価格チャートには映らない“建玉の偏り”を、
相場を読むもう一つの軸に。
為替の値動きを何時間眺めても、「大口の投機筋が、今どちらに傾きすぎているのか」は価格チャートには表れません。しかし、その“偏り”こそが、しばしば相場の行き過ぎと反転(回帰)の起点になります。米CFTCが毎週公表するCOT(建玉明細報告)は、その大口投機筋の建玉を公式に開示する、数少ない“ポジショニングの生データ”です。
私は、価格やパターンに基づく分析を突き詰める一方で、それらとは“別の情報源”から得られる、できるだけ相関の低いもう一つのエッジを探して、数多くのロジックを同じ厳密さ(取引コスト込み・アウトオブサンプル検証)で検証してきました。その探索の末にたどり着いたのが、価格チャートには映らない“ポジショニング(大口投機筋の建玉の偏り)”を使う本ツール「大口投機筋COTリバージョンシグナル」です。価格ベースの分析と低相関——いまお使いの手法に“重ならない視点”を足せることが、最大の特徴です。
本ツールはシグナルの表示に特化したMT5用ツールです(ファイル形式はEAですが、自動売買・自動発注は一切行いません)。発注・数量の決定はご自身で行います。
自分の売買が、実は“群集の側”に乗ってしまっているのか判断できない。
“戻る”のか“まだ伸びる”のか、感覚だけでは見誤る。
同じ情報源だけに頼らず、相関の低い判断軸を組み合わせたい。
なんとなくではなく、公式データに基づく判断軸が欲しい。
本ツールは、価格とは別の視点——CFTC公式のポジショニングデータ——から、この迷いに一つの“軸”を与えます。
数多く検証した末にたどり着いた、価格と“低相関”の頑健なエッジ
近年のマーケット(2016〜2026)で、私は数多くのロジックを同じ厳密さ(取引コスト込み・アウトオブサンプル検証・複数市場)で検証してきました。その中でCOTポジショニングは、次の3点で際立っていました。
| 指標 | 値(目安) |
|---|---|
| シャープレシオ | 約 0.7〜0.9 |
| 最大ドローダウン | 約 11〜14%(低め) |
| アウトオブサンプル | 前半・後半とも同程度に安定 |
| 年別 | 検証期間の大半の年でプラス |
※上記は公開データ(CFTC)を用いた過去検証の結果であり、将来の成果を保証するものではありません。絶対リターンは派手なものではなく、“低ドローダウンで淡々と積み上げる”性格のエッジです。
| ロジック | CFTC COT|大口投機筋ネット建玉%OI の zスコア(156週基準)||z|>1.0 を回帰方向へ |
| 対象 | EURUSD / GBPUSD / AUDUSD / USDJPY / USDCAD / USDCHF(6通貨・均等配分) |
| 期間 | 2016.12.13 – 2026.07.28(約9.6年 / 485週) |
| 運用ルール | 毎週のCOT発表を受けて建て直し(週次リバランス)。発表遅延を反映し、発表後の価格でエントリー。 |
| コスト | 建て替え発生時に片道5bps相当を控除(同方向の継続保有はコスト無し) |
| 初期資金(名目) | 10 000(検証上の便宜的な単位。通貨・推奨資金を示すものではありません) |
| 初期資金 | 10 000.00 | 最終残高 | 15 616.99 | 年平均成長率 | 4.74 % |
| 総純利益 | 5 616.99 | 総利益 | 10 114.60 | 総損失 | −4 497.61 |
| プロフィットファクター | 2.25 | 期待利得 | 35.11 | リカバリーファクター | 3.47 |
| シャープレシオ | 0.75 | 最大ドローダウン | 1 620.07(13.54 %) | 平均保有期間 | 8.1 週 |
| 総取引数 | 160 | 勝ちトレード | 102(63.75 %) | 負けトレード | 58(36.25 %) |
| 平均勝ち | 99.16 | 平均負け | −77.55 | 最大勝ち/最大負け | 547.80 / −507.33 |
| 最大連勝 | 12(1 356.23) | 最大連敗 | 4(−352.77) | 検証週数 | 485 週 |
