ウイルスへの不安がマクロの反発を招く
暗号通貨
コロナウイルスの新種が世界経済全体にさらなる経済的ロックダウンをもたらす可能性があるとの懸念から、先週末の市場は全面的に売り込まれました。
米国株は大幅に下落して始まり、S&P500は2.36%の下落となっています。
金融市場の安定性を示す指標としてよく用いられるS&P500種のボラティリティー指数であるVIXは、日中28.5と急上昇しました。
コモディティ分野では、世界的な景気の減速・停止が懸念されていることから、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油が日中12.48%の下落となりました。
様々なマクロ資産クラスが軒並み反応する中、ビットコインも大きく下落。今回のマクロ的な反落は、特にリスクオンの資産にとっては、ビットコイン価格を史上最高値から21%も下げたことになります。
多くの長期保有者にとって、ビットコインの史上最高値からの下落については織り込み済みであり、今回の価格の動きは、今年の平均的な下落率に近いものとなっています。
参考までに、史上最高値からの価格下落率の平均が49%であるのに対し、今年のビットコインの変動については、まだその数値には達していません。
現在、ビットコイン価格は、重要なサポートである現在の短期ホルダーのコストベースのすぐ上に位置しています。
ビットコインの供給量の約4分の1が、5万ドルを超えて取引されており、この心理的レベルでビットコインに対する需要が高まり、価格が上昇していることを示しています。しかし、価格が短期ホルダーコストベースの53,244ドルを下回り始めた場合、ビットコイン価格を支える供給量は少なくなっていることが分かります。
これは、今後数日間にわたって注目すべき重要な価格領域です。また、オンチェーン上で見られる最大のサポートエリアが47,000ドル以上であることに注目します。
幾つかの異なるオンチェーン上の保有者の指標を見ると、投資家が防御的なポジションを取っていることが分かります。長期保有者の供給量は減少し、前日比で76,633BTC増加しました。
同様に、CDD(長期保有者が何らかの理由でビットコインを移動する事)を見ると、1日に4,080万コイン日が移動され、この1日で大きなスパイクが見られます。
この指標には多少のばらつきがあることは間違いありませんが、移動されたコインの日数が急増したことは言うまでもありません。これは一種の利益確定の動きと考えることができるためです。
オンチェーンで費やされているUTXOが、すべて「経済的な売り」である必要はないのは事実ですが、全体的なトレンドを見ると、移動されたコインの日数は大きなシグナルとなり、先日の大規模なスパイクにもかかわらず、90日間のローリングサムを見ると、ビットコインは依然として蓄積傾向にあります。
また、最近の下降トレンドにもかかわらず、長期的なホルダーの供給量を今年の夏と比べると、長期保有者が依然として多い事が伺えます。
|まとめ
最近の下降した値動きにもかかわらず、中長期の見通しは依然として強気で相場であると考えます。
そんな中、最近のボラティリティと値動きは、多くの市場参加者にとって、過度のレバレッジは絶対に避けるべきものであることを示唆しています。
市場参加者として最悪なのは、自分の投資方針に100%合致しているにもかかわらず、過剰なレバレッジやリスクテイクのためにすべてを失ってしまうことです。
今回のアップダウンに伴い、レバレッジ取引の資産を減らる結果となった方は、過剰な取引を見直し、激しいボラティリティーであっても、それを吸収できるポジション量でトレードすると安心でしょう。
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