安定型単発EA 『AL_56』MT4版

　本EAは，ゴトー日をはじめとした6つのロジックから構成されています．

いずれも時間でエントリー/クローズし，プロテクティブストップが設けられています．

-- 本EAの製作背景 --

　本当に長期的に機能するものを作りたいという気持ちで，最初に為替市場の構造から考えることにしました．

・為替市場の性質

　為替市場は2か国間の通貨比を表したものになります．

　基本的にどの国も「自国の経済を発展させたい」という気持ちがあるため，自国の通貨価値を高めるように経済政策を実施するため，通貨ペアが一方向に進行し続けることはありません．(主要通貨の話です)

　時には均衡が崩れ大きなトレンドが発生することがありますが，均衡を取り戻すために中央銀行が介入を実施することもあります．また，為替はヘッジ目的の取引が主要であるため，割安通貨を買い割高通貨を売ることで，通貨の均衡を取り戻そうとする資金の流れがあることから，全体的にレンジの性質が強いのが特徴です．

・通貨別の性質

　USDは基軸通貨で金融国通貨です．対外決済で最も利用される通貨というだけでなく，EURJPYのような通貨の取引も，一度JPYをUSDで建てた後EURUSD経由でEURを売買する仕組みになっています．(=JPYの特徴)

　JPYも金融国通貨です．USDとの違いは金利変動量にありこれは通貨価値に影響します．金利が殆ど変動しない(≒絶対価値が殆ど変動しない)JPYは，安全資産として扱われます．USDも安全資産に分けられますが，JPYやCHF，GOLDに対しては相対的にリスク資産としてみなされます．

・アクティブファンドの動き

　ファンドはヘッジ目的のクロス円取引を実行します．リスクを取りに行くタイミング，キャッシュに戻す，またはヘッジ通貨に流すタイミングは大局のルーティン，当日のイベント等から傾向が現れます．

・実需の動き

　企業組織等は毎月の清算日が決まっているため，その日の特定の時間に向けて為替変換需要が高まります．期限までに裁かなければならない取引が集中することで，一時的に為替の均衡が崩れます．

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・まとめ

　つまり価格を動かす(トレンドの要因)ためには，2国間の通貨価値を変動させるほどのカタリスト(材料)が必要であり，それを生み出すものは，国策，金利差，経済指標，実需等であるため，それらに注目することが優位性を見つけるための必要なものとなります．

　MAがゴールデンクロスしたから上昇トレンドが形成されるのではなく，ダウトレンドが安値更新したから下降トレンドが形成される訳ではないのです．

時間順で整理すると，

　[早い]　　カタリスト　→　価格　→　価格を元に算出されたMA等のインジケータ　→　インジケータの数値最適化　　[遅い]

ということになります．

インジケータは価格が無ければ算出できず，価格はカタリストが無ければ変動しません．

これは因果関係であり，順序が逆転することはあり得ません．

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　非常にシンプルな話ですが，最も安く買いポジションを取得できるのは最初に市場に参加した人です．

そしてそれを実行できるのは，誰よりも早くカタリストを取得した人です．

あらゆる指標や主要人物の発言に対してこれを個人で実行するのはほぼ不可能です．

しかし，毎月・毎年繰り返されているルーティンであれば「次回もこの時間に上昇するだろう」という予測が可能です．しかもただの傾向ではなく，実需等の反復行動(カタリスト)が背景にあります．

　この点がアノマリー投資の優れた点であり，長期的に利益をもたらす可能性が高い理由になります．

MAやダウ理論のように後手に回るトレードではなく，価格に反映される前から参入できることが最大の優位性になります．

ひと月の平均取引回数は22回，営業日ベースでいえば1日平均1回の取引頻度になります．

ナンピンタイプのEAであれば複数ポジションを保有する前提で大量の証拠金を用意する必要がありますが，本EAのように単発型であれば小資金からスタート可能で，他のEAとポートフォリオを組ませる場合でも，比重の調整が容易である点がメリットです．

更に単発保有ゆえに，ナンピンのような瞬間的に大きな含み損を抱えるようなリスクもなく，福利効果の回転効率にも優れています．

本EAを堅実な資産運用の一部として取り込んでみてはいかがでしょうか？

(リアルパフォーマンスを見ながら当商品の金額を変更する予定があります．予めご了承ください．)

・パラメータ

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チャートセット時の注意事項

・EAを1つセットするだけで，USDJPYとEURJPYの両方が取引されます．(パラメータから片方の通貨を非稼働にすることも可能です)

　不具合の原因になりますので，1つのターミナルで複数の"AL_56"をセットしないようにお願いします．

　また，マジックナンバーが被らないように設定してください．

・通貨名の接尾辞

　通貨名の末尾に"m"や"-"のような接尾辞が付いている場合、パラメータに接尾辞を追加してください。

　例) USDJPY- →  - を入力

　例) EURJPYm → m を入力

・複利機能

　1回の取引で取れる最大損失を%で指定できます．

　アップデートにより，口座通貨（JPY，USD，EUR，GBP，CHF）の自動算出に対応しました．

　口座通貨がJPY以外の場合，気配値に "口座通貨/JPY" の通貨を追加してください．

　例) 口座通貨=GBP　→　GBP/JPYを気配値に追加

　口座通貨の種類に応じて対JPYレートを算出する都合上，口座通貨の種類毎にパフォーマンスが若干変化する点はご了承ください．

・時差調整

　本EAは東京時間(JST)に従い取引が実行されます．

　本EAは自動で時差を調整する機能が搭載されています．(パラメータから切り替え可能)

　(バックテスト時は自動調整機能が使用できないため，手動で設定をお願いします．)

・通貨スプレッド制限

　平均スプレッドより少し高めに設定してください。（狭めすぎるとトレード機会を逃す原因になります）

　制限が必要ない方は大きい数値を代入してください。

・バックテストはMT4の仕様上、1通貨ずつしかテストできません。ご了承ください。

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EURJPYのバックテスト結果

※バックテストは1通貨ずつ行われる都合上、USDJPYの結果と別にEURJPYのスコアを以下に示します。