リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
2009/03/19 16:17更新
・18:30 英 国 2月マネーサプライM4・速報[前年比](前回+17.5%)
・19:00 ユーロ 1月鉱工業生産・季調済[前月比](前回-2.6%予想-1.5%)
・20:00 カナダ 2月消費者物価指数[前月比・前年比]
・20:00 英 国 3月CBI製造業受注指数(前回-56)
・22:00 ドイツ ウェーバー独連銀総裁講演
・21:30 米 国 週間新規失業保険申請件数(前回65.4万件)
・21:30 カナダ 12月国際証券取引高(前回-28.35億加ドル)
・23:00 米 国 3月フィラデルフィア連銀景況指数(前回-41.3予想-40.0)
・23:00 米 国 2月景気先行指数[前月比](前回+0.4%予想-0.6%)
・23:30 米 国 タルーロFRB理事講演「銀行規制」
本日の注目材料は、NY市場で23時に発表予定の「米3月フィラデルフィア連銀景況指数」となります。事前予想は約18年ぶりの低水準を記録した前回から改善が見込まれるものの、景況判断の分れ目のゼロを依然大きく下回り、アメリカ経済の不振は続いていることを改めて示すとみられています。
予想よりも悪い場合には、昨日のFRBの決定(長期国債の買い入れ)を受けて加速したドル安が一段と進行する可能性がありますので、特に23時の発表以降の値動きには注意が必要です。
また、本日から明日にかけてEU定例首脳会議が開かれ、国際通貨基金(IMF)の融資能力拡大が議題に挙がる模様でこちらにも市場の関心は集まっています。
■今晩の投資ポイント
2009/03/19 16:17更新
昨日のFOMCでは政策金利が予想通り据え置かれましたが、FRBが長期国債の買い取りを発表し、6カ月以内という期限までつけたことで米長期金利は暴落、そしてドルは暴落となりました。相対的にユーロドルはすさまじい暴騰となり、ユーロ円もつれて129.882円と昨晩の高値を更新しています。ドル円は21日線を下回って弱気に転換しています。一方のダウはさらに続伸と、株高→リスク志向→ドル安の逆回転が顕著になってきています。
ドル円については、昨晩FOMCの声明後に95円台後半まで一気に2円以上売られただけにある程度の買い戻しは入るでしょうが、ドル売り中心の展開は今晩も継続しそうです。96円台からは上値の重い展開になると思います。ユーロ円は、ドルが売られるとユーロドルのペアでユーロ買いとなる反面、ドル円で円買いとなるため、その板ばさみでユーロドルほどドルと真反対の動きにはなりづらく、局面局面で動きの強い方に影響を受けることになります。
ユーロ円は、本日9時台に 130.367円の高値をつけたあと、利益確定売りやユーロ圏の景気悪化を意識したユーロ売りや国内輸出企業などの円買いで、14時台には昨晩の24時台の安値に並ぶ128.237円の安値まで下げています。今晩は、ドルに買い戻しが入るのか、さらに売られるのかで相場の流れが決まりますが、ユーロ円に関しては素直に方向が出た方に準じた売買を行う予定です。
■昨日の海外市場の動向
2009/03/19 16:17更新
昨晩の欧州市場では、FOMCの結果発表を控える中で模様眺めの動きとなりドル円は一時98円後半まで上昇する場面も見られたが、99円を前にして売りも多く98円半ばの水準で推移。クロス円も全体的には小動きな展開となったが唯一ポンド円は急落。英MPC議事録への思惑や英1月失業者数の大幅悪化を受けて一時136円半ばまで下落しその後も軟調な推移となった。
NY市場では、FOMCを控えて警戒感が高まったことからポジション調整の動きが見られ、ドル円は98円を割り込む動きとなった。リスク許容度の高まりによって集まっていたクロス円の買いポジションを解消する動きも見られクロス円も下落。このところ上昇基調にあった原油が軟調な推移となったことで資源国通貨に売りが出たとの観測もあった。
注目のFOMCでは、政策金利は事前予想通り据え置きとなった。しかし、声明にて最大3,000億ドルの長期国債の買取を決定したことが伝わると、米国債利回りの急低下からドルが対主要通貨で急落。市場では、今回は長期国債の買い入れは見送るとの見通しが多かったため、円など対主要通貨でドル売りが膨らんだ。政策発表直前に98円前半まで買い戻されていたドル円は、一気に96円割れまで急落するとその後も96円近辺で弱含んだ。
一方クロス円は、ドルの急落に一時下ヒゲを出す急落となったが、FRBが緩和策を決定したことでNYダウが急反発したことで底堅い動きとなった。ユーロ円が128円の安値から129.80円まで値を上げ、ポンド円は 135.24円の安値から137.44円まで反発となった。その後米ドル円は96円台前半で小動きな展開でNY市場の引けを迎えている。
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