【フジトミ】東京石油市場は大幅続伸も、株価急落で上げ幅縮小へ
(東京原油・石油製品)
30日の東京原油・石油製品は海外原油の急伸を受けて続伸。原油期先8月限は前日比650円高の3万5870円、ガソリン期先10月限は同700円高の4万9120円、灯油期先10月限は同810円高の4万7390円。
強気の米EIAの在庫統計を受け、海外石油市場は全面高となり、東京石油市場も続伸している。夜間取引後のWTIの高値更新の動きを踏まえて、東京石油市場は朝方から夜間の高値更新の動きをみせた。ただ、10時以降、NY石油製品が軟化しており、WTIもマイナス圏に沈んだこともあり、東京市場の強引な買いが後退した。昼以降は円安にブレーキがかかり、日経平均株価が軟調地合いをみせたこともあり、上げ一服の水準でのもみあいをみせた。NYガソリンの強調地合いが目立っており、米国での需要期を意識した動きとも考えられるだけに、WTIの先行きを占うものとして、NYガソリンの値動きから目が離せない。NYガソリンは200日移動平均線を一気に上抜いており、その強調地合い次第ではWTIの50ドル示現もみえてくる。13時半前にWTIは49.70ドル台に上伸し、NYガソリンも戻りをみせたが、早出欧州筋の仕掛けが影響したとみる。そのため、東京石油市場もまた買い進まれ、高値更新へ。
(東京貴金属)
30日の東京金は小幅続伸。金期先2月限は前日比5円高の4458円、白金期先2月限は同12円高の3416円。
東京金はNY金の水準切り上げを好材料にして夜間では4460円台に水準を切り上げるなど、続伸。日中取引では円安気味の為替を好感して夜間の高値を更新し、東京金は上げ幅を拡大。10時台には4468円の高値を示現したものの、11時以降、は4460円割れをみせた。円安にブレーキもかかり、また、NY金の軟調地合いに足をはすくわれる格好となった。NY金はそれでも1250ドル台を維持している。東京金は4450円台での下値固め形成も予想され、今後とも押し目で引き続き対処したい。四半期末だけに、下振れの警戒すべきだが、買い場提供とみる。
(東京ゴム)
30日の東京ゴムは当先が売られる。期先8月限は前日比2.5円安の241.5円。
時間外の上海ゴム高を好感して朝方は上伸し、一気に247.2円の高値を示現した。ただ、上海ゴムの値位置は前日の日中取引の高値から大きく値を消しており、朝方の上伸は行き過ぎだったともいえる。10時前後に247円を何度も試す動きをみせたが、上抜けず。その後は上値の重さと再開した上海ゴムの下落を嫌気して11時前にマイナス圏に下落。昼前に240.5円の安値を示現したが、何とか240円台は維持している。
(東京トウモロコシ)
30日の東京トウモロコシは米農務省発表待ちで、マチマチ。期先3月限は前日比80円安の2万1630円。
夜間の東京トウモロコシは玉次第でマチマチだったが、先限は2万1800円台を回復するなど、続伸していた。朝方は夜間同様、ボックス圏の動きをみせていたが、円安気味の為替を好感して買い進まれ、改めて先限は2万1800円を試す動きをみせた。ただ、再開したシカゴの下げ幅拡大もあり、先限の上げ幅は縮小し、昼過ぎにマイナス圏に沈む動きも。週明けに強引に買い進まれた修正はまだまだ中途半端であり、割高な値位置の修正とみれば、この軟化も仕方なし。週末の米農務省発表は弱気な内容との思惑から売りスタンスで迎えたい。
(東京米国産大豆)
30日の東京一般大豆は玉次第でマチマチ。期先2月限は前日比20円高の4万7210円。
夜間取引で当限が急騰しているが、それもあって先限は日中取引で急伸する動きをみせた。シカゴ一段安は無視されていた。再開したシカゴはさらに値を消しており、円安とはいえ、割高な値位置が一層、割高になっただけである。再開したシカゴは続落しているが、月末発表の弱気な作付意向面積と全米在庫を意識した動きであり、東京期先の4万7000円割れは避けられないとみるが。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=14101
Is it OK?