相場に勝つ!12の基本③
9.過去の値段にとらわれない
投資家やトレーダーは、今の価格と将来の価格の値差で利益を出すものです。過去の値段やチャートの動きにとらわれて錯覚を起こすことがあるので注意が必要です。たとえば、今日の朝、日本のマーケットが開いたときに、113円のロングで入った。現時点は112.40円で、この値段で売るのは嫌なので、112.70円で売り注文を出しておいたところ、どんどん下がって、111円台に突入した。こういうことはよくあることですが、112.70円というかこの値段と現在の値段を比較して、ついさっきまでその値段だったのだから戻るだろういう錯覚を引き起こしているのです。
あくまで、将来の値段を意識し、自然な相場の流れに沿って取引をすることが必要です。
10.上手くいかなければ、相場から離れてみる。
予想がことごとく外れているときは相場から離れてポジションを持たないか、持ったとしても非常に少なくしておくことが重要です。
非常に非科学的な理由でありますが、そもそも、ファンダメンタル分析やテクニカル分析も予想でしかないわけです。
11.迷ったら後悔しない方を選ぶ。
右か左か迷うことはよくあることですが、そもそも、外貨取引とは上がるか下がるかの2社択一なわけですから、相場に入ることや止めることを決めているのであれば、売りか買いかの行動を起こすべきで、何もしないのが最もよくありません。
取引を続けるうちに、こういう局面の場合はこの行動をとるというようなルールが確立され、戦術として磨かれることが重要です。
12.投資と投機
投資家、あるいはファンドが、為替マーケットであれば5円10円の大きな利益を狙い、その結果、企業などの実需家(メーカーなどで外国で得た円以外の通貨利益を円に換えたりする者のことを言う。)のニーズを満たしている行為を「投資」。また、株式で言えば、特定の企業の株を買いその企業の社会的貢献を支援する行為を「投資」ということが通説です。
反対に、外貨であれ株式であれ、ディトレードで瞬間的な売買を繰り返すことを「投機」といい、どちらかというと後者の「投機」は社会的に見て低い立場にあるように捉えられがちですが、ミクロで見れば売買を繰り返す「投機」であっても、連続して繰り返されることで、資金を必要とする企業や国、資本家に対しお金を供給する行為としては「投資」とまったく同じであり、社会的に意味のある行為だといえます。