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今週の投資アドバイス(週間のレンジ売買)

■今週の想定レンジ ■ドル円の今週の想定レンジ:96.00円~101.00円 ドル円は、日足・一目の雲を抜け1/6の高値の94.673円を突破したことで12/17の安値87.139円と1/21安値87.154円とのダブルボトム形成に成功。2/26には98.721円で年初来高値を更新。テクニカル的には上値を追う堅調な相場継続が示唆され、一時的ではあっても100円の大台を回復し、短期的には200日移動平均線(2/27時点、:100.324円)を目指すものと思われる。下値は21日線がサポートしているが、ここを割る局面があれば心理的なフシ目となる96円前後が抵抗ゾーンになると思われる。 ■ユーロ円の今週の想定レンジ:121.00円~129.00円 ユーロ円も円売りの流れに乗り、日足一目の雲を上抜けし先週126.100円の高値をつけているが、年初来高値128.637円を上抜くまでには至っていない。ドル円が100円台に乗せる局面に向かえば、年初来高値トライの動きになることが想定される。ここを抜ければ、130円の大台乗せも視野に入ってくる。ドル円でドル売りの流れになれば、下値は121円台後半までの下ブレが想定される。 ■今週の相場見通しと投資のポイント ■ドル円の先週の動向 2/23(月)は、米シティーグループの国有化の思惑で92円台に下落後、政府出資最大40%の報道で94.92円迄急騰。2/24(火)は、95円台に乗せテクニカルな買い強まり、NYダウの急反発でクロス円上昇。97円手前まで連れて続伸。2/25(水)は、過去最大の日本の貿易赤字や過去最低の米中古住宅販売によるリスク回避により97.80円へ続伸。2/26(木)は、弱い米耐久財受注等が一段とリスク回避のドル買いを強め、昨年11/10以来の高値98.73円を示現。2/27(金)は、米財務省による米金融機関大手シティグループの優先株を普通株に転換するとの報道や米第4四半期GDPが大幅に下方修正されたことを嫌気してNYダウが下落したことを受けて、96円台後半へ急落。その後、2月シカゴ購買部協会景気指数や2月ミシガン大学消費者信頼感指数が小幅上方修正されたことでNYダウが下げ幅を縮小すると98円台前半まで買い戻された。終盤月末を控えたレパトリも絡んで97円台半ばで取引を終えている。 ■ドル円の今週の見通し 2月初めからリスク資産回避の動きを中心にドルの上昇が続いていますが、先週1週間で5円以上の上昇が進み、100円の節目が近づいたこと、米国の一部からこのところの円安を歓迎しない向きの発言などもあり、ドル買いを進めにくい状況になってきています。市場関係者の間では、今週は投機筋の円売りが一巡、年度末を控え機関投資家が海外資産を売却して円に戻す動きが出て、先週までの急激な円安ドル高が一服となり、利益確定売りの流れになるという見方も出始めています。しかし、日本経済の急速な悪化や今後予想される政治的な混乱等を材料に円離れが急速に進展し始めていることから、ドル円の上昇に対する抑止力が弱まっている点を踏まえると、リスク資産回避の動きが強まるとさらにドル買いの流れが進むことが想定されます。一時的に100円ワンタッチの可能性は高いところですが、そこからどれだけ上値を伸ばせるかが注目となります。米国経済指標は、今週も注目材料が目白押しですが、特に3/6発表の「2月雇用統計」に注目が集まっています。市場では非農業部門の雇用者数が前月比60万人を超える大幅な減少になると見込まれていますが、さらに悪化すればドル売りにつながる可能性もあります。 ■ユーロ円の先週の動向 ユーロ円は、2/23(月)は、米金融システム不安後退で122円手前に上昇したものの、オーストリアの格下げが懸念され反落。2/24(火)は、バブル経済後の最安値を更新した日経平均などを嫌気した円売りが強まり、124円台後半へ急騰。2/25(水)は、堅調に推移して125円台に乗せるものの、英・米経済指標の悪化を受けて123円台前半に反落。2/26(木)は、対ポンドでのユーロ買いを背景に1/8以来の高値126.09円を付けたものの、買い一巡後は反落。2/27(金)は、ドル円の利食い売りや週末のポジション調整の動きから反落。122.153円の安値をつけたあと切り返し、夜にかけ124.736円の高値まで戻すものの、終盤は上げ幅を縮小し123.528円で引けています。 ■ユーロ円の今週の見通し 今週のユーロ円は、政府の景気支援策などを背景に2/26発表の「独3月GFK消費者信頼感調査」が予想を上回り、「独2月失業者数」が予測を下回るなどの明るい材料が多く堅調に推移。米政府のシティ株取得観測など金融システム安定化期待を背景に株価が上昇しており、ユーロ買い優勢の展開は今週も続くことが想定されます。さらに、3/5に英中銀(BOE)が政策金利を0.50%とした場合、利下げ打ち止め観測からポンド円が上昇すれば、ユーロ円も連れ高となることが予想されます。ユーロ圏でも3/5のECB理事会での0.50%利下げは織り込み済みですが、トリシェECB総裁が今後の金融緩和を示唆する発言を行えばユーロ安につながる懸念はあります。