【インテル財務解剖 第3回】:142億ドルのアイルランドFab買戻しとアルテラ売却──製造主権の奪還と「大口外部顧客」への転換製造と資本防衛の全貌
株式
ICHIRO|決算書解剖ラボ
第1回ではエスクロー株式デリバティブが引き起こした「110億ドル赤字のパラドックス」、第2回では営業CF 81億ドルと製造ラインを埋める「仕掛品86.8億ドル(Intel 18A)」の実態を解剖しました。
連載第3回となる今回は、インテルの命運を握る「資本構成の再編」と「事業ポートフォリオの劇的な再定義」に切り込みます。
2026年4月、インテルは米大手プライベート・エクイティであるApollo Global Managementから、アイルランド先端工場(Fab 34)の持分を現金142億ドル(約2.1兆円)で一括買戻し、完全掌握を完了しました。さらに、かつて買収したFPGA大手アルテラ(Altera)の株式51%を売却し、「外部の大口受託顧客」へと仕立て直しています。
なぜ莫大な資金を投じて欧州メガファブの主権を取り戻し、虎の子の事業を切り離したのか。そして、その裏で密かに結ばれた「国家による不可解な契約」の予兆を解剖します。
過去の記事はこちらから?
【インテル財務解剖 第1回】:最終赤字110億ドルのウラ側──株価上昇で赤字になる「エスクロー評価損」と本業の黒字化
【インテル財務解剖 第2回】:営業CF 81億ドルとFCF黒字化の真実──小回りを利かせる機動的トレジャリーと「仕掛品の山(Intel 18A)」の正体