金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1960号/加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02323
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超人気ファンドの功罪、予想外の反響

こんばんは

たろけんです。


先日お送りした

「資産1千200億の超人気ファンドの功罪」

ですが、
僕の予想に反する反響がありました。


もしまだお読みで無ければ、ブログにもアップしていますので
まずはこちらをお読み頂ければと思います。

資産1千200億の超人気ファンドの功罪


まず1点、皆様に謝らないといけないことがあります。


それは

 僕の説明が拙(つたな)くて誤解を与えている恐れがあること

です。


この点、とある読者様からも「厳しいご指摘」を頂きましたので
早速今日は「もう少し分かりやすく」
ご説明したいと思います。


カバードコールなんて興味無いよ、とおっしゃられる方も、
投資家として外せない重要なポイントもお話しますので、
是非最後までお付き合い頂ければ、と思います。


さて、先日お話した
海外REITカバードコール戦略付き
ファンドの件ですが、


ひとえにカバードコール型といっても、
様々なファンドが存在します。


大雑把には原資産にコールオプションの売りを
組み合わせた戦略ですので、
それをどのようにオペレーションしていくかによって
ファンドの性格付けを様々にコントロールできるわけです。


ただ、ここで個別ファンドの詳細に踏み込んでも
僕が伝えたい本質を誤ってしまいますので、
一般論としてリスクをどう捉えるべきか?
に焦点を絞ってお話ししたいと思います。


まずはSBI証券のページに分かりやすい説明がありましたので、
こちらを御覧ください。

SBI証券 カバードコール型ファンド特集



カバードコール型ファンドは、
原資産とよばれるもの、僕の先の例では海外REITが原資産、
に対して、それをカバーする形で
コールオプションを売ります。


オプションに不慣れな方は、もうこの時点で
頭が混乱されてしまうかも知れませんが、
要は上記ページの中腹あたりにある
紫のグラフのような動きとなるとご理解ください。


このグラフは横軸が原資産(海外REIT)の値動き、
縦軸が「原資産+コール売り(≒ファンド)」
の価格となります。


これを見ていたただければ分かると思いますが、
海外REITが上昇(右に行く)すると、
途中まではファンド価格も上昇しますが
一定以上より上は上昇がストップします。

逆に、海外REITが下落(左に行く)すると、
一定まではプラスを維持していますが、
その後はどんどんマイナスになっていきます。


このように、

「プラスの利益は限定されている」

にもかかわらず

「マイナスの損失は限定されていない(0付近までいく)」

という、

 偏った戦略である


ということがご理解頂けるかと思います。


なお、ここまでの説明は「分かりやすさ」を優先しており、
細かい部分は説明をバッサリ省略していますが、
そこはお許しください。


全てを説明しようとするとそもそもオプションとは?
という話からはじめなければならず、
収集が付かなくなりますし、
僕がお伝えしたい本質から外れていきますので。


僕がここでお伝えしたかったことは、
いかにも難しそうな(実際理解の難しい)戦略を
採用しているファンドだ、という点です。



さて、ここまでのご説明で僕の読者であれば
さすがにカバードコールファンドは色々な意味で難しい、
というご理解をされると思いますが、

その判断は実際正しいわけです。


特に、僕が前回のメールでも指摘したように、
当該ファンドはREIT指数に負けています。

ですがこのようなファンドに


 1200億円もの資産が積み上がっている


という悲しい現実があるわけです。

もちろんこれは氷山の一角ですから、
実際にはもっと大きな資金が
「難しい」ファンド群に流入し続けているわけです。



ここが非常に恐ろしい点というか、
投資という世界のまさに「負」の一面だと
僕は思います。


こんな商品が
なぜここまで売れるのか?


答えはシンプル。


 マーケティング戦略

にあります。


カバードコール戦略の販売側のマーケティング的な旨みは、


・カバードコール戦略というなんだか高尚な響き
・カバーするんだから、なんだか守られてそうな雰囲気
・オプションってなんだか凄そう
・オプション「プレミアム」という語感


というプラスのイメージが使えるという点に加え
日本人(特に高齢者)の「超分配好き」という特性も
狙っているように思います。


確かにプレミアムと聞くと「プレミアムモルト」とか
なんだか高級で美味しそうなイメージがあります。


僕もプレミアムは嫌いではないです(笑)


ですが、こと投資に関していうなら、
そこはイメージに惑わされないよう、
厳しくチェックする必要があるわけです。


大切なポイントですのでもう一度書きますが
当該ファンドはREIT指数に負けています。


指数に負けててプレミアムもクソもないだろ、
ということがきちんと理解できないといけないわけですね。


投資家としては。


おっと、下品な言葉で失礼いたしました。
少々熱くなっているようですね^^



残念ながら、アクティブファンドの大半が
指数に連動するパッシブファンドに負けているというのが
過去の歴史です。

我々が過去の歴史から学ばないといけないとすれば、
アクティブ型には基本手を出さないというのが
正しい判断になります。


しかし、それが人気上位ファンドであるという事実は
投資家として見過ごしてはならんと思うんです。

他山の石、的な意味で。


もしどうしてもこうした戦略に投資してみたい
という場合であれば、


 自ら組み合わせる
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ことをお勧めします。


例えば海外REITカバードコール戦略ファンドではなくて、



1.海外REIT指数連動型ファンド(パッシブ)



2.海外REITオプションだけを使ったファンド(アクティブ)


を自分でチョイスして両方持つ、ということです。


この場合、

1のパフォーマンス



2のパフォーマンス

が丸裸になりますから、
それぞれできちんと利益が出せそうかどうか、
カバードコール型ファンドよりも判断が容易になるはずです。


とはいえ、
1はいいとして、2で良いパフォーマンスのファンドがあるか?
というと、残念ながらほとんどないと思いますけどね…。




どんぶり勘定というのはやはりよろしくない、
ということですね。


今日の僕のご説明でまだ分かりにくい、
ということがありましたら、
遠慮無くメールください。



そしてこの件に関し、
また別のご質問を頂いております。



今回は長くなりましたので、
次回改めてお伝えしたいと思います。


written by たろけん