今週の書評 日本テクニカル分析大全 日本テクニカルアナリスト協会編
日本テクニカル分析大全 日本テクニカルアナリスト協会編 日本経済新聞出版社 ¥7020


5つ星評価
✩✩✩✩✩
書評
厚さ4センチ少しのハードカバー。
一見すれば辞典のような感じですが、中身は読み物として読めるものです。
著者は、いわば相場界の重鎮と言われている方々でしょう。
これまで紹介してきた書籍の著者もチラホラと。
ただし、テクニカル分析を書いているものですから、いわゆる「ランダムウォーカー」の方たちは入っていません。
それの良し悪しは別にして、もしも相場に関わるようになって、ある程度の時間を使い経験をした時に、
「自身の中に体系づけられたものがあるのかどうか」
という点は、どんな流儀であっても必要かなと思います。
それがいわゆる「ルール」だからでしょう。
もし、その背景をテクニカルというものに求めるということであれば、この書籍は今のところ確固たる位置のある書籍だと思います。
俗っぽく言えば、
値段と内容のバランスは文句がありません。
高いと思う方もいるかもしれませんが、このくらい偏りなく、また基本的なこともしっかりと踏まえ、総合的に書かれている書籍は他にありません。
ただ、こうした「大全」とか「大辞典」的なものにありがちですが、限られたスペースの中である程度網羅することが求められるために、基本の基本はずばっと飛ばしていたり、執筆者の力関係かどうかはわかりませんが
「この理論にここまでページを割くのかあ・・・」
という部分はちらほらですが見られます。
また、モノの書き方として一つ苦言を呈すれば、
「世間一般では〇〇〇という理解がされているが、実際は■■である」
という、書き方をする際の、前半の〇〇部分が非常に長いために、実際の真実というべき■■が薄くなってしまっている箇所もありました。
ここは気になるところ。
肯定的な側面は枚挙に暇がなく
きちんと筋の通った章立てになっていますし、取り上げられているテクニカルも、突飛なものではなく既に定着しているもの、そして日本で独自に発展してきたもの、と取り上げられています。
サイクル論などの理論にも触れているし、ファンダメンタルズとの兼ね合いにも触れています。
まず難癖のつけようはありません。
想定される読者層ですが、
そもそもこの書籍は、「日本テクニカルアナリスト協会」が認定している「認定テクニカルアナリスト」の教材として指定されているものです。
まったく相場や経済に触れていないという場合にはわかりにくい書籍かと思います。
例えて言うなら、法律の判例集みたいなもので、
「基本的な用語や基礎知識は持っている上で、主として細かな点などの確認のために使用する」
という感じの一冊です。
テクニカルひとつとっても、何も知らない人がそのテクニカルを学ぼうとして読むというより、
ある程度知っている人が、その知識を確認するために使うためのものだと思います。
ですので、実際相場に関わっている方で、自身の知識をきちんとまとめておきたいというような、ちょっとかわった立ち位置の方むけでしょう。
言うまでもなく、「手法本」ではありませんが、フォーメーション分析をはじめとして、テクニカル分析の方法が書いてあるわけですから、知っていくにつれて、「使い方」に関する造詣は深まるかもしれません。
長く相場に関わる方なら、確認のために手元に置いても良いかと思います。
written by とんぼ
5つ星評価
✩✩✩✩✩
書評
厚さ4センチ少しのハードカバー。
一見すれば辞典のような感じですが、中身は読み物として読めるものです。
著者は、いわば相場界の重鎮と言われている方々でしょう。
これまで紹介してきた書籍の著者もチラホラと。
ただし、テクニカル分析を書いているものですから、いわゆる「ランダムウォーカー」の方たちは入っていません。
それの良し悪しは別にして、もしも相場に関わるようになって、ある程度の時間を使い経験をした時に、
「自身の中に体系づけられたものがあるのかどうか」
という点は、どんな流儀であっても必要かなと思います。
それがいわゆる「ルール」だからでしょう。
もし、その背景をテクニカルというものに求めるということであれば、この書籍は今のところ確固たる位置のある書籍だと思います。
俗っぽく言えば、
値段と内容のバランスは文句がありません。
高いと思う方もいるかもしれませんが、このくらい偏りなく、また基本的なこともしっかりと踏まえ、総合的に書かれている書籍は他にありません。
ただ、こうした「大全」とか「大辞典」的なものにありがちですが、限られたスペースの中である程度網羅することが求められるために、基本の基本はずばっと飛ばしていたり、執筆者の力関係かどうかはわかりませんが
「この理論にここまでページを割くのかあ・・・」
という部分はちらほらですが見られます。
また、モノの書き方として一つ苦言を呈すれば、
「世間一般では〇〇〇という理解がされているが、実際は■■である」
という、書き方をする際の、前半の〇〇部分が非常に長いために、実際の真実というべき■■が薄くなってしまっている箇所もありました。
ここは気になるところ。
肯定的な側面は枚挙に暇がなく
きちんと筋の通った章立てになっていますし、取り上げられているテクニカルも、突飛なものではなく既に定着しているもの、そして日本で独自に発展してきたもの、と取り上げられています。
サイクル論などの理論にも触れているし、ファンダメンタルズとの兼ね合いにも触れています。
まず難癖のつけようはありません。
想定される読者層ですが、
そもそもこの書籍は、「日本テクニカルアナリスト協会」が認定している「認定テクニカルアナリスト」の教材として指定されているものです。
まったく相場や経済に触れていないという場合にはわかりにくい書籍かと思います。
例えて言うなら、法律の判例集みたいなもので、
「基本的な用語や基礎知識は持っている上で、主として細かな点などの確認のために使用する」
という感じの一冊です。
テクニカルひとつとっても、何も知らない人がそのテクニカルを学ぼうとして読むというより、
ある程度知っている人が、その知識を確認するために使うためのものだと思います。
ですので、実際相場に関わっている方で、自身の知識をきちんとまとめておきたいというような、ちょっとかわった立ち位置の方むけでしょう。
言うまでもなく、「手法本」ではありませんが、フォーメーション分析をはじめとして、テクニカル分析の方法が書いてあるわけですから、知っていくにつれて、「使い方」に関する造詣は深まるかもしれません。
長く相場に関わる方なら、確認のために手元に置いても良いかと思います。
written by とんぼ