オープンレンジブレイクアウトとは何か
この記事では、プロ・アマ問わず最も人気のあるデイトレードのストラテジーを一つ紹介します。この戦略は、オープンレンジブレイクアウトと呼ばれています。
最もシンプルなバージョンは、その日の3時間の内、最初の15分のレンジブレイクで高値を超えると買い、安値を割ると売るといったものです。例えば、日経平均先物であれば9:00から9:15を基準レンジとし、9:15から12:00を有効範囲としてトレーディングを行います。
以下の例は、最初の一時間を基準レンジとした日経平均先物のオープンレンジブレイクアウトのストラテジーです。
1.ここでは10:03に20,115円の高値に置いた買い注文のシグナルが発生し、利食い目標を20,140円として10:13に達成した一例です。
以下の例は、9:00から10:00を基準レンジとし、利食いと損切りをともに25円とした損益曲線です。
過去25日のパフォーマンスでは大変良い結果となっています。
なぜこの戦略を使うのか
このストラテジーはオープン時点で大量の取引があった場合によく機能し、その点は大変重要であるといえます。トレーダーはオープンレンジのブレイクを、マーケットの買い側と売り側のどちらかが勝ったものとし、それを売買シグナルとみなすからです。
かつて多くの人が同じ戦略を使うことでストラテジーそのものが飽和状態となり、機能しなくなるといったことがありました。
トレードステーションのようなバックテストツールを使うことで、過去のデータでどの時間枠を使うことが最適であるかを知ることができます。以下の表は、9:00を基準として様々な範囲でのオープンレンジブレイクアウトを使った例です。
9:00 to 9:15 -2500
9:00 to 9:30 162500
9:00 to 9:45 162500
9:00 to 10:00 187500
9:00 to 10:15 75000
9:00 to 10:30 37500
利食いと損切りをともに25円としていますが、当然異なる結果が得られます。9:00から9:30を基準レンジとしたものと9:00から10:00を基準レンジとしたもののパフォーマンスが大変よいですが、9:00から11:00を基準レンジとしたものはよくありません。過去のデータから将来を予測することは不可能ですが、どのレンジを使うべきかという「指針」をバックテストは与えてくれます。
フィルタを使うこと
上記のストラテジーは大変シンプルでこれだけを使って一貫した利益を上げることは難しいといえます。いくつかのフィルタを使うことで結果を著しく向上させることができます。
- 日足チャートのトレンド方向にのみトレードを仕掛けます。例えば、下記チャートのように上昇傾向にある場合は売りシグナルを無視し、買いシグナルに従います。
- 指定されたティック数のみ市場が高値を上回った時だけ、あるいは安値を下回った時だけシグナルに従います。これはダマシを防ぐことができますが、一方で反転した時のリスクを増加させることにもなります。
- 出来高が通常より多い場合にだけエントリーする、といった出来高フィルタを用いることも可能です。
-市場心理やニュースを客観的に分析した市場センチメントに従うことです。自分で分析した市場センチメントに一致しないシグナルは無視することで収益性は向上します。
もっと利益を追求したい上級者のためのオープンレンジブレイクアウトに代わる具体的なトレード手法
- レンジを上か下にブレイクすることを予測してその前に、ポジションを持つことです。例えば、9:00から10:00の基準レンジが19,800円と19,900円だったときに、19,890円で買いポジションを持つといった場合です。これはスリッページを減らす効果も働き、いいところでエントリーすることができます。しかし、ブレイクすることは確実であるとはいえないため、危険なストラテジーとなります。なので、より小さい損切り注文を置くことをお勧めします。
- レンジブレイクと反対の方向に仕掛けます。19,800円と19,900のレンジブレイクを待ち、ブレイクした段階の19,925円でトレンドと反対方向の売りポジションを持ちます。このテクニックは、他のテクニカル分析やセンチメント分析に基づき、そのレンジブレイクの収益性が悪いと判断したうえで実行すべきです。
- トレンドの戻りを利用します。レンジブレイクした後に相場が反転する機会を伺います。そして、そのタイミングを計ったのちに、今度はトレンドの方向へポジションを立てます。正しいエントリーを行った場合はリスクを減らし、収益性を高めることができます。
