リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
・16:00 独 第4四半期GDP、国内需要、輸出入
・18:30 英 第4四半期GDP、個人消費、輸出入
・24:00 米 中古住宅販売件数
24:00(米)バーナンキFRB議長下院金融サービス委員会にて証言「金融政策」
今晩は、欧州市場で「ドイツ第4四半期GDP・改定値」が予定されており、第3四半期に続いて今期も大幅な下振れ予想となっています。また「英第4四半期GDP・改定値」は、3月BOE政策金利発表で追加利下げが懸念される中、前回値よりも下回る予想となっているため悪材料となるかが懸念されます。米国では、「1月中古住宅販売件数」の発表が控えています。先だって発表された住宅関連指標が改善されたことから、本指標も改善の余地が期待されており、ドル相場の更なる押し上げ材料となるかに注目したいところ。
その他、「オバマ大統領による演説」や「バーナンキFRB議長の議会証言」にも注目。特に「バーナンキFRB議長の議会証言」は昨日も行われており、相場が動く大きなキッカケとなりました。
■今晩の投資ポイント
ドル円は、NY市場においてすでに3週以上連続で上昇し続けています。それも指標の悪化やNYダウの下落をまったく無視して強引に買い上げられています。欧州もそれを受けて買い先行となってユーロ円始めクロス円全般、日々の高値を更新する日々が続いています。
逆に昨日の市場では円が全面安。これまで円は、リスク回避先として買われていましたが、日本経済の急速な悪化(2008年10-12月期の実質GDPは年率-12.7%となり、1974年以来のマイナス率に)により、円の評価が低下してきています。また、昨年夏以降、リスク回避目的に円が買われ、ドル円やクロス円の売りが続いていましたが、最近の株安を受け、円買いポジションを解消する動き=ドル円・クロス円の買い戻しが強まっていることも円安が進行している要因とみられています。円買いポジションの解消が一巡すると、円安の進行が緩やかになり反転する可能性がありますが、解消が続いている間はドル円・クロス円は一段と上昇する可能性があります。
ドル円は上昇モメンタムの加速が見られ、100円トライの可能性が出始めていますが、97円ラインという値位置は国内輸出企業の1-3月の想定レートを超えてきており、この後は実需に絡んだドル売りオーダーが持ち込まれる可能性も否定は出来ません。リスク回避の動きが落ち着きつつあるだけに急落という動きは想定しづらいものの、調整を含めて下押しする場面は想定しておきたいところです。
上記はドル円の見通しですが、現在のユーロ円の上昇の牽引力がドル円の上昇であることから、今晩のユーロ円の見通しと致します。
■昨日の海外市場の動向
昨日の欧州市場では、東京市場からの円売りが継続。先日の国内10-12月期GDPの大幅悪化や政局不安を嫌気した円売りが優勢だった。NY市場でもドル円が一段高。NYダウ先物やNYダウの上昇を受けてさらに円売りが進行。バーナンキFRB議長が議会証言で銀行国有化を否定したことや来年以降の景気回復に言及したことも好感。昨年11月以来となる96.90円レベルまで値を上げた。クロス円も大幅上昇。米株高を背景にユーロ円が124.70円レベル、ポンド円が140.60円レベル、ユーロドルが1.2870レベルまで高値を更新した。
この日発表された経済指標では、「米2月消費者信頼感指数」が過去最低を記録。「米2月リッチモンド連銀製造も市場予想」を下回ったが、為替への影響は限られた。
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