FXセミナーレポート メキシコペソ×トラリピ投資戦略セミナー(2019年7月10日)
※この記事は、FX攻略.com2019年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
メキシコペソで成功するための情報
2019年7月10日(水)、株式会社マネースクエアは、六本木のミッドタウン・タワーにて「メキシコペソ×トラリピ投資戦略セミナー」を開催しました。こちらのセミナーでは、メキシコペソ円のトラリピで利益を出すために必要不可欠な相場観、ファンダメンタルズ情報が、非常に分かりやすく解説されました。
セミナーは二部構成で、前半の第一部は「プロが語る、最新の金融市場動向&夏相場の傾向と対策」をテーマに、現役ファンドマネージャーである西山孝四郎氏が登壇しました。また、第一部後半では、マネースクエアのシニアマーケットストラテジックプランナーである比嘉洋氏も登壇し、西山氏との意見交換が行われました。
第二部では、マネースクエアのチーフエコノミストである西田明弘氏、シニアアナリストである八代和也氏、チーフアナリストである津田隆光氏の三者によるトークセッションが行われました。
▶平日夜の開催でしたが、意欲的な個人投資家が多く参加。
▶セミナー参加者に配布された「メキシコって、こんな国なんだ!~写真とデータで見るメキシコ経済~」の中面。暮らし、歴史、観光、経済など、さまざまな面からメキシコという国を解説しています。
バフェットは次なる暴落待ち?
第一部では合計で31枚ものスライドが使われ、豊富なデータに基づいた金融政策の見通しが語られました。まさに西山節さく裂といった感じで、聞きやすく、分かりやすいセミナーでした。
中でも印象的だったのが、世界中に知らない人はいないであろう大投資家、ウォーレン・バフェットに関する内容です。まず現在、バフェット指数はITバブルだった2000年前後と同じ水準にまで上昇しています。これはつまり、世界的に現在の株価水準は割高であることを示しています。
また西山氏はバフェットについて、「暴落をする前に株を売り、暴落後に株を買う逆張り投資家」という評価をしています。バフェットが運営するバークシャー・ハサウェイの現金比率は2016年以降上昇しており、現在の手元現金は12兆円に。これはバフェットが次なる暴落に備えている証拠だろうとのことでした。もちろんすぐ株安にならないかもしれませんが、一つの指標として知っておいて損はないといえるでしょう。
これ以外にも大量のデータを用いて、縦横無尽に現在の相場が置かれている状況が解説されていました。
比嘉氏も交えての後半で登場した、W・D・ギャンの「投資で破産しないためのイロハ」は、株、FXなど、あらゆる投資において心に留め置くべきものですね。
▶西山孝四郎氏によるセミナー。グラフをどんどん用いてテンポ良く解説。
▶第一部後半では、西山孝四郎氏と比嘉洋氏のトーク形式で進行。
キーワードで見るメキシコペソの行方
第二部は、マネースクエアが誇る三人のアナリスト・エコノミストによる、今後の相場の展望と戦略を語るトークセッション。こちらではモデレーターの分林里佳さんが、司会進行を務めました。
このトークセッションでは、メキシコペソ円についてフォーカス。これからメキシコペソ円のトラリピを始めたい方には、非常に参考になる内容だったのではないでしょうか。
また、チャートを用いてトラリピの具体的な戦略も解説されました。メキシコペソ円の週足チャートにスパンモデルを表示し、期間26のボリンジャーバンド、パラボリック、スローストキャスティクスも追加した環境での分析でしたが、複数のテクニカルを組み合わせて、トラリピの有効な設定を探る方法を考える際の参考になりそうでした。
トークセッションの後半は、三人がキーワードをそれぞれ一つピックアップしての相場予想でした。八代氏は「トランプ」。米国がメキシコに対して、関税を課すかどうかに注目とのことです。
西田氏は「Fed」。FRBの金利政策の重要性は、メキシコペソ円の相場を考える上でも、非常に影響が大きいとのことでした。
津田氏は「スモール作戦」。大きな値動きがないなら、細かい利食いを狙うべきと説きました。
平日のセミナーにもかかわらず、たくさんの個人投資家が参加し、メキシコペソ円のトラリピの要点を聞き逃すまいと熱心にメモを取る場面も多く見られました。
今回のセミナーに限らず、マネースクエアはトラリピを使いこなすための情報提供に積極的です。FXの基本を学べるコンテンツ、ファンダメンタルズ情報、テクニカル分析など、幅広く知識を身につけられます。これからFXの世界で頑張っていこうという方にとって、強い味方となってくれるでしょう。
▶3人のアナリスト・エコノミストがメキシコペソの相場展望を語り合いました。
▶西田明弘氏は重要キーワードとしてFedをピックアップしました。
よろしいですか?