EAつくーるの使い方紹介 ver.マルチタイム
ちょっと間が開きましたが、EAつくーるの使い方紹介です。
EAつくーるの詳細はこちらです。
http://fx-on.com/ebooks/detail/?id=5735
今回はマルチタイムに挑戦してみます。
このマルチタイムとはチャートに表示しているのと違う時間足の値を参照する、という感じですかね。
そうすることでどんなメリットがあるのかといいますと、だましを回避できる場合があるそうです。
短い時間足はエントリーのチャンスが多い代わりに、だましがたくさんあります。
長い時間足はエントリーのチャンスが少ない代わりに、だましも割合的には減ります。
そこで、”短い時間足でのエントリータイミングで、上位の時間足を参照してフィルターにする”ということを今回はやってみます。
まずは時間足を決めてしまいます。
15分にしてみます。
裁量で培った経験値もなければ、自分の中で密かに固めていたロジックがあるわけでもないので、このへんは”えいやー!”でやりました。
結果が芳しくなくても、EAつくーるなら簡単に変更してほかのパターンを試せますしね!
続いては売買条件です。
15分足と30分足が同時に、
”ボリジャーバンドの2σを上抜いている” = ”ボリジャーバンドの2σの値がローソク足の値より小さい”
”RSIの値が70以上だったら”
買いポジションを持つ、というのをポジション1に作ってみます。
条件1はこんな感じです。
現在の時間足としていますが、オプションで15分足以外では動作しないように設定しました。
なのでこの場合は”現在の時間足=15分足”なのです。
もちろんここで15分足を選択していただいてもかまいません。
計算位置は、1本前の足(確定している状態で一番新しい足)までにしました。
若干出遅れるかもしれませんが、だましを減らしたいからです。
続いて条件2で30分のボリジャーバンドをです。
フィルターにしたいので、条件1に対して条件追加します。
時間足を30分にすることで30分足の値を参照するのですが、ここで注意していただきたいことがあります。
計算位置です。
15分足と30分足だとできあがる足の数が違います。
30分足が1本できる間に15分足は2本できます。
なので、ずれが生じないように30分足では0本前にしてあります。
あとは同様に、2つの時間足のRSIをフィルターに使います。
こんな感じですかね。
せっかくなので買いポジションの決済条件も作ります。
とりあえず、ローソク足がボリジャーバンドの2σを下回っていたらにします。
あとは完全に反対条件で、売りポジション用も作ってみます。
これで作成!
した結果がこちら...
惨敗...orz
なんでこんなにも右肩下がり!
しかも半年でこの取引回数!!
つまり無限ループの可能性が!!!
1本前のろうそく足が、15分足ボリジャーバンド2σより上
今のろうそく足が、15分足のボリジャーバンド2σより下だけど、30分足のボリジャーバンド2σより上
このような場合はティックが動くたびにエントリーとクローズを繰り返し、ひたすらスプレッドをお賽銭としてささげてしまいますね^^;
そうならないようにver1.13追加されたのがこちらの機能
・ローソク足1本の中でエントリーする回数を1回のみ制限する機能の実装(オプション機能から設定可能)
すばらしいですね。
私のようにあやふやなロジックでも救済してくれるシステムですよ。
これを追加して、ロジックもちょっといじって、と
ぜんぜん勝てない...orz
そんな簡単に必勝EAができたら苦労はしないということですか。
いや、それでもさっきよりも格段に勝率は良いです。
これが30分足と1時間足のだったらどうだろう!
通貨ペアを換えてみよう!
オシレータはCCIの方が相性がいいかも!
決済条件をエントリーの逆じゃなくて、別のものにしてみよう!
などなど、いろいろと湧き上がるものを試してみます。
修正や調整が簡単なのも、EAつくーるの利点ですしね。
それでは皆様も、EAつくーるをいじり倒してみてくださいね~
おまけ
EAつくーるで作成したEAだと、パラメータの入力に表示される項目が多いと感じた方もいるかもしれません。
ソースをいじったことがある方には不要かもしれませんが、少しさっぱりさせる方法を紹介します。
ソースコードの中で、パラメータの入力でパラメータを変更できるようにするための文字列があります。
それが”extern”です。
このexternを消すと、MT4上ではパラメータを変更できなくなりますが、表示もなくなります。
変更しないだろう項目は消してしまうのもありです。
先ほど作例であげたものだと、64項目もパラメータ入力のところにありました。
でも実際に使うのはボリジャーバンドとRSIの計測期間だけかな、というわけでほかのものは消しました。
その中の一部分ですが、例としてそのやりかたです。
左上の2~4行目は、上から
条件7のボリジャーバンドの偏差
条件7のボリジャーバンドの表示移動
条件7のボリジャーバンドの計算位置
条件7のろうそく足の計算位置
です。
これらはMT4上での変更はしないので、externはいらないです。
同様に×をつけたexternは消します。
あとは横線で1行全部消してあるものなのですが、それぞれ
条件8のボリジャーバンドの計算期間
条件6のRSIの計算期間
です。
これは、条件7と8のボリジャーバンドの計算期間は同じで問題ないので、下のように変えました。
extern int Band_Period8 =21; を消す。
Band_Period8 となっていた部分を Band_Period7 にする。
同様にRSIも修正しました。
これで、条件7と8のボリジャーバンド計算期間と、条件5と6のRSI計算期間が同じになりました。
たとえばパラメータの入力でBand_Period7の項目を変更すると、条件8の期間も一緒に変わります。
EA作成 ⇒ コンパイル をすぐにするのではなく、このように少し手を加えてみるのもいいかもしれませんね。
あ、手を加える前には必ずセーブをしておきましょう。
違うところもいじってしまって、エラーが起きてはもともこもありませんので^^;
written by fx-on.com