PendingStop9_MM&Time

仕様書：PendingStop9_MM&Time

名称

PendingStop9_MM&Time

対応プラットフォーム

MetaTrader 4（MT4）

概要

本EAは、あらかじめ設定された時間帯において、最大9本のBuy Stop注文を価格グリッドに沿って自動で発注します。資金に対するリスク管理（Risk％）と、時間管理（取引許可時間帯）に対応し、一定の間隔で利確・損切設定を分けて複数ポジションを構築するグリッド型戦略です。

特徴

• 時間制御（Start/End）に基づいた発注
• 最大9本のBuy Stop注文
• 利確/損切を段階的に配置
• ロットは口座残高に対するリスク率（%）から自動計算
• 各注文に有効期限（分）を設定可能 

使用ロジック概要

1. 指定時刻（Start）からEndまでの間のみ稼働
2. 現在価格に一定のオフセットを加えた位置から、価格間隔ごとに9本のBuy Stopを設定
3. 各注文には異なるTakeProfitとStopLossが設定されている
4. 有効期限を超えた注文は自動でキャンセルされる
5. ロット数はRiskPercentに基づき自動で調整される 

パラメータ一覧（extern変数）

パラメータ名	説明	初期値の例
MagicNumber	識別用の一意な番号	2025052701
ExpertName	EAの内部識別名	PendingStop9_MM1&Time
Start_Hour / Start_Minute	稼働開始時刻（24時間制）	0 / 0
End_Hour / End_Minute	稼働終了時刻（24時間制）	23 / 0
RiskPercent	証拠金に対するリスク率（％）	1
Expiration	ペンディング注文の有効時間（分）	1440
Pending_Offset	現在価格からの初期オフセット（pips）	20
Pending_Grid	注文間のグリッド間隔（pips）	10
Pending_SL / Pending_PT	ストップロス / テイクプロフィット（pips）	30 / 30

取扱説明書（初心者向け）

対象ユーザー

MT4を使用したことがあり、自動売買EAの導入経験がある初～中級者を対象としています。

1. インストール手順

1. MT4を起動
2. [ファイル] → [データフォルダを開く] を選択
3. 「MQL4」→「Experts」フォルダにファイルをコピー
4. MT4を再起動
5. ナビゲーターウィンドウの「エキスパートアドバイザ」からチャートへドラッグ＆ドロップ

2. チャートへの設定

 

• 対象通貨ペア：USDJPYなどスプレッドが狭いものが望ましい
• 時間足：H1（1時間足）を推奨
• 自動売買ボタンがON（緑）になっているかを確認
• パラメータ設定ウィンドウで開始時間、終了時間、リスク比率などを調整

3. パラメータ設定の例

 

• Start_Hour = 0 (時)
• End_Hour = 23(時)
• RiskPercent = 1.0 (%)
• Pending_Offset = 20 (Pips) 　PendingStop　開始位置
• Pending_Grid = 10 (Pips)      Pending　間隔(Pips)　
• Expiration = 1440 (分)          一日 24時間 * 60分 有効時間

4. 稼働中の動作

 

• 時間条件とMA(移動平均)>Closeを満たした場合、現在価格より上にBuy Stop注文が9本発注されます。
• 同様に　時間条件とMA(移動平均)＜Closeを満たした場合、現在価格より下にSell Stop注文が9本発注されます。
• 各注文はTakeProfit（TP）とStopLoss（SL）付き
• 指定時間を過ぎると、注文はすべて自動キャンセル
• ロット数はリスク％をもとに自動算出

5. 注意事項

 

• 稼働中は他のEAとの併用に注意（MagicNumberの重複を避ける）
• VPSなど、24時間稼働環境での運用が推奨されます
• MT4の「自動売買」ボタンがOFFだとEAは動作しません
• 時間設定は24時間表記（例：15時→15）