【フジトミ】日経平均反発か 円高一服と米株高を好感
米国株式市場は薄商いの中、4営業日ぶりの反発。S&P500種株価指数は前営業日比0.86%高の2349.01で取引を終え、NYダウは183.67ドル(0.89%)上げて20636.92ドルで終了した。ムニューシン米財務長官のFTとのインタビューで、輸入企業への課税負担が増す「国境調整措置」に頼らない形で1兆ドル規模の景気刺激策の財源を確保する意欲が報じられた。結果、米金利が上昇して、銀行中心に金融セクターが上昇した。また、不動産も堅調に推移となった。
NYMEXのWTI先物5月限は前営業日比53セント(1.00%)安い1バレル=52.65ドルで取引を終了。薄商いの中、シェールオイル増産の動きを警戒した売りが懸念された。
英FT紙とのインタビューでムニューシン米財務長官がドル高は長期にわたり良いと伝わると、米金利が上昇し(2.206→2.265%)、NY為替市場では、ドル円は109円05銭へ上昇した。
本日の日経平均は、米国株高と円高一服を好感し反発か。一方で、引き続き北朝鮮問題や都内で明日まで開かれる日米経済対話の動向を見極めたいとのムードが、上値追いへの重しとなりそうだ。
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【買い材料】
・米国株は反発、銀行やハイテク株主導
・NYダウ上昇(20636.92、+183.67)
・NY為替-米長期債利回り上昇などで、ドル買いに ドル円相場109円00-05銭
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(18475、+165)
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
【売り材料】
・NY原油先物-続落、米国シェール採掘増加か(52.65、-0.53)
・北朝鮮ミサイル実験継続へ、米行動なら全面戦争─高官=BBC
・米4月NY連銀製造業景況指数 +5.2〔予想 +15.0〕(前回発表値 +16.4)
・4月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は68=全米住宅建設業者協会(予想:70)
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃
・フランス大統領選挙への不透明感
【その他注目点】
・ペンス米副大統領が来日、麻生副総理兼財務相と経済対話
・米債券市場-10年債は反落、米株上昇で長期債売りに
・NY金先物-続伸、米国と北朝鮮の衝突リスク警戒で
・欧州株式市場-イースターマンデーの休日で休場
・ロンドン株式市場=イースターマンデーのため休場
・米税制改革日程後ずれも、ドル高長期でプラス=財務長官
・米FRBのバランスシート縮小、市場混乱招かない可能性=副議長
・米税制改革日程後ずれも、ドル高長期でプラス=財務長官
《スケジュール》
日米経済対話(東京、19日まで)
10:30 4月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
19:45 バンク・オブ・アメリカ(BOA)第1四半期決算
20:30 ゴールドマン・サックス第1四半期決算
21:30 2月対カナダ証券投資
21:30 3月米住宅着工件数
建設許可件数
22:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
22:15 3月米鉱工業生産指数(予想:前月比0.4%)
設備稼働率
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740
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