すべての戦略と同じように、最初はデモ口座で入念にテストをし、その後、少しずつ利益が増えるにつれてトレード・サイズを大きくしていきます。また、市場変化に合わせてそのストラテジーを市場に適応させることを怠ってはいけません。
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http://www.protraderjapan.com
1.ここでは10:03に20,115円の高値に置いた買い注文のシグナルが発生し、利食い目標を20,140円として10:13に達成した一例です。
以下の例は、9:00から10:00を基準レンジとし、利食いと損切りをともに25円とした損益曲線です。
過去25日のパフォーマンスでは大変良い結果となっています。
なぜこの戦略を使うのか
このストラテジーはオープン時点で大量の取引があった場合によく機能し、その点は大変重要であるといえます。トレーダーはオープンレンジのブレイクを、マーケットの買い側と売り側のどちらかが勝ったものとし、それを売買シグナルとみなすからです。
かつて多くの人が同じ戦略を使うことでストラテジーそのものが飽和状態となり、機能しなくなるといったことがありました。
トレードステーションのようなバックテストツールを使うことで、過去のデータでどの時間枠を使うことが最適であるかを知ることができます。以下の表は、9:00を基準として様々な範囲でのオープンレンジブレイクアウトを使った例です。
9:00 to 9:15 -2500
9:00 to 9:30 162500
9:00 to 9:45 162500
9:00 to 10:00 187500
9:00 to 10:15 75000
9:00 to 10:30 37500
利食いと損切りをともに25円としていますが、当然異なる結果が得られます。9:00から9:30を基準レンジとしたものと9:00から10:00を基準レンジとしたもののパフォーマンスが大変よいですが、9:00から11:00を基準レンジとしたものはよくありません。過去のデータから将来を予測することは不可能ですが、どのレンジを使うべきかという「指針」をバックテストは与えてくれます。
フィルタを使うこと
上記のストラテジーは大変シンプルでこれだけを使って一貫した利益を上げることは難しいといえます。いくつかのフィルタを使うことで結果を著しく向上させることができます。
- 日足チャートのトレンド方向にのみトレードを仕掛けます。例えば、下記チャートのように上昇傾向にある場合は売りシグナルを無視し、買いシグナルに従います。
- 指定されたティック数のみ市場が高値を上回った時だけ、あるいは安値を下回った時だけシグナルに従います。これはダマシを防ぐことができますが、一方で反転した時のリスクを増加させることにもなります。
- 出来高が通常より多い場合にだけエントリーする、といった出来高フィルタを用いることも可能です。
-市場心理やニュースを客観的に分析した市場センチメントに従うことです。自分で分析した市場センチメントに一致しないシグナルは無視することで収益性は向上します。
もっと利益を追求したい上級者のためのオープンレンジブレイクアウトに代わる具体的なトレード手法
- レンジを上か下にブレイクすることを予測してその前に、ポジションを持つことです。例えば、9:00から10:00の基準レンジが19,800円と19,900円だったときに、19,890円で買いポジションを持つといった場合です。これはスリッページを減らす効果も働き、いいところでエントリーすることができます。しかし、ブレイクすることは確実であるとはいえないため、危険なストラテジーとなります。なので、より小さい損切り注文を置くことをお勧めします。
- レンジブレイクと反対の方向に仕掛けます。19,800円と19,900のレンジブレイクを待ち、ブレイクした段階の19,925円でトレンドと反対方向の売りポジションを持ちます。このテクニックは、他のテクニカル分析やセンチメント分析に基づき、そのレンジブレイクの収益性が悪いと判断したうえで実行すべきです。
- トレンドの戻りを利用します。レンジブレイクした後に相場が反転する機会を伺います。そして、そのタイミングを計ったのちに、今度はトレンドの方向へポジションを立てます。正しいエントリーを行った場合はリスクを減らし、収益性を高めることができます。
すべての戦略と同じように、最初はデモ口座で入念にテストをし、その後、少しずつ利益が増えるにつれてトレード・サイズを大きくしていきます。また、市場変化に合わせてそのストラテジーを市場に適応させることを怠ってはいけません。
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