【フジトミ】東京金は反発も、上げ幅縮小へ
(東京原油・石油製品)
18日の東京原油・石油製品は円安を好感して反発。原油期先9月限は前日比360円高の3万7370円、ガソリン期先10月限は同210円高の5万0420円、灯油期先10月限は同250円高の4万8620円。
東京石油市場は夜間で円安進行を好感して反発へ。ドル高を嫌気してWTI期近6月限は53.02ドルまで下落したが、何とか53ドルを維持していた。ムニューチン米財務長官は強いドルを指摘したことで、円安が加速し、東京石油市場の大きな支援材料に。日中取引でも円安が支援材料になっていたが、戻りが期待されたWTIの上値は重く、円安の波に東京市場は乗り切れず。WTIは11時台に期近6月限は53ドルを下回り、前日の安値を更新。この海外原油の下落を嫌気して、東京原油は3万7300円割れもみせた。午後に入ってWTI期近6月限の53ドル台回復もあり、3万7400円台回復となった。明朝に発表される米APIの在庫統計に注目も、海外原油の動きをみると、その発表で上伸しても売り場提供になりそうだ。
(東京貴金属)
18日の東京金は円安を受けて反発。金期先2月限は前日比14円高の4489円、白金期先2月限は同57円高の3452円。
東京金は円安を材料にして買い戻された。ドル安が進行した分、NY金は大きく値を消してしまったが、円安で十分カバーされ、東京金は反発している。10時以降、NY金が下げ幅を縮小したこともあり、東京金は上げ幅を拡大。東京白金は朝方から急伸している。NY白金がテクニカルな買いに急伸しており、これに円安も加わったことで、東京白金の急伸につながったといえる。ただし、NY白金は実勢悪からテクニカルな買いは続かず、その後、アッサリ値を崩す動きを続けてきたこともあり、東京白金の急伸は今後とも売り場提供になると考えたい。東京金は10時台に4495円まで上伸したが、昼前に高値から10円に値を崩してしまった。円安一服の中、NY金がまた売り直されたため。引けにかけて東京金は4490円まで戻す場面もみせたが、上値の意外に思い展開だったといえる。
(東京ゴム)
18日の東京ゴムは当限が急反落し、その他限月は追随安。期先8月限は前日比3.6円安の212.9円。
前日急伸した当限だったが、買い方不在で急落している。その当限急落を嫌気して、11時過ぎに先限は215円を下回った。当限の下げ幅拡大に合わせて期先はさらに下落し、13時過ぎに先限は211.5円を示現。当限は大量の渡し物が懸念され、一転急落へ。取引所の3月末の通達後の当限急伸が荷を呼び込むことになったとみる。当限の下げはまだ続きそうで、先限の210円割れの時間の問題とみる。
(東京トウモロコシ)
18日の東京トウモロコシは急ピッチの円安と作付遅れを好感して反発。期先5月限は前日比150円高の2万1440円。
連休明けのシカゴ安を嫌気して夜間で一段と値を消したが、一方で急ピッチに円安が進行しているため、夜間の東京は売られ過ぎともいえる。さらに円安が進行したものの、朝方のトウモロコシの反応はイマイチで、先限は2万1180円で始まった。9時に始まったシカゴの小反発と円安を材料にして9時過ぎには2万1300円台に乗せて、プラス圏に水準を切り上げた。強気の作付進捗率と円安を加味すれば、2万1200円以下は短期的な買い場だったといえる。昼前に2万1300円台後半まで上伸したが、円高進行やシカゴの上げ幅縮小もあり、昼前に買いは一服。その後、まとまった買いに13時半には2万1400円台に水準を切り上げた。シカゴは上げ幅を縮小しているが、作付序盤だけに、作付遅れを警戒する状況でもないとみている可能性も。
(東京米国産大豆)
18日の東京一般大豆はマチマチ。期先4月限は前日比50円高の4万6750円。
夜間では動意薄だったが、日中取引は玉次第でマチマチ。新甫発会したばかりの4月限は4万7000円回復もあったが、再開したシカゴ大豆の一段安もあり、買いは手じまい売られたとみる。期先のバイカイの動きがみられたが、相場への影響はみられず。
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Is it OK?