指値・逆指値(SL/TP)を設定していても、実際に決済される価格は設定した価格ぴったりとは限りません。相場が速く動く場面では、設定価格からずれた価格で約定する「スリッページ」が発生します。1回あたりは小さくても、積み重なると無視できないコストになります。特にEAを運用している場合、バックテストでは考慮されないこの滑りが、実運用の成績を静かに押し下げていることがあります。
「SlippageAutopsy」は、過去の取引履歴を読み込み、SL・TPで決済されたポジションについて「設定していた価格」と「実際の決済価格」の差分を金額換算。合計・1件あたり平均・最大の1件(最も不利だった1件)をその場で計算して表示する使い切りのMT4専用スクリプトです。良し悪しの判定はせず、金額という事実だけを渡し、業者の評価やロジックの見直しはご自身に委ねる設計です。合計スリッページ損益がプラスであれば滑りはむしろ味方していたことになり、マイナスであればその金額分だけ想定より多く失っていたことになります。
一定期間トレードを重ねた後に「この業者・この口座は、想定通りの価格で決済されているか」を振り返る場面や、複数の業者で口座を使い分けている場合にそれぞれの約定品質を金額ベースで比較する材料としても活用できます。使い方はシンプルで、任意のチャートに投げ込み、分析対象期間(日数、0で全履歴)を入力するだけ。口座の取引履歴全体が対象のため、銘柄はどれでも構いません。
なお、成行注文(クリック時の価格)との滑りは、MT4の取引履歴に価格が保存されないため計測対象外です。計測できるのは、SL・TPという事前に設定した価格との比較が可能な決済に限られます。決済価格が設定価格から0.5%以上離れている場合は裁量による手動決済とみなし、誤差要因として自動的に集計から除外されます。またトレーリングストップ等でSLが移動していた場合、最終的なSL位置との比較になるため、本来「発注時に意図した価格」とは異なる場合があります。本ツールは表示専用で新しい取引のたびに自動更新はしないため、確認したいタイミングで都度再実行してください。集計結果の解釈・業者の評価は必ずご自身の判断で行ってください。
●Payment
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