外為オンラインの「iサイクル注文」を見てみようっと
外為オンラインさんから「iサイクル注文」という新しい注文方法ができたようです。
以前からトラリピに近いものという認識はあったもののいまいちわからなかった「iサイクル注文」。
僕は手動での取引は専らヒロセ通商とJFXばかりなので外為オンラインさんには疎いのですが、ここはせっかくなのでこの「iサイクル注文」を見てみたいと思います(敬称の有無に深い意味はありません)。
外為オンラインの「iサイクル注文」とは
外為オンラインの自動注文サービスには従来の「サイクル注文」と「iサイクル注文」の2種類があります。
ここで基本的なおさらいをしてみると(自分もおさらい)、「サイクル注文」とはトラリピと同じようなものになります。
「トラリピ」はマネースクウェア・ジャパンが提供するサービスです。あの下がったら買って上がったら決済してのですね(縁起良くないですがこちらに記事を書いています)。
初心者でも注文しやすい、取引を開始し出した時期は利益になりやすいということから初心者の間では特に人気の高い商品となっています。
しかし、一定の時期が過ぎて相場が当初のレンジを超えると損失が拡大して最後に破産しやすいという特徴を持っています。
そこで新しくできたのが「iサイクル注文」です。
従来の「サイクル注文」の弱点
従来の「サイクル注文」では画像のように下がったら買って上がったら決済を繰り返すIF-DONE注文でした(「売り」エントリの場合は逆です)。
外為オンラインのホームページでは「レンジ相場に特化」とありますが、現実的なことを申し上げるとこの「レンジ相場」というのが厄介なところです。
「トレンド相場」も「レンジ相場」も後になって始めて分かるもので、経験した方も多いと思いますが、特にトレンドの始まりはトレンドか?だましか?という雰囲気になります。
そして、「サイクル注文」などのトラリピ手法の特徴であり最大の弱点は「損切り」をしないことです。
IF-DONE注文は「損切り」の決済注文も出せますが、決済注文は「利益確定」に使っているため損切りはしません。
これは「サイクル注文」があくまでレンジを想定した手法で、いつかは価格が戻ってくるという前提の上に成り立っているからです。
しかし、昨今の上昇トレンドから見ると、2012年前半までにトラリピを使って「売り」を仕掛けていた人はほぼ全滅していると言っても間違いはないと思います。
「iサイクル注文」はここが変わった
新しく発売された「iサイクル注文」は注文の仕方がIFD-OCO注文に変わりました。
これによってIFD(イフダン)の部分でエントリの注文を出して、OCO(オーシーオー)の部分で利益確定と損切り注文をすることが可能となりました。
「iサイクル注文」が強みとしている「相場に追従する」というのは、この定期的に損切りをしてコツコツドカンの「ドカン」をなくすことだと言えます。
もちろん初心者が毛嫌いする損切りをすることになるので、放置しておけば利益になったかもしれないとう部分は取ることはできなくなっています。
とは言え、コツコツ利益をとってこの円安相場でドカンを食らってブログが停止する多くのトレーダさんのようになるよりは良いとは思いますが…。
「iサイクル注文」にも弱点がある
ここまで「従来比」と良いことずくめに見える「iサイクル注文」ですが、弱点があります。
2014年末まで手数料無料キャンペーンをやっている「iサイクル注文」。
手数料が無料?
手数料…!?
そうです。「iサイクル注文」は手数料がかかります。具体的には1万通貨ごとに新規と決済で200円ずつの手数料がかかります。つまり手数料を入れると約5pipsでトレードをすることになります。
ホームページでは1日3往復で1ヶ月20日営業日でこんなにお得とされていますが、1日3往復トレードするとなるとドル円なら多くても20pipsくらいで利益確定となると思います。
20pipsを取るために5pipsを手数料で支払う、それを1日3回、1ヶ月20営業日というのはなかなか優位性を欠く計算です(コストについてはこちらに記事があります)。
5pips×3回×20日=300pips
手数料だけで1ヶ月間に300pipsも使う計算になります。
そのため数年前のドル円レンジ相場トラリピブームの頃は、おなじくコストが高いトラリピの売買方法を自動売買化してEA(Expert Advisor)で使う人が多くいました。
手数料には悩まされますね…。
まとめ
外為オンラインの「iサイクル注文」を見てみようっと、いかがでしたでしょうか。
手数料の問題もありますが、取引回数を抑える、スワップも狙っていくなど自分なりの改良を加えれば使えるシステムであることには違いありません。
僕も「iサイクル注文」は興味があるので検証しながらやってみたいと思います。
written by すべてがFXになる この記事を筆者のサイトで読む