【フジトミ】NY金は5営業日連続の上昇
(NY貴金属)
22日のNY金は5営業日連続で上昇し、1250ドル台に水準を切り上げている。NY金期近4月限は前日比3.2ドル高の1249.7ドル、NY白金期近4月限は同9.5ドル安の961.9ドル。
世界的な株安の流れを好感する格好でヘッジで買い進まれ、1250ドル台へ。1240ドルでの下値の固さもあり、1250ドル台示現も時間の問題とみられた。トランプ米政権の先行き不透明が高まっており、政治的リスクも買いを後押ししていたという。ロンドンでテロとみられる襲撃事件が発生したが、金相場への影響は限定的だった。1250ドル台に上伸したことで、いよいよ1268ドル台にある200日移動平均線を試す展開もみえてきたという。一方、白金は急落しており、金とかい離した値動きをみせている。金の上昇に対する連想買いにつながらず、実勢悪で上値の重い展開を嫌気して売り込まれたという。
(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は続落しているが、下げ幅を縮小している。WTI原油期近5月限は前日比0.20ドル安の48.04ドル、北海ブレント期近5月限は同0.32ドル安の50.64ドル。RBOBガソリン4月限は同0.33セント安の160.19セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同0.65セント安の149.68セント。
米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比495.4万バレルも急増した。一方、ガソリン在庫は同281.1万バレル減、中間留分在庫は同191.0万バレル減となった。ただし、市場が予想していた石油製品在庫の減少幅が原油在庫の増加幅を上回るとのシナリオは崩れ、原油在庫の増加幅が上回ることに。原油在庫は過去の高水準をさらに更新しており、発表後のWTIは瞬間的な急落をみせ、47.01ドルの安値を示現した。しかし、アッサリ戻りをみせ、その後は48ドル台回復へ。知ったらしまいの動きをみせることに。26日に予定されているOPECと非OPECの監視委員会を警戒する動きをみせたともいえる。米国の原油生産は5週連続で増加しており、今後とも売り材料になるとみられている。
(CBOT大豆)
22日のCBOT大豆は反落し、期近5月限は再び終値ベースで10ドルを下回っている。期近5月限は前日比3.00セント安の998.50セント、新穀11月限は同0.50セント安の997.75セント。
前日よりも取引レンジを切り下げることになったが、弱気な作付意向面積に対する事前予想を嫌気した展開になったため。FCストーンは前日、事前予想として8730万エーカーを明らかにしている。年次農業フォーラムで示された水準は8800万エーカーで、これを下回っているものの、前年度実績の8343.3万エーカーを大きく上回る水準に変わりなく、市場として弱気な事前予想と評価していた。南米の荷圧迫も引き続き警戒され、反落へ。前日同様、値ごろ買いが支援材料になっていたが、月末の米農務省の各種発表を意識すれば、さらなる一段安は必至とみられる。
(CBOTコーン)
22日のCBOTコーンは続落し、安値更新を続けている。期近5月限は前日比3.00セント安の358.25セント、新穀12月限は同3.00セント安の381.50セント。
ブラジルの降雨がイールドのさらなる向上につながるとの見方もあるが、米コーンベルトでの降雨予想も作付前として理想的な天候と評価され、売り材料に。前日、FCストーンが発表した作付意向面積に対する事前予想は9160万エーカーで、2月の米年次農業フォーラムで米農務省が示した9000万エーカーを大きく上回ることに。これも売り材料になされていた。ブラジルでの食肉不正問題で、ブラジルからの鶏肉輸入の一部停止を実施する国が多くなっているが、シカゴ市場での売り材料とする動きはまだイマイチだった。
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