【書評】[新装版] なぜ選ぶたびに後悔するのか ~オプション過剰時代の賢い選択術(バリー シュワルツ 著)(★5)(その2)
![]() | [新装版] なぜ選ぶたびに後悔するのか ~オプション過剰時代の賢い選択術 著者:バリー シュワルツ 価格:¥1,311 評価:★★★★★ |
足るを知ることが、後悔しない近道
日々、あらゆることに必要になる「選択」という行為を見返すことで、人生は大きく変わります。
非常に重要な内容の本ですので、本書の要点をまとめておきます。
◆選択肢=オプションがありすぎる弊害
・決断に必要な労力が増す
・まちがいやすくなる
・まちがいの引き起こす心理的な影響が深刻になる
◆最高を追及するのか、満足水準で適度に満足するか
賢く選ぶという作業は、目標をはっきりさせるところから始まる。第一歩として、絶対の最高が欲しいのか、それともまずますいいものが欲しいのか、どちらを目標にするのか決めなければならない。
最高の選択を求める「マキシマイザー(最大化人間)」と、適度な満足で納得する「サティスファイサー(満足人間)」を比べたとき、マキシマイザーはサティスファイザーに対して、以下のような性質を持つ。
1.商品の比較にこだわる。これは買うまでも買ってからでもそういえる
2.買うと決めるまでに時間がかかる。
3.自分の買ったものと、他人の買ったものの比較に時間を費やす
4.買った後で後悔することが多い
5.買った後で、買わなかった別の候補についてあれこれ考えることが多い
6.全般に買ったものに対する評価が低い
7.いい出来事をあまり楽しまず、悪い出来事を乗り切るのが上手でない
8.何か悪い出来事が起こった後で、生活の満足感を取り戻すのに時間がかかる。
9.くよくよ考えたり思い煩うことが多い
つまり、マキシマイザーはサティスファイサーに比べて幸せでない。
後悔にとらわれやすいといえる。
◆選んだものに後悔するのはなぜか ~順応(慣れ)の問題
「慣れ」が引き起こす、心境変化 満足への順応 ~喜び→快楽→快適→失望へ
人間はよろこびを経験したいと思うようにできている。消費して、それが目新しいうちは喜びを味わう。だが順応して目新しさがなくなるにつれ、喜びは快楽、そして時期が過ぎるとただ快適になる。快適は快適で結構だが、人間はが求めているのは「喜び」だ。喜びが快適に変るとあとは失望が待っている。
◆過剰なオプションの引き起こす問題を管理するための対策
1..最近下した決断を、事の大小を問わず、見直してみる
2.こうした決断を下す過程で、どんな手順を踏み、いくら時間を費やし、
どう調査し、どういった心労を抱えたかを書き出す
3.そうした作業をするのは、どんな気分だったかを思い出す
4.その作業のおかげで最終的な決断がどのくらいよくなったかを考える
こうして見直してみると、自分の決断に関わるコストをよく認識できるようになり、そのうちに、 一部の決断については、あきらめられるようになる。 あるいは、経験則として、候補のオプションはいくつまで、注ぎ込んでいい時間とエネルギーはここまで、と限界が見極められるようなる。
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written by postin
