【フジトミ】日経平均年初来高値更新 注目される本日からのノルウェーでの米朝協議
日経平均株価は3営業日続伸して、前営業日比450円(2.31%)高の1万9895円70銭で3月13日以来、約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。7日のフランス大統領選でマクロン氏が勝利し、同国がユーロ圏から離脱する懸念が大きく後退したことが大きくポジティブに寄与した。外国為替市場では、円相場が対主要通貨で下落となり、主力株や日経先物などに海外投資家の買いが観測された。TOPIXも年初来高値を更新し、前営業日比35.56(2.29%)高の1585.86で取引を終えた。東証1部の売買代金は3兆4434億円で2016年12月9日以来の多さとなった。
また、市場で注目されるのは、アメリカと北朝鮮の緊張が続く中、本日から明日にノルウェーで開かれる米朝の非公式の協議。米国、ノルウェーの有識者と北朝鮮の外務省関係者が出席し、アメリカとの交渉のキーマンとなる崔善姫北米局長も参加するとのこと。先週トランプ大統領は「状況が適切なら金正恩委員長に会う」と発言するなど、米朝関係が緊張する中で対話をにらんだ駆け引きが行われている。しかしながら、今回の協議には米国政府の関係者は出席しない模様で、北朝鮮側の意向は有識者を通じて伝えられるとのことだ。
日経先物は大きいな陽線引け。2万円の節目まで強いレジスタンスラインはないものの、25日移動平均線からの乖離率が5%超えで、過熱感が出ている。東証一部の騰落レシオ(25日移動平均)も112.80と3月17日以来、1カ月半ぶりの高水準で、ややスピード調整が待たれる展開か。
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