【フジトミ】トウモロコシは続伸し、サヤを買われる
(東京原油・石油製品)
16日の東京原油・石油製品はガソリン期近の急伸が支えになって下げ渋りをみせた。原油期先7月限は前日比40円安の3万8700円、ガソリン期先8月限は同180円高の5万2650円、灯油期先8月限は同40円高の4万7660円。
東京原油は円高進行もあり、軟調地合いが目立っていたが、対照的に東京ガソリンは買い進まれ、原油はこのガソリン高を好感して下げ渋っていた。10時台に円高がかなり進行したものの、ガソリンの堅調地合いもあり、円高に対する反応はイマイチ。東京ガソリンは期近限月が急伸している。天候回復によるガソリン需要を期待しての期近の急伸とも想定されるが、上げ過ぎは否めない。このため、東京原油は下げ渋りをみせており、夜間での修正安も警戒される。さて、海外原油はボックス圏で推移しそうで、トレンド形成は考えにくく、逆張りスタンスが無難。
(東京貴金属)
16日の東京金はNY金の急伸を受けて続伸。金期先12月限は前日比13円高の4501円、白金期先12月限は同36円高の3699円。
東京金はNY金の上伸を好感して続伸し、4500円台で推移することに。NY金の上げ幅拡大もあり、4512円の高値を10時台に示現した。ただ、急ピッチの円高が重石となり、その後、上げ幅は縮小している。NY金は1240ドルに抵抗をみせたが、欧米時間帯では地政学的リスクが認識され、1240ドル台に水準を切り上げるとみられる。NY金の強調地合いもあり、東京白金も上伸し、3700円を示現した。金の強調地合いが予想されるだけに白金の売りは避けたいところ。
(東京ゴム)
16日の東京ゴムは波乱含みの中、下落。期先7月限は前日比3.5円安の316.2円。
時間外の上海ゴム安を嫌気して朝方から売りが先行し、朝方に313.5円の安値を示現した。10時に再開した上海ゴムの下げが限定的だったこともあり、買い戻しに先限は320.0円まで買い直される場面も。プラス圏の動きは予想外だったともいえる。ただし、320円が壁になり、その後は円高・株安を嫌気して軟調地合いを強いられていた。それでも円高進行でも下げはイマイチ。積極的な仕掛けが見送られているためでもある。明日も朝方中心の取引になりそうだ。14時半過ぎには上海ゴムの小幅安に動意して319円台後半まで戻した。引け味は悪くないが、一層、時間外の上海ゴムの動きが注目されることになる。
(東京トウモロコシ)
16日の東京トウモロコシは続伸も、円高で上げ一服。期先1月限は前日比100円高の2万3250円。
東京トウモロコシの新甫3月限が発会し、サヤを買う動きに。シカゴ新穀のサヤを買う動きをみせているだけに、この動きは予想されたこと。ただ、前日まで先限だった1月限は乗り換えの動きのため、上げは抑制され、期待外れの上昇にとどまっていた。新甫発会した3月限は2万3510円まで買い進まれたが、円高進行と再開したシカゴコーン安も影響して買いは一服。期先1月限も値位置を切り上げ、上げ幅を縮小していた。再開したシカゴは反落しているが、新穀12月限の4ドル前後での下値固めをみせるかどうか注目。
(東京米国産大豆)
16日の東京一般大豆は。期先12月限は前日比500円高の5万0300円。
新甫2月限が発会したが、かなりサヤを買われ、5万1440円で発会した。シカゴ反発も支援材料になり、サヤを大幅に買う動きとなったが、シカゴの新穀限月の下ザヤを踏まえると、買われ過ぎとみる。発会した後、なかなか成立せず。買いの気配値がかなり下値にあったためで、それだけサヤが買われ過ぎたといえる。
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written by HK