パンチボウルを取り上げろ!?
以下3つの機能を有する銀行といえば???
- 発券銀行
- 銀行の銀行
- 政府の銀行
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答えは・・・「中央銀行」。あらためて中央銀行について簡単に説明すると、、、中央銀行とは一国の信用制度の中心かつ金融機関の中核として通常、特別法に基づいて設立された公共性の高い銀行。通貨価値の安定化といった金融政策も司るため「通貨の番人」とも呼ばれます。
日:日本銀行(Bank of Japan)
米:FRB(Federal Reserve Board)
EU:欧州中央銀行(European Central Bank)
英:イングランド銀行(Bank of England)
豪:オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia)
などがそれにあたります。
ただし、アメリカのFRB(Federal Reserve Board)は日本語にすると「連邦準備制度理事会」で、名称が示すとおり正確には銀行ではありません。アメリカには単一組織としての中央銀行は存在せず、12の地区に連邦準備銀行 (地区連銀) が置かれています。その集合体として、中央銀行制度が構成されておりそれを統括する機関がFRBというイメージです。
FRBは7人の理事で構成され、議長は大統領が指名します。そして、この理事7人とニューヨーク地区連銀総裁、ニューヨーク以外の地区連銀総裁4人 (輪番制) の合計12人で金利の誘導目標などを決定するのがFOMC(連邦公開市場委員会)。
FOMCも米国の中央銀行制度の一部というわけですね。このような制度を導入しているのには、2つの理由があります。ひとつは、アメリカでは州の独立性が強いため、中央銀行の機能を分散させて国の金融制度を効果的に機能させる。もうひとつは、一つの州だけに中央銀行を置くことで、その州の影響力が高まることを防ぐ意味合いもあります。
紙幣の発行や金融政策を司る中央銀行の力は強大です。そのため中央銀行には高い独立性が求められます。具体的には、政府や政治家から金利の引き上げ(下げ)といった金融政策についての圧力を受けないことです。選挙対策といった政府の短期的な政策目的に利用され、経済に悪影響が及ぶことがあってはなりません。
しかし、その掟破りの行為をしているのがトランプ米大統領です。ツイッターでFRBの政策をたびたび批判。先日も、FRBが適切に仕事をしていたら株価は5000-10000ポイント上昇していただろうとツイート。経済成長率も3%ではなく4%を超えていただろうと述べました。
現在のパウエル体制になってからのFRBはトランプ大統領の圧力に屈している?忖度している?このような意見も聞こえてきます。(参考動画)NEC委員長からパウエル議長への苦言
また、ECBのドラギ総裁がIMFの会合で記者団に対し、世界で最も重要な地域において、中央銀行の独立性に関して懸念していると発言しました。通常、中央銀行当局者が自国以外の政治や経済に関してのコメントは避けるものなので、今回の発言は極めて異例。他国の要人にそう言わせるほど、今のパウエル体制がマズいということなのでしょう。
現在、ナスダック、S&P500種が史上最高値を更新するなど米国経済の調子は非常にいい状態です。にもかかわらず、現在のFRBは昨年までの金融引き締めを休止し、緩和路線に舵を切っています。
FRB議長の手本と言われるウィリアム・マーティン元議長はFRBの仕事を「パーティーが盛り上がり始めたころにパンチボウル(お酒の入ったボウル)を取り上げること」と表現しました。そう考えると今のFRBは取り上げるどころか、パンチボウルにどんどんお酒を注いでしまっている!?酔っ払いの調子がいいのは最初だけ?飲み過ぎが体によくないことは言うまでもありません。
PS.
「酒をどれだけ飲んだのかを知ろうともしないアルコール依存症の人のよう」エルダー博士は敗者のことをこのように表現しています。さらに、博士はこうも言っています。「敗者は、霧の中でトレードしているかのように、なぜ自分が損をし続けているのかがわかりません。その理由がわかっていたなら、何らかの策を講じて勝者になっていたことでしょう。」
このままパウエル議長がパンチボウルにお酒を注ぎ続けるのであれば、知らず知らずのうちにマーケットは敗者で溢れかえってしまうかもしれませんね。あなたが、そのような状況の中でも一握りの勝者になりたいのならエルダー博士の最新著書『ザ・トレーディング』を読んでみてください。
しらふの人と酔っ払いが競争したら、どちらが勝ちそうなのかは分かるはずです。たまには酔っ払いが勝つかもしれませんが、しらふの人が勝つ方に賭けるのが普通です。あなたは、しらふの人になるように心がけてください。
PPS.
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<『盛岩相場塾』塾生からのコメント>
●いつも丁寧な解説ありがとうございます。注目のトピックの、マーケットで起こっていることの解説がわかりやすくて助かります。また、相場に臨むスタンスも助けになります。(N・Mさん)
●自分なりのチャートリーディングをシナリオサマリーで添削してます。読み通りの時もあれば、そうで無い時もあり…どちらにしても、サマリーを基に検証しています。(O・Sさん)
●相場でついしたくなってしまうことを自制させてくれることに感謝。「ポジションを取りたがる」、「ストップロスを設定しない」等。(N・Hさん)
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