| 検証開始 | 期間 | シャープ | 最大DD | 年平均成長率 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年12月〜(本レポートの基準) | 9.6年 | +0.75 | 13.54% | +4.74% |
| 2020年4月〜(コロナ以降) | 6.3年 | +0.77 | 11.79% | +5.01% |
| 2021年1月〜 | 5.6年 | +1.01 | 11.79% | +6.86% |
| 2022年1月〜 | 4.6年 | +1.04 | 11.79% | +7.34% |
いちばん条件の厳しい「全期間」を本レポートの基準としています。近年(2021年以降)だけを切り出せばシャープは1.0を超えますが、成績の良い期間だけを選んで見せることはしません。成績の伸びなかった前半(2016〜2020年)を含めても優位性が残るか——それこそが検証で確かめるべき点だと考えています。なお最大ドローダウン(11.79%)は開始年を遅らせても変わらず、2022年以降に発生したものです。
| 区間 | シャープレシオ | 評価 |
|---|---|---|
| 前半(2016.12 – 2021.10) | +0.41 | プラス |
| 後半(2021.10 – 2026.07) | +1.04 | プラス(劣化なし) |
前半・後半のいずれもプラスで、期間を分けても優位性が消えていません(特定期間に過度に最適化されていないことの確認)。
| 2016* | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026* |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| −0.4% | +1.7% | +7.3% | +2.4% | −2.4% | +4.7% | +8.0% | +7.1% | +4.3% | +11.1% | +3.0% |
*2016年・2026年は期間途中のため部分年です。11年中9年がプラス。派手な急騰はなく、低ドローダウンで淡々と積み上げる性格です。
・価格データ:当方の取引口座(MT5)から書き出した日足終値。実際に取引可能なレートを使用。
・対象は EUR / GBP / AUD / JPY / CAD / CHF(対USD)の6通貨。
・その通貨の直近156週(約3年)の平均・標準偏差と比べ、zスコアに変換。
・重要:平均・標準偏差の計算に当該週は含めません。将来の情報を使わない(先読み防止)ためです。
・売られすぎの通貨は買い、買われすぎの通貨は売り。該当なしの週はノーポジション。
・閾値1.0・参照期間156週は検証を通して固定し、期間や通貨ごとに数値を変えることはしていません(作り込み=過剰最適化の防止)。
・そこで本検証では、公表後(火曜起点+6日)の価格でエントリーし、その1週間後(+13日)に決済します。
・未公表の情報でエントリーすることは一切ありません。この遅延を入れないと成績は実態より良く出てしまうため、必ず反映しています。
・取引コストは建て替え時に片道5bps相当を控除。
・同じ方向のシグナルが翌週も続く場合は「そのまま保有」とし、無駄な往復コストを計上していません(実際の運用と同じ扱い)。
・期間を前半/後半に二分し、双方で優位性が残るかを確認(特定期間への作り込みを検出するため)。
・開始年を変えた場合の結果も上表のとおりすべて開示しています。
使用したデータはいずれも公開情報(CFTCの建玉明細+一般的なFX日足)であり、上記の手順に沿えば第三者が同様に検証を再現できます。
※レバレッジは考慮せず、資金全体を6通貨に均等配分した想定です(レバレッジをかければ損益・ドローダウンはともに拡大します)。
※スワップ・スリッページ・約定拒否は考慮していません。取引コストは建て替え時に片道5bps相当を控除しています。
※COTデータはCFTC公表値、価格は当方の口座から取得した日足終値を使用しています。
※本ツールはシグナルの表示のみを行い、自動売買・自動発注は行いません。数量・発注・リスク管理はご利用者が行います。
※過去の検証結果は将来の成果を保証するものではありません。相場変動により損失が生じる可能性があります。
過去検証だけでなく、運用初週の実サンプルも
