2/29 現在の相場とこれからの相場
※記事の内容に入る前のお知らせ 当連載記事は初月無料なので気になる方は1か月だけでもぜひ見てみてくれたら嬉しいです。
お久しぶりの投稿になります。しばらく投稿できず間が空いてしまいましたが、これからまた毎日相場が動いている時は投稿していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
しばらく間が空いてしまったので現在の相場を見てみると各国スタンスのばらつきはあるものの政策金利の利上げフェーズは終了し利下げフェーズへと突入しています
しかしインフレが落ち着いては来ているものの目標約2%付近までの見通しが確実ではないため、いつまで金利の水準を維持しいつから利下げを開始するのかに市場は注目しています。
簡略的に主要各国の状況と政策スタンスを整理してみましょう。
◇アメリカ・FRB
現在アメリカは堅調な消費に支えられGDP成長率は23年Q4は3.3%と先進国としてかなりの強さを維持しています。
前回の小売売上高はやや軟調を示しましたがハーバード大学が公表している米国のクレジットカード消費額は依然強さを見せており崩れる気配がない状況。
そのため年末年始には24年の利下げが6回と織り込んでいましたが現在は年内3回と中銀予測に沿っている状況となり米ドルは買われてきました。
◇日本・BOJ
日本はかなり長い間、超緩和政策をとってきましたがインフレ率は上昇し外需の影響もあり低下してきているものの2%をやや上振れています。そのため現在は円買いが進んでおり、また本日に高田日銀審議委員が発言しており主な内容は
・物価目標の実現見通せる状況になってきた
・賃金上昇のコスト増加分サービス価格への転嫁が生じている
・昨年以上の賃上げ方針を示す企業が多数、賃上げ機運が高まっている
・春季賃金交渉の機運が高まり企業は23年よりも高い引き揚げ幅を提示
・フィリップスカーブが上方シフトし持続的な物価上昇の実現につながり始めた
・どんどん利上げをするということではない
と発言しマイナス金利解除の織り込みが増しています。ただしマイナス金利解除後に利上げを続けるという意味ではなく、あくまでマイナス金利解除はするが緩和政策は継続するという点が解釈を難しくしています。とはいえマイナス金利解除織り込みが増せば円ショートの買戻しは入るため円買いが起こると思います。
◇ユーロ圏・ECB
ユーロ圏はドイツ・フランスが経済の足を引っ張っておりドイツはマイナスリセッション入りしておりQ2あたりまで回復が見込めない状況です。なぜかというとドイツの貿易相手の大半が中国に依存していることもあり下記で解説しますが中国経済が回復してこれない影響もありドイツ製造業が大打撃を受けておりテクニカルリセッション入りしています。
賃金上昇圧力が高くインフレの低下に歯止めがかかる可能性があるため、ECB過度な緩和期待をけん制してきておりそのためユーロが買われてきたという状況です。妥結賃金はやや低下しましたが依然高い状況で緩和に動くことが厳しい印象。
ECBは5月下旬に発表されるQ1の賃金動向を見極めたいとしていることから市場コンセンサスでは6月に利下げに動くのでは?と考えられています。
賃金とも戦わなければいけませんが景気後退とも戦わなければいけないため非常に苦しいと言えます。
◇イギリス・BOE
イギリス経済はユーロ圏と比べると意外と堅調です。23年4月に電気ガス代は平均54%値上げされ、ベース効果でインフレ率の計算から抜けるため一気に下がる可能性があるインフレはおおむね中銀予想通りに低下してきておりQ2あたりに2%に戻ると予測されています。しかしそれは昨年4月に電気ガス代が平均54%値上げされたためで、ベース効果でインフレ率の計算から抜けるため一気に下がる可能性があるというものです。そのためその後は2%を再び上回り上昇するとされており目標達成までに26年までかかる見込みです。
イギリスの景況感は思いのほかいい状況ですが、これはいずれ来る利下げを見越してのものでありインフレが思いのほか下がらず上がってきたりしてしまうと利下げが遠のくので景況感は崩れる可能性があるのでそこは注意点として頭の片隅に置いておきたい所存です。
現在の利下げコンセンサスはQ3とアメリカやユーロ圏と比べるとやや遅くポンドも堅調な動きを見せています。下記はポンド自体のチャートです。
記事が長くなってしまうと読むのが大変だと思うのでオセアニア圏や中国については土日に執筆しようと思います。
月末月初フローなども絡んでくるので注意です。
さいごに現在保有しているポジションを最後に紹介します。
ユロルショートを打診で売りあがっています。
スぺイン・フランスのインフレが予想よりやや上振れたことで上昇していますが、このあと発表されるドイツHICPも前月比では概ね予想通りだと思いますが前年比では低下してくると思います。
またそのあとすぐ発表される米PCEデフレーターもCPI・PPIが上昇したことからもおおむね予想通りな内容となるのではないかと思います。堅調な雇用情勢にも支えられ米ドルの支えとなる見込みでいます。
ユーロ自体のチャートでは大きな三尊を形成しており小さいN波動達成しているため月末の本日に大きく買い上げてくることも無いと見ています。
ユロルのチャート的にはディセトラを形成してくるかに注目で1.08あたりを一旦の利確ターゲットとして見ています。1.0855-1.086に大きいオプションが入っているため指標発表までは上抜けてくることは無いと思っており抜けてしまうとすれば米経済指標が弱かった時であり1.087ストップで見ています。
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