FX裁量トレード無料講座#004手法を使い分ける為、相場環境をキチンと定義する
FX
はじめに
この講座ではトレード歴30年のEA職人が裁量トレードのノウハウを無料でお伝えしてまいります。私は名前の通りEAの開発を得意としておりますが、裁量トレードが苦手な訳ではありません。
実際、EAを運用しつつ裁量トレードも並行して行っており、16年前の脱サラ以降年単位で負けたことがありません。
その30年で培った知識をテクニカル分析を中心に、いつもお世話になっているフォロワーのみなさまへご提供したく思います。
私のEAに関してはこちらの記事をご参考になさってください。
意識してる?
#003ダマシで稼ぐ!ブレイクアウト手法…ダメ!ゼッタイ!の続きです。
みなさんはトレードをするとき相場環境を意識していますでしょうか?
インジケーターを表示し、シグナルが出たら…条件が揃ったらエントリー…のようにやっていませんか?
その結果、トータルで利益は残っていますか?調子のいい時には連勝するけど、続けていると利益を吐き出し、気が付くと証拠金が元本割れ…のような状況に陥ってませんでしょうか?
相場環境は大きく分けて2種類あります。即答できますか?
2種類の相場環境
はい、レンジ相場とトレンド相場ですね。FXに限らず株や先物でもこの2種類しかありません。エントリーする時、現在どちらの相場環境に属するかを意識してますか?
自分の使っている手法がどちらに向いている物なのか理解していますか?手法を環境に応じて使い分けていますか?
インジケーター、ローソク足、チャートパターン、ライントレード…どのような手法でトレードするにしてもこの環境認識が間違っていたらトータルで利益を残すことは出来ません。
手法とは平たく言うとタイミングを計るための道具に過ぎません。
例えば電動工具のような便利で優れた道具があったとして、使いどころを間違えれば大ケガをしますよね。しかしそれは道具が悪いのではなく、使ってはいけない環境や状況で使った利用者に責任があります。
FXの手法も同じで、使いどころを間違えるとケガ(損)をします。小さなケガも積み重なると大きなケガに繋がります。
マーケットの原理原則
それではレンジ相場とトレンド相場、どちらの方が予測し易いか分かりますでしょうか?「え?どっちとかあるの??」
多くのトレーダーは考えたことも無いのではないでしょうか?
その話の前に、先ずは相場の原理原則を押さえておきましょう。
トレードの入門書には「相場の7割はレンジ」のように書かれているのではないでしょうか?
確かにそうかも知れません。ですが、そんなのは通貨ペアに依りますよね。
株でも商品先物でも、ず~…っとレンジが続いているものもあれば、落ち着きなくしょっちゅう乱高下している仕手株のような物もあります。
また、7割がレンジと言っても、どこで区切るか?によっても変わってきます。1日で区切るのか1週間で区切るのか…1ヶ月?1年?10年??
ここまでお話すれば分かると思いますが、どんな相場にも〇割がレンジ!のような一意的な答えはありません。
定義してしまいましょう
ですがドルや円、ユーロなど十分な流動性があり、成熟度も高く、世界的にも注目度の高い通貨であれば指標や地政学の影響を受けてたまに大きく動き、それ以外の平時では横這いになる…つまりトレンドが発生している期間より、レンジである期間の方が長い…イメージとしては7割ぐらい…と言えなくもないかも知れませんが、それも先程申したように、どこで区切るかに依りますので決め付けてしまうのは得策ではありません。
それらを分かった上で、敢えてレンジ相場とトレンド相場をザックリ定義しますと…
■レンジ相場
- 長期間 指標発表などの材料が無い間は通貨同士がバランスし横這いになり易い。動いても元の水準に戻ってくる可能性が高い。
- 逆張り 元の水準に戻ると言うことはそれを狙ったトレード、つまり逆張りが機能し易い。
- 損小利大不可 元の水準に戻ると言うことは含み益が乗ったとしても、それがすぐゼロになる可能性が高い。つまり利を伸ばすことは考えず、早期決着が基本となる。
- 高勝率 元の水準に戻ると言うことは含み損を抱えたとしても、それがすぐゼロになる可能性が高い。撤退のテクニックを磨けば負けにくいトレード、つまり高勝率トレードが実現可能。
■トレンド相場
- 短期間 経済指標で衝撃的な数字が発表された場合、紛争やエネルギー問題などの地政学的リスクの高まり、国家間の経済成長に差があるなど、良い意味でも悪い意味でも情勢(バランスオブパワー)が不安定であれば当然為替にも影響するが、そのような事象はそうしょっちゅう起こらない。例えばロシアウクライナ戦争でも通貨に与えた影響は限定的だった。
- 順張り 売り買いのバランスが崩れ、次のターゲットへ進んでいく…これを確認してからその流れに付いて行くのがトレンドフォローの基本なので、当たり前だが順張りになる。
- 損小利大可 ファンダメンタル的な要因で動き始めた場合、その差が埋まるまで一方的に進んでいくため利を伸ばすチャンス。
- 低勝率 トレンドの発生がレンジである期間よりも短い、頻度も低いと言うことは、トレンドが発生したと思ってエントリーしても、それがダマシである可能性が高いと言える。つまり高勝率トレードは見込めない。
もちろんこれもスキャルピングをするのかデイトレードをするのか…それともスイングトレードをするのか中長期トレードをするのか…によって見るべき指標や情勢は変わってくるので一概には言えない。
次回は逆張りを狙う相場環境2種類についてお話します。
■私の開発したEAもよろしくお願いします。
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