【フジトミ】日経平均2万円の攻防か
前日の米国株式市場は横ばい。S&P500種株価指数は前週末比0.09高の2399.38で取引を終え、NYダウは5.34ドル上げて21012.28ドルで取引を終了した。フランス大統領選でマクロン氏が圧勝したことが好感され、寄り付きは買い優勢だったが目先材料出尽くし感から失速した。S&P500種の業種別11指数は、原油高を好感しエネルギー株が0.7%高と堅調に推移した。一方で下げが大きかったのは素材やヘルスケアだった。
NYMEXのWTI先物6月限は前営業日比21セント高い1バレル=46.43ドルで取引を終了。OPEC加盟・非加盟国は現行日量180万バレルの協調減産を9カ月もしくはそれ以上延長するとの報道が好感され、サウジアラビアとロシアは減産延長を示唆した。
本日の日経平均は強含みの展開か。本日の韓国大統領選挙を控え、「トランプ政権、核放棄なら米朝首脳会談」と日経新聞などが報道。投票に合わせて北朝鮮が何の軍事的行動をとらなければ買い安心感が広がりそうだ。昨日の東証1部の売買代金は3兆円を超え、仏大統領選に伴う不安心理が後退している。日本株の出遅れ感に注目した海外勢の買いも観測されている。
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【買い材料】
・米国株式市場=S&P総合500日中最高値更新、VIX指数は1993年以来の低水準
・仏大統領マクロン氏当選で混乱波及懸念和らぐ、米FRB当局者安ど
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・NY原油先物-小幅上昇、一時下落もOPEC発言に右往左往
・NY為替-ドル円3月中旬以来の高値、再びリスクオンか
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、19915で引け
・恐怖指数VIXは9.77、前日比低下
【売り材料】
・欧州株式市場=反落、フランス大統領選挙による株価上昇勢い失う
・北朝鮮地政学リスク
・北朝鮮が抑留する米国人は4人に-ホワイトハウス
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・米国のドル高是正構想継続
【その他注目点】
○韓国大統領選
・休場:韓国
・米債券市場-下落、入札週間のため売られやすい展開
・欧州債-まちまち、独債は前日比変わらず
・NY金先物-小反発、イベント通過し値ごろ感から買いも
・協調減産、来年以降延長も 過剰供給解消へあらゆる措置=サウジ
・独首相、マクロン次期仏大統領の失業対策協力に意欲
・トランプ氏とマクロン氏、25日に会談へ=米ホワイトハウス
・米ロ外相、10日にワシントンで会談へ=RIA
・米加財務相、G7の際に個別会談 通商問題など協議
・G7財務相会議、通商問題扱わず 声明は為替に言及=伊財務省当局者
・米利上げ不要、逃避買いが金利抑制へ=セントルイス連銀総裁
・米利上げ継続を、目標総じて達成=クリーブランド連銀総裁
・来月米利上げ確率上昇、FRB当局者発言受け=金利先物
・米銀行、商業用不動産融資の基準を厳格化=FRB調査
《スケジュール》
09:00 3月毎月勤労統計
11:00 車名別新車販売(4月)
11:00 車名別軽自動車販売(4月)
08:00 4月英小売連合(BRC)小売売上高調査
10:30 3月豪小売売上高
14:45 4月スイス失業率
15:00 3月独鉱工業生産
15:00 3月独貿易収支
15:00 3月独経常収支
15:45 3月仏財政収支
21:30 3月カナダ住宅建設許可件数
22:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
23:00 3月米卸売在庫
10日02:00 米財務省、3年債(240億ドル)入札
10日02:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
10日05:15 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
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