安値の売りポジが取り残された時の対処法
こんにちは、下山です。
前回のメルマガでは、
「ポジションを持つと暴落が心配でたまらない」
とおっしゃって相談に来られた、
株アカデミーの会員様Kさんとのやり取りを
紹介させていただきました。
結論を言うと、
「まずは、ご自身の状況を把握し、
どの株価になったら何をするのかを決めておきましょう」
というお話でした。
資金的な余力がどれだけあるのか、
ということがきちんと精査できれば
「ストップ安がこれだけ起きてもまだ大丈夫だな」
といったことが見えてきて
安心感につながります。
ただ、そうは言っても
ストップ安が連日続き、
過去最安値を大幅に更新する可能性もあり、
何が起こるか分からないのが相場の世界です。
ですから、
最悪のケースも考慮した上で取引すべきです。
例えば、
買いポジションを2つ持ち、
売りポジションを1つ持っているような場合を想定した場合・・・
「この株価まで下落したら売りを追加した方が良いな」
ということを考えます。
(※株アカデミーで教える『波乗り投資法』は
資金を5分割し、信用取引によって
買いと売りの両ポジションのバランスを考慮しながら
利益を重ねる手法です。)
含み損を一旦固定する、という考えですね。
このような感じで
不利な状況に陥った時に
どの株価で何をするのかあらかじめ考えておけば
気持ちも落ち着くでしょう。
現状が見えていないからこそ
恐怖心が生まれるわけで。
ただ、この考えに対してKさんは
「でも、もしそこから反発して上昇したら
追加で持った売りポジションが
取り残されるかもしれませんよね?
そう考えると、
いざ決めていた株価まで下落した際に
売りを追加できないかもしれない・・・」
とおっしゃいました。
おそらく同じように考える方は
多いと思います。
「後悔したくない」
という気持ちが先行してしまうわけですね。
でも、
だからと言って
いざ不利な状況に陥った時に
そのまま何もせず放置してしまうと、
含み損が膨らんで
最悪相場から退場させられる可能性も
あるわけですから、
「リスクを負えるラインを超えているのに何もしない」
という選択肢は
トレーダーとしてあり得ません。
どうしても、いざその時になって
気持ちが揺らぐようであれば
逆指値の売り注文を入れておくのも
1つの手でしょう。
ただ、それでも
株価下落が始まった途端に
せっかく入れてあった逆指値の売り注文を
ご丁寧に外してしまわれる方も
いらっしゃいます・・・
安値の売りを持つことが
どうしても嫌なんですね。
では、
安値の売りを持つことが
嫌でたまらない方は
どうすべきでしょう?
仮に安値の売りを持って
取り残されたとしても
安値の売りの消し方が分かっていれば
気持ちも変わるはずです。
そこで本日は、前回の続きとして
『安値の売りの対処法』について
簡潔に解説させていただきます。
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安値の売りの消し方
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対処法について一言でお伝えすると
『相殺決済』です。
上記の例で、売りポジションを追加した後に
株価が上昇して
売りポジションが取り残された場合、
買いポジション×2
売りポジション×2
の状態ですから、
株価が上がれば上がるほど、
2つの買いポジションの
「含み益」は増え、
2つの売りポジションに対する
「含み損」が増えることになります。
ここで注目してもらいたいのが
「買いポジションの含み益」です。
この「含み益」の合計が、
安値の売りポジションがかかえる「含み損」を
上回った時点で、
買い2つ、
売り1つを
3つまとめて決済してしまうことを考えます。
この取引によって、
Kさんが持って後悔している
安値の売りポジションを
晴れて消すことができますね。
そして、このように
「ポジションを持って後悔したとしても
消すことができる」
と分かっていれば
安値で売りを持つことに対する抵抗も
和らぐでしょう。
ちなみに、この時点では
含み益と含み損を
相殺しただけですから
「でもまだ利益にはなっていないでしょ?」
と思われるかもしれませんが、
まずはとにかく負けないことが大切です。
負けなれば、利益はついてきます。
上の例でいうと、
相殺決済で3つのポジションを決済したわけですから、
また新たにポジションを持つことができ、
そちらで利益をとっていくことができますしね。
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ノーリスクのトレードなど存在しない
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株アカデミーに関して
最後に1つお伝えしたいことがあります。
株アカデミーに入って来られる方の中には
「ノーリスクのトレードができる」
と勘違いされて
入学される方がいらっしゃいます。
株アカデミーの手法は
上がっても下がっても
利益が出るように取引する手法ですから
リスクが無い手法のように
思われるのかもしれません。
しかし、
そもそも世の中にノーリスクのものなど
存在しません。
人生もそうですよね。
いついかなる場面においても
リスクはつきものです。
今日、交通事故に合うリスク、
通り魔に刺されるリスク、
住んでいるマンションに飛行機が落ちるリスク、
例え可能性は低いにしても
考え出せばキリが無いほど
人生には様々なリスクがあります。
絶対に明日も生きている、
そんな保証がある人など
この世に誰1人いません。
世の中に
「完全なるノーリスク」は
存在しないのです。
これと同じでノーリスクのトレードなど
存在しません。
株アカデミーの手法に関しても
「ノーリスクで稼げます」
なんてことは言えません。
利益を追い求めれば
そこには必ずリスクが生まれます。
ただし、
あらかじめ相場におけるリスクを
想定することは可能ですし、
それに対処する方法もあります。
そして株アカデミーでは
不利な方向に相場が動いた時のリスクを常に考え、
そして対処する方法をあらかじめ決めておくことで
安全な取引をした上で
利益を積み重ねる方法をお伝えしています。
「株価が上がりそうな銘柄を買う」という
一般的な手法と比べれば
圧倒的に安全であることは確かです。
「一瞬で資金を10倍にする投資法」
みたいな感じで、
リスク度外視で稼がせようとする投資スクールも多い中、
株アカデミーはリスクをしっかりと認識していただいた上で
生涯に渡り安全かつ着実に利益を獲得していただける手法を
お伝えしています。
「一瞬で資金を10倍にする投資法」
を教える投資スクールと
株アカデミーを比べた場合、
一瞬で資金を10倍にする投資の方が
魅力的に感じられるかもしれません。
しかし、長い目で見てどちらが本物かは、
一目瞭然ではないでしょうか?
株アカデミーで学ぶことだけが
正解だとは言いませんが、
投資をされるのであれば
リスクマネージメントを
怠らない手法で取引されることを
ぜひ忘れないでください。
あなたが
投資の世界で道を誤らないことを
心より願っております。
それでは本日も
最後までご覧いただきありがとうございます。
下山敬三
Is it OK?