株の適正価格を見誤らない3つのヒント
こんにちは、下山です。
猛烈な暑さが続きますね。
毎朝カーテンを開けて太陽の光を見るたびに
外に出る気が失せる方も少なくないと思いますが・・・
自分の場合は基本的に出かける必要が無いので
この暑い季節は特に、
「トレードで稼げて良かった」
と身に沁みて思います。
時々は、株アカデミーのセミナーなどで
外に出なければいけないこともありますが、
基本的に、出かけたくなければ
ずっと涼しい家に居られる、
今の生活にありがたみを感じます。
「はいはい、自慢ですか。そんなの全然良くないよ。」
という感じで今の話を聞いてイライラする方も
いらっしゃるかもしれませんが・・・、
もしそれが嫉妬による感情ならば
実は、あなたが心の中でそういった生活を
望んでいる証拠です。
嫉妬心は「それが欲しい」ことの裏返しですからね。
ちなみに自分は自慢をすることに興味はありません。
「ただ、あなたが欲しいものを手に入れるお手伝いができれば」
そう思っています。
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日本勢42年ぶりのメジャー優勝
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さて本日は、最近気になったニュースの話から。
先日、ゴルフ界の常識を覆すニュースがありましたね。
昨年やっとプロテストに合格したばかりの
20歳の渋野日向子選手が全英女子オープンで優勝。
プロの選手なら一度は優勝したいと夢に見る
全英女子オープンでプロデビューからあっという間に優勝・・・
とんでもないことです。
優勝直後のインタビューに
渋野選手はこのように答えています。
『 ―18番のパットはかなり強めでした
ここで決めるか3パットするかと思って、強気で打ちました。
かなりガッツきました。
打った瞬間は少し強いかなと思ったけど、
決めたかったので「入れ!」と思いました』
(『ALBA』より引用
https://www.alba.co.jp/tour/news/article/no=131501?page=1)
ここで語られている18番ホールのパットですが、
下りで強く打たなければカップに届かない、
でも、強く打ちすぎるとコロコロと転がっていってしまい、
大幅にカップをオーバーしてしまう、そんな緊張の場面でした。
もしあなただったらこの状況で何を考えますか?
おそらく、外した時の保険を考えに入れた上で
力を加減して打つのではないでしょうか。
強く打ちすぎてコロコロと
どこまでも転がっていってしまう
それだけは避けたい、と思うはずです。
プロも同じです。
力加減を意識し、
外した場合のことも考えて慎重に打つのが普通です。
しかし、渋野選手は違いました。
「絶対に決める」という思いで力強く打ちます。
もし少しでもコースを外したら
勢いよくカップから
ボールが離れていっていたことでしょうが、
渋野選手はそんな可能性は考えなかったのでしょう。
迷いなく打ち、
そして狙い通りに見事決めて、優勝したわけです。
そして、この瞬間から
渋野選手の人生は劇的に変わります。
こんな漫画みたいな話が本当にあるんですね。
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株価の適正価格をつかむ3つのヒント
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ただ・・・、
トレーダーは渋野選手のやり方を
絶対に真似してはいけません(笑)
確かに、相場の世界は
全資金を一気に突っ込んで
全力買いをして一気に儲けることも
可能な世界です。
寝て起きたら一夜にして
大金持ちになっていたなんてことだって
起こり得る話です。
でも相場の動きはゴルフボールのように
あなたが力を加えて
コントロールできるわけではありませんし、
一夜にして大金持ちになれるということは、
一夜にして全てを失う可能性もあるということです。
後先考えず全力のトレードをして
相場に生き残れっている人の話を
自分は聞いたことがありません。
特に、相場の世界では
必ず定期的に暴落が発生しますので、
どこかのタイミングで必ず大損することは
間違いありません。
最近でいうと、香港の情勢が
株価暴落の引き金になる可能性が
指摘されていたり、お隣韓国の
ウォン大幅下落、株安が不安視されていますが、
トレードをするのなら、いついかなる時も
突発的な動きに用心しておかなれけばいけません。
そして実際に暴落が起こった時は
冷静に対処することが重要です。
例えば、
それが瞬間的な下落なのか、
それとも下落トレンドの始まりなのか、
ということを冷静に見極めることが大切ですね。
市場原理として最終的に株価は
適正価格に収斂すると考えられますので、
その適正価格を見極めることも必要でしょう。
といっても、適正価格を確実に見極めることは
極めて困難です。というか不可能でしょう。
プロと呼ばれる人にとっても難題です。
ただ、ヒントはあります。
例えばこのような考えがあります。
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危険なバブルなのか、
それとも経済の自然な発展なのか、
判断する基準はあるのだろうか。
これは非常に難しい。
しいて言えば、次の3点に注目すべきだろう。
①経済見通しの過度な自信
②信用取引の拡大
③投資初心者の新規参入
柳谷晃
『世の中の罠を見抜く数学(株式会社セブン&アイ出版)』
2013年2月26日 第1刷発行
P.150-151より
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上記3つのポイントを一言でまとめると
「過熱感」でしょうか。
過熱感があるほど
株価は適正価格とかけ離れます。
「過熱感」と聞いて直近で思い出すのは
ビットコインバブルです。とりあえず買っておけば儲かる、
そんな意識を持った投資初心者が
大勢参加している状況でした。
結果はご存知の通りです。
あと、昨年のちょうど今頃の時期に暴落した
トルコリラも、金利狙いで自身の資金力を度外視して
日本人の個人投資家が買いまくっていましたね。
では今は?
全体的にみてそれほど「過熱感」というものは
感じられないかもしれません。
ただ1つ言えるのは、相変わらず
日銀がETFを買いまくっていることです。
企業の業績とは関係ないところで
株が買われ続けています。
そういった意味では現在の日経平均株価は
適正価格にあるとは到底言えませんので
このことは頭に入れておかれるべきでしょう。
いずれにしても8月は夏期休暇で
市場参加者が少なくなる時期です。
そのため相場が荒れやすい傾向にあります。
どうぞ無茶な取引だけはなさらぬよう
お気をつけください。
それでは本日も
最後までご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三
Is it OK?