なぜ「同じ場所」に損切りが集中するのか
多くのトレーダーは、
損切りを「リスク管理の正解」だと信じている。
高値・安値の少し外。
ダウ理論に沿った、教科書通りの位置。
確かに理屈は合っている。
少なくとも間違ってはいない。
それなのに——
なぜか同じ場所で、何度も刈られる。
ここで一つ、
今まで誰もあまり触れてこなかった視点がある。
それは
「なぜ、そこに損切りを置く人が多いのか」
ではなく、
「なぜ、そこに損切りが“集まる”のか」
という視点だ。
考えてみてほしい。
・同じ教材
・同じ理論
・同じ解説動画
・同じ成功例
これらを見て育った人たちは、
自然と同じ判断をする。
結果どうなるか。
市場には、
「損切りが集まる価格帯」が生まれる。
しかもそれは
偶然じゃない。構造として必然や。
ここで重要なのは、
「大口が悪い」「狩られている」という話ではない。
もっとシンプルで冷たい話。
市場は常に、
注文が多い場所を“通る”性質がある。
理由は一つ。
そこに流動性があるから。
つまり、
・個人が正しいと思って置いた損切り
・同じ思考の集合体
・結果として生まれた流動性
これが
価格を動かす燃料になる。
誰かが意図的に狙わなくても、
そこは「通らざるを得ない場所」になる。
ここまで来て、
やっと気づく人が出てくる。
「正しい損切り」そのものが、
市場を動かす材料になっているという事実に。
だから——
損切りは否定されない。
でも守っているだけでは足りない。
次の話では、
この「集まる場所」が生まれたあと、
**価格が“どう動くのか”**を紐解いていく。
そして、
・なぜ急反転が起きるのか
・なぜ一気に走る場面があるのか
・なぜ置いていない人だけが残るのか
その構造を、
もう一段深いところまで見ていく。
これはテクニックの話じゃない。
視点の話や。
同じチャートを見ていても、
どこに立つかで世界は変わる。
次回、
「狩られたあとに起きている“本当の動き”」へ。
よろしいですか?