－15日分）　　

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740