ヘッジファンドの就職事情その2~投資銀行の面接対策
さて、ヘッジファンドにいくならまずは登竜門として入っておきたい投資銀行・証券会社だが、この面接は熾烈を極める。
特に昨今は、新卒だとまず東大・京大・早慶以外は足切りが普通だ。
バックオフィスや、一部のセールスだと上智やお茶からかわいい英語のべらべらな女の子が入る場合もあるが、投資銀行部門、トレーダー、リサーチではまぁ基本足切りと思ってくれていい。
では内定に必要な要素は何かということを、新卒と中途にわけて書きたい。
新卒:学歴、コミュニケーション力
中途:経験
新卒に関しては、まずは学歴だ。これは、会社は否定するだろうが、かなり重要視されている。学歴は関係ないというが、学歴は、(あって当たり前であって、学歴が高いからといって選考には)関係ないというだけの話だ。
基本金融は確率論を重視している。優秀な大学に優秀な人材がいる確率が高いのは当たり前であり、学歴はないけど実は優秀というダイヤモンドの原石をわざわざ高い採用費を使って発掘するような手間はしないわけだ。
で、取り上げられるのがコミュニケーション力で、これはいわゆる仕事における、意思疎通力だ。友達1000人いるよ、とかの話ではなく、どれくらい相手の意図を瞬時に汲み取れるか、ぱっぱと返答できるか、そういう所をみている。
まぁ新卒はいろんな就活サイトとか、先輩の話とか聞いて本気の人はしっかり対策しているだろう。こっちも対策していることありきで面接に臨むので、それでいい。あとはもう相性だろう。
わざと対策とかせず、型にはまらないエキセントリックな体裁で面接に臨んでくる奴もいるが、時間の無駄なので、そういう変わったことをしたいやつは受けない方がいい。なんだかんだ金融はステレオタイプな会社だからな。
中途に関しては、もう経験しかみられない。その分新卒よりも門戸は開かれている。
英語でビジネスができることは当然として、当該業務に対する直接利用できるなんらかの見識があれば、基本的にはするすると面接は上がっていけるだろう。
投資銀行部門なら、弁護士や会計士なんかは優遇されるし、セールスだとやはり営業経験者は優遇される。トレーダーになりたいなら、まぁ悪いことは言わないから、新卒のうちからどっかしらの証券会社か投資銀行でなんとかトレーディングにかかわる部署にいれてもらわないと、基本的には道が断たれたと思っていい。(基本的には、なので勿論例外はある。たとえば賢いコンピュータのエンジニアがトレーダーに転職した例を間近でみたことがあるので)
そして、ここからが重要な点だが、ヘッジファンドに行きたいのであれば、必ずフロントに入らなければならない。
トレーダー、セールス、リサーチ、そしてIBD(投資銀行部門)。このどれかに入って、あとはヘッドハンターに頼んでいくしかないだろう。
さて、投資銀行の部分はこれくらいにしよう。さすがにIBに所属した経験のある人間は多く、世の中はかなりこっち方面の情報は沢山見受けられる。
さて、明日からはお待ちかね、ヘッジファンドについて詳しく見ていこう。まずは業界構造を詳しく見ていきたいと思う。