外国為替市場の仕組み
各国の中央銀行が、経済状況や為替レートを総合的に勘案し政策金利を決定します。この基準金利に基づき、マーケットを通して、預金、住宅ローンの貸出金利などの様々な金利が決まっていくのです。
過去の外国為替市場を見てみると、第2次世界大戦後に圧倒的な経済力を持ったアメリカが保有する金に裏付けられ、各国の通貨と米ドルの交換レートを固定するという「固定相場制」を維持していました。
しかし、1971年に米ドルと各国通貨との交換相場が維持できなくなり、この時点から先進国の通貨を中心に為替レートが日々変動する「変動相場制」となりました。
変動相場制のもとでは交換レートはマーケットでの完全にフリーなオークションによって決定されるが、固定相場制では「1ドル=360円」のように交換レートが決まっている。
現在では、固定相場制を取っている国はほとんど無く、中国のように経済的影響力の大きい国では、一定の値幅で変動することを許容している「管理変動相場制」を取っているというのが現状です。
例えば、大豆をアメリカから買うお金は日本円ですが、アメリカの大豆農家からすれば現地の通貨である米ドルで受け取れなくては意味がないのです。
このように貿易では通貨の交換が行われますが、信用できる通貨で値段を
表示するしかないために、米ドルが基軸通貨として通貨交換における中心的な役割を担ってきました。