夫婦間の意思疎通の実験
株式
あるバラエティ番組のコーナーで夫婦間の意思疎通の実験があった。
旦那さん「おい、アレどうなった?」
奥さん「あ~、アレね、大丈夫よ」
旦那さん「そうか、じゃまたアレしといてくれ」
周りで聞いている者はさっぱりわからないが、夫婦間ではアレが何を指すかわかるみたい。それはそれでスゴイことだと思うけど、今日のテーマはソコではなく・・・、そのアレという何かについて、具体的な名前や物事が出てこないという問題。
普段使っているはずのボールペンという名前がなかなか出てこなかったりする?!そのモノの形も使い方もわかるので、右手を軽く握ってジェスチャーしてみたり笑。ただ、その身振り手振りで相手も察しがつくので、さほど問題視されることはないのだが。
ジェスチャーできないものだったら、どうなるか?例えば、意味のない数字やアルファベットの羅列など。
ヘルマン・エビングハウス博士は、記憶に関する実験的研究のパイオニアで、「忘却曲線」というものを提唱したドイツの心理学者。その実験結果によると、人間の忘却スピードとは、驚くほど早いことが判明したという。
20分後には42%を忘れる。1時間後には56%を忘れる。1日後には74%を忘れるというから只事ではない。
もちろん、これは一般的な人を対象としているので、なかには聖人ばりに記憶力のいい人もいるでしょう。その人たちは、天才!もしくは誰もが知る偉人?!
しかし、私たちが広く知るところの偉人たちが皆、記憶力が良かったわけではないらしい。実は、エジソンもナポレオンもダ・ヴィンチも才能を発揮させた要因は、メモだったといいます。
ダ・ヴィンチがアイデアを記したメモは生涯で1万枚以上あったというし、エジソンはそれをはるかに超える300万枚!いわゆるメモ魔というわけです。
歴史に名を刻む偉人でさえ、こまめにメモを取り続けたのに、凡人である私たちがメモをとらずして日々の行動をミスなくこなせるわけがありません。
失敗やミスは誰にでもあるものです。ですが、どのようにして失敗したのか、何が原因でミスが起こったのかを忘れてしまうから、同じことを繰り返してしまうのでしょう。
「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」(トーマス・エジソン)
エジソンは数千個ものフィラメントで実験を繰り返し、多くの時間を費やして電球を発明しましたが、失敗の過程を詳細に記録していたことは、言うまでもありません。
同じ失敗を何度もしていては進歩するわけがない!このプロセスは株式の売買(トレード)にも当てはまる!成功パターンも失敗パターンも記録しておくことが、将来の成果を生み出す力となるのです。
あなたも今日からメモ魔になってください。そうすれば、自分自身に「アレどうなった?」と聞いたとき、「あ~、アレね、大丈夫よ」と答えられるはずです。
PS.
アレキサンダー・エルダー博士が著書のなかで、このように提案しています。
「トレードにおける人間の心理、トレード戦略、リスク管理が、トレーディングで成功するための3本柱です。しかし、これら3本の柱を1つに束ねる4つ目の要素があります。それはトレードの記録をつけること。トレードの記録を整理して保存することにより、3本の柱が総合的に結びつくのです」
『ザ・トレーディング』では、具体的なトレード記録の付け方だけでなく、エルダー博士のトレード日誌の事例も披露されています。
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