2026年8月第2週、COT発表後に表示された3つのシグナル(発表後にエントリーし、翌週の見直しで決済)(画像1)は、いずれも利益方向で決済されました。数量・口座資金は運用者により異なるため、ここでは値幅(%)で示します。
| 通貨ペア | 方向 | エントリー→決済 | 値幅 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| USDCAD | 売 | 1.39370 → 1.38650 | +0.52% | 利確目安(TP)到達 |
| EURUSD | 買 | 1.15439 → 1.15788 | +0.30% | 週次決済(押し目で分割) |
| GBPUSD | 買 | 1.35094 → 1.35516 | +0.31% | 週次決済 |
価格ベースではない、独自の“ポジショニング”視点。
ネット建玉を「建玉%OI」と過去約3年基準の「zスコア」で可視化。極端な偏り(|z|>1.0)のみをシグナル化。
EUR/GBP/AUD/JPY/CAD/CHF(対USD)。買われすぎは戻り売り、売られすぎは戻り買いへ。
エントリー/損切/利確を日足ATR基準で。利確は3分割(T1/T2/T3)。
各レベルへ週内に到達した割合を表示。どこまで届きやすいかが一目。
過去シグナルの振り返りと、今の建玉→今週のターゲットへの操作(方向)を提示。
建玉の偏りの推移を、チャート下部にオシレーターとして表示。下=買い/上=売りで全ペア統一。
日本語パネル対応。表示位置・色・集計期間などを設定できます。
COT(建玉明細報告)と“回帰”の考え方
COT(Commitments of Traders)は、米CFTCが毎週金曜に公表する主要先物市場の建玉明細です。報告義務のある大口の建玉を、投機筋(大口投機家・ファンド等)と実需筋(ヘッジャー)などに分類して開示します。
本ツールは「大口投機筋」の建玉に注目します。その持ち高が極端に一方向へ偏ると、その後に反対方向へ戻り(回帰)やすい傾向があります。これを、過去約3年に対する偏りの大きさ(zスコア)でとらえ、|z|>1.0(極端)の通貨だけを、偏りの回帰方向へシグナル化します(ペアの売買に変換)。
更新は週次(毎週金曜のCOT発表後)。約1週間保有し、翌週に見直す——というシンプルな運用です。
- 通貨テーブル:各通貨の建玉%OI・zスコア・シグナル(買/売/見送り)。緑=買い・赤=売り・灰=見送り。
- エントリー/損切/利確 と 到達率:E(発表時価格に固定)・SL・TP、および各レベルへ週内に届いた割合(目安)。
- チャートのレベル線:発表週の金曜〜翌週の金曜まで=そのシグナルの有効期間。
- リバランス計画:今の建玉を今週のターゲットへ合わせる操作(方向のみ)。数量はご自身で決定。
建玉の偏りを“時系列”で。zスコア・サブウィンドウ
パネルが示すのは「今」の偏りです。同梱のサブウィンドウ表示を使うと、大口投機筋の建玉の偏り(zスコア)がどう溜まり、どう戻ってきたかを、チャート下部で時系列に確認できます。ボリンジャーバンドと同じ「平均からどれだけ離れているか」という見方です。
※本体(シグナル表示)が取得したデータを表示する仕組みのため、本体とあわせてご利用ください。対象は同じ6通貨ペアです。
※本商品は将来の利益や特定の成果を保証するものではありません。掲載の検証結果は過去データに基づくものであり、将来を保証しません。
※最終的な投資判断および取引の実行は、お客様ご自身の責任において行ってください。相場変動により損失が生じる可能性があります。
※データは第三者(CFTC)の公開情報に基づき、提供元の仕様変更・障害等により取得できない場合があります。
※画面表示や名称はバージョンアップにより変更される場合があります。
Copyright (c) 2026 TriParity Labs - K.Yamamoto
GogoJungleを初めてご利用する方へ 商品のご利用まではかんたん3ステップ!
GogoJungleでは、会員様向けに、あなたの投資生活を豊かにするサービスをご用意しております。また、商品をご購入いただけるのは、会員様のみとなっております。今すぐ会員登録をして、GogoJungleを活用してみませんか!
