リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
2009/04/15 15:15更新
・20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数[前週比]
・21:30 米国 3月消費者物価指数[前月比]
・21:30 米国 4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・22:00 米国 2月対米証券投資[ネット長期フロー]
・22:15 米国 3月鉱工業生産[前月比]
・22:15 米国 3月設備稼働率
・02:00 米国 4月NAHB住宅市場指数
・03:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
今晩の米国の経済指標が目白押しですが、21:30の「NY連銀製造業景気指数」、27:00の「地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)」の結果が、NYダウに影響を与える可能性があります。「ベージュブック」とは、全米にある12の地区連銀の各地区の経済状況をまとめたもので、FOMCの2週間前に発表され、個人消費や製造業、サービス、建設、金融、物価・賃金などの状況を説明してあり、次回FOMCの判断材料となるため注目されています。
■今晩の投資ポイント
2009/04/15 15:15更新
昨日は、NY市場で発表された「米小売売上高」が大幅悪化となったことで、100円半ばまで一時上昇していたドル円は98円後半まで売り込まれました。前日に発表された米金融大手・ゴールドマンサックスが好決算だったことを機に、高まっていた米景気に対する楽観論が一気に巻き戻された格好となっています。
さらに、半導体大手インテルの決算も市場予想を上回る好決算になりましたが、NYダウは軟調に推移しています。
こうした逆現象の要因としては、決算の事前見通しは比較的良いとされて、それを見越して買われてきた金融などの決算関連株が決算後は利益確定で売られていることでNYダウが軟調になっていることが考えられます。ですから、決算が予想より悪かったり、発表される指標が悪化内容だったりすると、売りが噴き出す地合いが強いということになります。本日はNY連銀製造業景気指数にベージュブックも予定されていることから、ここで昨日再燃した米経済への懸念を払拭する内容となるのか、はたまたさらに拡大するのかを見極める必要がありそうです。
一方、前日に大きく値位置を上げたユーロも、昨日は一転して全面安となりました。ユーロが売られた要因は、ECB理事会メンバーのオルファニデス・キプロス中銀総裁がユーロ圏のデフレリスクの高まりを指摘し、「ECBは5月以降も行動する可能性がある」と述べたことで、ECBは5月に政策金利を引き下げた(マーケットでは0.25%引き下げるとの見方が多い)後も何らかの金融緩和措置を行うのではとの見方がユーロの重石になりました。このため1.33後半でスタートしたユーロドルは1.32前半まで売られ、円買いの影響を受けたユーロ円は134円前半から130円後半まで3円超の急落となるなど、ユーロ売りの動きが加速しました。
今晩は、米国指標の発表が多いことから久しぶりにドル円を対象として売買します。
■昨日の海外市場の動向
2009/04/15 15:15更新
欧州市場では、日経平均やNY ダウ先物が下落したことを背景に海外ファンド勢の円の買戻しの動きなどが見られ、ドル円は100円を割り込む展開となり、序盤は円買いが優勢。企業決算への警戒感や米・小売売上高が予想以上に悪化するのではとの懸念からドル円、クロス円に利益確定の売りが進みドル円は一時99円半ばまで下落した。
その後、米GSの好決算を受けて欧州株式市場が金融株を中心に上昇すると、円買いの流れも一服し、ドル円は99円後半まで反発した。クロス円も概ね反発する動きを見せたが、ユーロ円は軟調な動きが続く展開となった。オルファニデス・キプロス中銀総裁が追加金融緩和の可能性を示唆したことが、株式市場では好感されたものの、為替市場では金利低下リスクがユーロ売りの圧力となった模様。
NY市場では、予想より弱い「米小売売上高」の結果や米銀の増資を嫌気してNYダウが下落を強め、ドル売り優勢となりドル円は一時99円近辺まで急落。その他クロス円も下げ幅を拡大した。その後は短期筋のショートカバーによってやや値を戻すも、NYダウが指標悪化を受けて下落していることから戻りの鈍い展開となった。
注目のオバマ米大統領の演説では、事前に演説草稿が公開されたが、米経済に「前進の兆しが生まれつつある」と指摘するも新たな方策が打ち出された訳ではなく、市場に失望感が漂った。後半はドル売りが再燃。バーナンキFRB議長の「経済の収縮ペースが和らいできている兆候が見られる」などの発言によって落ち着く場面も見られたが、決算発表への警戒感からJPモルガンなどの金融株が売られたことでNYダウが安値を更新。それに伴ってドルが売られ、ドル円は98.70円台まで大幅に下落した。
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